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世界同時株安
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52740407.html
2015年08月24日 在野のアナリスト
米軍の相模総合補給廠で、爆発、火災事故がありました。中国の爆発事故で、消火時の情報伝達が…その後は情報統制が…と言ってみても、こんな身近でそれをする組織が国内にもある、と改めて気づかされた形です。弾薬や化学物質はない、と米軍は発表していますが、あれほどのボンベを一箇所に溜めておく、その理由が不明です。周辺住民は火薬の臭いがした、とも証言しており、何が正しいのか分かりません。日米地位協定で、日本の捜査権が限られる中、米軍の都合で日本の安全な生活が脅かされている、それが現状なのかもしれません。
今日の株式市場も下げ止まる様子がなく、2日間で1500円近い急落となっています。日本が突出して下げているのは、日本が突出して粘っていたことの裏返しで、米ダウは6月に入ってから上値の重い展開となり、すでに下落局面に入っていました。日本株だけが上海市場の変調でも、20000円台と高値を維持していましたから、少しでも他市場ででた損失をカバーしようと、日本に集中して売りが浴びせられた形です。下落の理由は上海株が下げ止まる気配をみせない、原油価格がWTIで40$割れを試す、とも語られますが、遅れて日本株が下落局面入りした、というのが今回の大幅下落の背景にはあると感じられます。反発のキッカケは今のところ見出せません。
ただ今は速度違反であり、一旦は反発する局面があるかもしれません。しかし今後、ますます悪循環に陥ることも想像されます。逆資産効果による消費減退、ヘッジファンドの破綻、閉鎖。自社株買いをすすめた企業の減損処理、消費減退に伴う企業の過剰設備の問題等々。世界でこれだけ株が下がると、恐らく米中の1年間のGDPが軽く吹き飛ぶ規模の、逆資産効果がおきています。本来、国ごとに異なる景気状況があり、悪いところがあれば良いところが支える、といったバランスとなるはずが、今は利きません。世界同時株安の前に、世界同時株高バブルだったからです。
下値目処も難しいですが、どこを安倍ノミクスの起点とみるかはあっても、8900円とするなら高値20900円の3分の1押しで16900円、半値押しで14900円、というところがチャートの節目です。むしろここまで調整らしい調整もなく上がってしまったのであって、異常事態だからこその20900円、そう考えるとチャートの節目も関係ないのかもしれません。相場が自信をとり戻すまで下げ続ける、といった警戒もあります。それは水準感ではなく、マインド次第なのでしょう。
日本株に限っていえば、ドルが120円を割ってきて20900円は割高だった、というマインドが醸成され、もう2万円回復は困難になりました。円安に頼った業績回復局面も終わったため、PERから算出される適正水準も掴みにくい。落ち着きどころを失った展開がつづいてしまいます。残念なのは、安倍ノミクスで内需がぼろぼろのため、日本の独自要因で下支えするのが困難な点です。円高、原油安でデフレ圧力が強まり、日銀の追加緩和期待も高まりそうですが、そもそも打つ手が限られ、対策にならないと市場から看做されれば、巨大な売り圧力となって日本を襲うでしょう。一か八かの賭け、を打てるかどうかは非常に緊張感も高まるところとなります。
世界同時調整局面入り。これから年末にかけ、世界で経済シンポなども開催されますが、潮流であった新自由主義の限界を、世界は意識したことでしょう。パニック売りともされますが、パニックというには市場は冷静です。すとんと落ちるのではなく、ずるずると落ちる。ヘッジファンドなどが相当、他の市場で被った痛手分を、どう確保するかで悩んでいる様相もうかがえます。追証発生も増えてきたことから、これからは焦って下値とみて買うのではなく、市場よりも冷静にならなければなりません。個人の方はタイミングの見定めが肝心となってくるのでしょうね。
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