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櫻田謙悟・SOMPOホールディングス社長
「損保」から世界で伍していく「SOMPO」への挑戦
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150819-00016009-president-bus_all
プレジデント 8月19日(水)16時15分配信
■サービス産業への進化を可能とする人材
2014年9月にスタートしたこの連載も最終回を迎えた。そこであらためて、私どもが掲げた「世界で伍していくグループ」について説明しておきたい。
まず必要なのがSOMPOホールディングスを取り巻く中長期の経営環境の再認識である。経営環境を説明する言葉として昨今「VUCA」という言葉が用いられているが、私は、まさにこれが現在の世界全体を象徴するキーワードだと思う。Volatility(不安定)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字を並べたものだ。
当グループでは損害保険を中心に、生命保険、ヘルスケア、リスクマネジメント、リフォームといったさまざまなサービスを提供しているが、どの事業においてもお客さまに突然変化が起きる時代となっている。既に1980年以降に生まれた「ジェネレーションY」と呼ばれる世代は、IT機器を駆使し、従来とは異なる価値観、行動特性を持つ。
いままでのように代理店を通して保険を購入するのか、あるいはインターネットだけなのか。こうしたお客さまの変化に対応するには、これまで以上に「Unique」で「Uncommon」であることが重要となる。そのためには人材投資が不可欠だ。来年度からスタートする次期中期経営計画では「真のサービス産業への転換」と「グローバルに伍して戦えるポジションの確立」に向けてさらに大きく舵を切っていくことになるが、さまざまなバックグラウンドを持つ社外取締役からも事業ポートフォリオに合わせた人材ポートフォリオの構築が急務との意見をもらっており、人材育成や採用を活発化させているところだ。
■社員の意識改革は進んでいる
海外事業についても同様である。日本人社員のグローバル対応力の向上を図るだけではなく、外国人の採用も積極的に行うことで、海外事業展開において目指すべき企業グループ像に合った人材ポートフォリオの構築を急いでいる。こうした戦略の一環で、この7月に海外M&Aで豊富な経験を持つ外国人弁護士を執行役員として迎えている。
まもなく、損保ジャパン日本興亜の発足から1年が経過する。幸い、この間のホールディングスの機能強化や新たなグループブランドの構築、世界での積極的なM&Aの動きは社員たちに大きな意識改革を促している。そして、SOMPOホールディングスの目指す姿は、世界32カ国、5万人を超えるグループ内でしっかりと共有されている。
それは、変化の時代にも確かな明日をお届けするため、お客さまの「安心・安全・健康」な暮らしをひとつなぎで支えるグループ。保険の先へ、挑む。日本の「損保」から世界で伍していく「SOMPO」へ変わるための大きな挑戦が始まっている。
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櫻田謙悟(さくらだ・けんご)
1956年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、安田火災海上保険入社。2010年に損害保険ジャパン社長に就任、2014年9月より損保ジャパン日本興亜会長。12年より日本興亜損保との持ち株会社NKSJホールディングス(現・損保ジャパン日本興亜ホールディングス)社長を兼任。
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損保ジャパン日本興亜HD社長 櫻田謙悟 岡村繁雄=構成 市来朋久=撮影
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