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FRB前議長「量的緩和は理論的効果ないが現実に効果もった」(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/15/hasan99/msg/727.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 16 日 17:06:40: igsppGRN/E9PQ
 

FRB前議長「量的緩和は理論的効果ないが現実に効果もった」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150816-00000009-pseven-bus_all
週刊ポスト2015年8月14日号


 日銀による「量的緩和政策」で株価が上がっているといわれているが、それは本当なのだろうか。経済学者で投資家の小幡績氏が、量的緩和とは本当に効果があるのかについて解説する。

 * * *
 安倍政権の誕生以降、日本の株価は大きく上がりました。いわゆるアベノミクスとは、海外では日本銀行の量的緩和政策のことだと思われています。実際、経済政策で大きく変わったのは、量的緩和の規模だけです。だから、「量的緩和で円安になり株価が上がった」ことは疑いようのない事実です。

 ただ、それが「事実」だからといって「因果関係がある」とは限りません。「たまたま株価が上がったときに量的緩和が行なわれた」、あるいは「常に同時に起きるけれど、その間に原因と結果の関係がない」こともあります。専門用語で、「相関関係はあるけれど因果関係はない」と言います。

 要は、量的緩和を拡大したら株価は上がったのですが、その本当の理由は何かが問題なのです。もし量的緩和そのものに理由があるなら、量的緩和を無限に拡大すれば、株価も無限に上がることになります。そんなことが本当に起きるのでしょうか。

 最初に量的緩和で株価が上がる、という前例を作ったのは米国です。米国の中央銀行の政策を決定するFRB(連邦準備理事会)が2007年以降の金融危機で、量的緩和の開始および拡大を3回行ないました。そのたびに株価は上昇し、逆にFRBがその縮小を表明するたびに株価は下がりました。

 しかし、FRBの前議長で、量的緩和を強力に推進したベン・バーナンキ氏は、退任後の講演で、「量的緩和の一番の問題は、理論的には効果がないのに、現実には効果を持ったことだ」と述べているのです。バーナンキ氏は、量的緩和に関する経済学の第一人者なので、この皮肉は衝撃的でした。

 とはいえ、実際に効果があったのは、なぜでしょうか。日本の場合は、円安が進んだことがあります。日銀が量的緩和を行なえば、日本円というマネーが増え、その価値は下がるように感じられます。そうなると他の通貨、例えば米国ドルに対して価値が下がるわけですから、為替は円安になります。

 円安が進むと株高というのが、日本の株式市場の経験則です。輸出企業が円安で儲かるから、という理由がよく挙げられますが、実際には輸出をあまりしない内需関連株も上昇しています。

 これは二つの理由があって、海外投資家から見ると日本の株がドル建てで安くなって「お買い得」になることと、もう一つは円安なら株高というイメージが投資家の間に定着していることです。

 実際には後者の心理的なコンセンサスが大きく、円安が進むと皆が日本株を買います。皆が買えば株価は上がります。その実績が積み上げられ、「法則」のように定着しますが、これは期待の自己実現が起きているだけです。

 量的緩和で株が上がる、というのも同じことです。

 量的緩和で株価が上がる、という実績が米国で積み上がったため、日本が量的緩和を拡大すれば日本株が上昇し、欧州で量的緩和が始まれば欧州株が上昇しました。投資家がそう思い込んで株を買い、その結果として株価が上がったのです。

●小幡績(おばた・せき)1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2003年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授。『円高・デフレが日本を救う』など著書多数。


 

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コメント
 
1. 2015年8月16日 17:39:51 : nJF6kGWndY

>ベン・バーナンキ 量的緩和の一番の問題は、理論的には効果がないのに、現実には効果を持った

正確には、期待(投機)を定量的に組み込んだ価格決定の数理モデルが確立されてないというだけの話で

現実に投資に運用されているアルゴリズムでは当然、組み込まれている

>バーナンキ氏は、量的緩和に関する経済学の第一人者なので、この皮肉は衝撃的でした。

別に衝撃的ではない

単なる皮肉ということだw


2. 2015年8月17日 19:58:09 : nJF6kGWndY

ドル124円前半、テーマは再び米金融政策へ

http://jp.reuters.com/article/2015/08/17/tokyo-forex-idJPKCN0QM0G920150817?sp=true
2015年 08月 17日 15:25
[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の124.40/42円だった。市場では中国の人民元安による動揺が一服した一方、材料に乏しく、ドル/円は小幅な値動きとなった。テーマが再び米国の金融政策に戻りつつあり、きょう発表の米経済指標にも関心が寄せられていた。

朝方発表された日本の4─6月期国内総生産(GDP)速報値はマイナス成長となったものの、ほぼ予想通りの内容で、日銀への追加緩和期待は高まらなかった。

小高く始まった日経平均株価が上げ幅を拡大する中、それまで124.20円台で推移していたドル/円は、午前9時過ぎに124.45円まで上昇。その後、じり安となったが下げは勢いづかず、正午にかけて持ち直した。

夏季休暇明けの実需筋の動向に関心が集まったが、仲値付近では「大きな偏りは見られなかった」(邦銀)という。ドル/円の値幅は20銭程度と極めて狭かったが、株価が上げ幅を縮めた局面でも大きく値を崩すこともなく底堅く推移した。

人民元の対ドル基準値は、14日の基準値とほぼ同水準で、市場反応は限定的だった。市場では「今週の最大のイベントは19日の米消費者物価指数(CPI)。人民元の基準値にもほとんど反応がなかったし、米国の金融政策に目が向きつつある」(別の邦銀)との声があった。

<米9月利上げ見極めで指標に関心>

市場では、米国の9月利上げの可能性を見極めようと「経済指標を丁寧に見ていく段階」(国内金融機関)だといい、きょう発表予定のニューヨーク州製造業業況指数に関心が寄せられている。ロイターがまとめた市場予測は5.00(前月は3.86)。

実際の数字が市場予想を上回って、米短期金利が上昇するようなら、ドル買いが支えられそうだという。ただ、124円後半から125円にかけてまとまった売り注文が観測され、頭の重さも意識されており、「発射台が(足元の水準である)124円前半だとすれば、125円にしっかり乗せるには力不足」(同)という。

ドル/円JPY=  ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=

午後3時現在 124.40/42 1.1095/99 138.03/07

午前9時現在 124.35/37 1.1092/96 137.94/98

NY午後5時 124.29/36 1.1108/13 138.05/09
 
イエレン米FRB議長の議会証言要旨
アングル:日銀シナリオに立ち込める「原油下落」の霧
「日本はすべての国の模範」、米が戦後70年談話歓迎
ドル124円前半で弱含み、3連休前の調整売りに押される
アングル:欧米企業に中国事業見直しの動き、投資削減も


3. 2015年8月17日 19:59:11 : nJF6kGWndY

金融政策に期待し過ぎても、逆にバカにしても痛い目にあう


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