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人民元ショックが走る(C)AP
人民元3日連続切り下げ 直撃受ける中国関連「日本企業30社」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162703
2015年8月13日 日刊ゲンダイ
市場はまたしても中国に翻弄されている。7月下旬、中国株の暴落で日経平均は一時600円を超す下げ幅を記録した。その悪影響から抜け切れない時期に、突然の人民元の切り下げだ。しかも11、12、13日と連続で切り下げられ、3日間の対ドル下落率は4.6%に達した。
「連続切り下げは予想外だっただけに、市場に与えるマイナスのインパクトは大きかった。12日の日経平均は前日比で300円以上も値下がりした。個人投資家からは恨み節が聞かれます」(市場関係者)
13日、日経平均は3日ぶりに反発したが、危機は去っていない。
中国は、国内景気の減速を食い止めるため、自国通貨の価値を下げ(人民元安)、輸出企業の業績アップを狙っている。アベノミクスの円安誘導策とそっくりだが、中国は管理変動相場制を採用しているため、日本以上に為替コントロールが利く。政府は毎日、対ドルの基準値(12日は1ドル=6.3306元)を決め、1日の変動幅も上下2%と定めている。
「中国人民銀行は11日に基準値の算出方法を変更し、前日の終値を参考にすると発表しました。その影響で、実質的な人民元の切り下げとなったのです。市場動向によっては人民元がさらに下落する可能性もあるということです」(第一生命経済研究所主任エコノミストの西濱徹氏)
この先、人民元安が一段と進むと、中国に進出する日本企業の業績は悪化しかねない。SMBC日興証券は、人民元引き下げ(1.9%)による日本企業への影響額を試算した。中国現地法人の経常利益は全産業ベースで444億円減少するという。
「業績悪化懸念から、中国関連株の代表であるコマツや日立建機、新日鉄住金、ロームなどはモーレツに売られた。こうした銘柄は、日経平均の下落率1・58%(12日終値)より下がった。業績悪化がチラつくだけに、株価はしばらく低迷しそうです」(証券アナリスト)
“人民元ショック”の影響はそれだけにとどまらない。
「人民元の切り下げは、中国の景気減速がかなり深刻だということです。中国市場で稼ぐ日系企業は真っ青だろうし、日本への爆買いツアーも減るでしょう。関連株の株安は避けられない」(株式評論家の倉多慎之助氏)
中国で紙おむつが大人気のユニ・チャームや、化粧品を販売する資生堂、中国の縫製工場で使われるミシンを手掛けるJUKIは12日、5%以上も値を下げた。コーセーは7.27%の下落だ。
爆買いのメッカ、家電量販店ラオックスは10%以上も下落し、中国人が高級腕時計を買い漁るコメ兵は8.80%下がった。
中国関連は裾野が広い。人民元ショックがアベノミクスにトドメを刺すかもしれない。
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