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人民元切り下げで原油下落 景気減速懸念、6年5カ月ぶり安値水準
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150812-00000006-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/8/13 08:15
中国人民銀行(中央銀行)による事実上の人民元の切り下げを受け、原油価格が下落している。中国の景気減速で需要が伸び悩むとの懸念から、米国の原油先物相場は11日、指標の米国産標準油種(WTI)が前日比1.88ドル安の1バレル=43.08ドルで取引を終えた。リーマン・ショック後の2009年3月以来、約6年5カ月ぶりの安値水準となった。原油安を受け、国内のガソリン価格も5週連続で値下がりした。
11日の原油先物相場は一時、取引時間中としては約5カ月ぶりの安値となる42.69ドルまで下落した。人民元切り下げによってドル高元安が進み、中国の原油輸入量が減少するとの見方が広がった。また、米国のシェールオイルの生産増に加え、石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量の拡大で、供給過剰感も強まっている。イランに対する核問題での制裁解除に伴い、イラン産原油の供給量が今後増えるとみられる。市場では「10月前半までに40ドル割れが視野に入る」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之主席エコノミスト)と、一段の原油安を予測する声が多い。
原油安を背景に国内のガソリンも値下がりしている。経済産業省資源エネルギー庁が12日発表した10日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、3日の前回調査と比べて1円30銭安い140円ちょうどだった。調査を担当する石油情報センターは「来週も値下がりする」と予想している。
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