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「9月相場に戻ってこい!」の格言、今年はどうなる?(写真=Thinkstock/Getty Images)
「9月相場に戻ってこい!」の格言、今年はどうなる?
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150813-00000016-zuuonline-nb
ZUU online 2015/8/13 12:34
「5月に売り、相場から離れろ! そして、セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)まで戻ってくるな(Sell in May, and go away; don t come back until St Leger day.)」
これは、ウォール街の相場格言だ。欧米では6月から10月までが夏季休暇のため、マーケット参加者が減少し、ヘッジファンドの決算も5月に集中する。そのため生まれた格言だと言われているが、明確な根拠があるわけではない。当然のことながら、これは米国の格言であり、そのまま日本のマーケットに当てはまるわけではない。
だが、日本の株式市場は米国と関連性が高く、多くの投資家が米国株の動向に注意を払っていることから、この格言を気にかける日本の投資家も多い。
このほかにも相場にはさまざまな格言がある。最近では「アノマリー」という呼び方のほうが一般的かもしれない。科学的な根拠はなくても、あたる可能性の高い経験則を指す。
■2015年の「Sell in May」はどうだった?
多くの投資家によってこのアノマリーが正しいかどうかの検証が行われ、このアノマリーはおおむね正しいとの判断がくだされている。
それでは、今年の相場はどうなるだろうか。NYダウの推移を見ると、5月19日に1万8351ドルの高値をつけた後、8月7日には1万7279ドルの安値となった。現在のチャートを見る限り、今年も「Sell in May」のアノマリーは当てはまりそうだ。
ところで、肝心の日経平均株価はどうかといえば、同じ期間で比較すると、4.2%の上昇となっている。NYダウとは全く異なった動きであり、日本株については必ずしもこのアノマリーは当てはまっていない。
■2015年夏の事情は
今年の夏に限っては、単にアノマリーとして片づけることができない理由も存在する。米国の利上げに向けて、マーケットが事前にそれを織り込んでいるという事情があるからだ。
7月15日にイエレンFRB(連邦準備制度理事会)議長が議会証言を行ったが、「FRBの見通し通りに経済が推移する限り、年内の利上げが適切である」との文言が含まれていた。米国の金融政策が変わることで、世界的な資金の流れが大きく変化することを多くの投資家が懸念している。
金融緩和を背景に株式市場に流れ込んでいた資金が引き揚げられるのではないか、新興国や資源国、商品市場に流れ込んでいた資金が逆流するのではないかというわけである。マーケットがこうしたリスクを徐々に織り込み始めた可能性はある。
■利上げまでのスケジュール
米国の利上げに対応すべく、投資家はFRBの政策会合のスケジュールや経済指標のスケジュールに敏感になっている。9月16日・17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と12月15日・16日のFOMCがとりわけ注目されている。また、これと関連するさまざまな経済指標の発表も予定されている。8月26日には米国の第2四半期のGDP改定値、同月28日にはPCEコアデフレータ、そして9月4日には米国雇用統計の発表が予定されている。
8月に入って米アトランタ連邦準備銀行のロックハート総裁は、FRBが9月のFOMCで利上げに動く可能性について「米経済は(利上げの)用意が整っており、変更を加えるのに妥当な時期だと考えている」との認識を示した。マーケット参加者が身構えるのも無理はない。
先にも述べたように、アノマリーには科学的な根拠はない。したがって、アノマリーに基づいた投資はおすすめしない。しかし、今年の9月以降は、米利上げをめぐり相場が大きく動く可能性は高いだろう。(ZUU online 編集部)
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