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運営会社のオリエンタルランドは、もともと今年度は客数、利益ともに減少を見込んでいる(c)Disney
東京ディズニー、今年も"計画超え"なるか 目玉なく、出だしは09年度以来の客数割れに
http://toyokeizai.net/articles/-/79840
2015年08月08日 鈴木 良英 :東洋経済 編集局記者
所得水準の回復や、訪日観光客の増加を背景に、活況を呈するレジャー業界。その筆頭格は紛れもなく、オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾート(TDR)だろう。ただ、7月末に発表されたオリエンタルランドの2015年度の第1四半期業績は減収減益に終わっただけでなく、入園客数も前年を下回った。
この3カ月間が減収減益となったのは、2年連続だ。2014年度は、一昨年の開業30周年イベントに伴う記念グッズの販売などがなくなったことによるものだった。だが昨年5月下旬からスタートしたシンデレラ城のナイトショー「ワンス・アポン・ア・タイム」が大盛況で、わずかながら入園客数は上回っていた。
第1四半期に入園客数が前期を下回ったのは、東日本大震災後に休園を余儀なくされた2011年度を除けば、開園25周年イベントの翌年だった2009年度以来になる。今年4月から、1日中フリーパスになる「1デーパスポート」が500円値上げして6900円(18歳以上)になるなど全券種で価格改定が行われており、これが久々の客数減少を招いたという見方もある。
■直近2年は”異例の年”でもあった
もちろん、そう単純な理由だけではない。4月は昨年に比べて雨が多く、天候に恵まれなかったことに加え、6月は「ワンス・アポン・ア・タイム」が2年目を迎えたために目新しさが薄れたという特殊要因もあった。
さらに、直近の2年間の業績が“良すぎた”面もある。30周年イベント(2013年)や、新規のナイトショーと冬季の「アナと雪の女王」イベントの大成功(2014年)で、2013年は3129万人、2014年は3137万人と、一気に3000万人の大台に載せた異例の年だった。東京ディズニーシー(TDS)が通期営業となった2002年以来、TDRの入園客数は2500〜2700万人台で推移していた。
この過去2年の伸びのすさまじさを勘案すれば、今年度に多少、客数が減少しても十分に許容範囲なのかもしれない。実際オリエンタルランドは2015年度の通期予想に関して、客数、利益ともに前年度以下と想定している(営業利益は前年度比4.1%マイナスの1060億円、客数は3040万人)。
だがそんな同社をよそに、多くの市場関係者たちは「インバウンドの追い風もあり、前年並みかそれ以上はいく」(ある証券アナリスト)と期待を寄せているのだ。その根拠は、同社が2013年度も2014年度も、期初の計画を大幅に上回る業績をたたき出してきたことにある。入園客数でみれば2013年は約359万人、2014年は337万人、それぞれ当初の予定から上振れた。
4〜6月というのは全体でみればそう客数が多い時期ではない。“会社の計画は上回るに違いない”という期待が現実に変わるかどうかは、夏休みからクリスマスにかけての稼ぎ時にどこまで挽回できるかにかかっている。
■夏以降のテコ入れ策は
久々にリニューアルされた知るエレクトリカルパレード(c)Disney
夏以降、客数が増加に転じる要素はあるのか。現在、東京ディズニーランド(TDL)とTDSの両パークは夏の恒例イベントの真っ最中だが、新しいアトラクションやショーもスタートしている。
まず、電飾を使った夜の定番パレード「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」が、7月9日から4年ぶりにリニューアルした。ディズニープリンセスの中でも人気上昇中の『塔の上のラプンツェル』をはじめ、7台のフロート(装飾を施したパレード用の台車)を新たに投入している。
イベントだけでなく、新たなアトラクションもオープン(c)Disney
7月17日には、人気キャラクター「スティッチ」のアトラクションが新たにTDLにオープン。スクリーンに映されたスティッチとリアルタイムで会話ができるアトラクションで、子どもだけでなく大人にも人気が出ているという。
そのほか、TDS限定のクマのキャラクター「ダッフィー」登場10年を記念したイベントもスタート。根強いファンが多いキャラクターだけに、集客の底上げが期待できそうだ。
さらに9月から始まるハロウィーンのイベントもTDSでは大きく変化させる。ここ5年ほどはずっと「異国情緒あふれる華やかなハロウィーンカーニバル」という同一テーマで開催してきたが、今年は「ヴィランズ」という、ディズニーアニメーションに登場する悪役にスポットを当てる。昨年に映画でヒットした「眠れる森の美女」の魔女「マレフィセント」や、「白雪姫」の魔女らがメインに登場するという。ヴィランズは2008〜2009年にTDLのハロウィーンイベントに登場したことがあるが、TDSでは初めてになる。
■7月も前年割れ、今後挽回なるか
すでに動き出した夏以降の集客へ向けた取り組み。だが7月も昨年の「ワンス・アポン・ア・タイム」の集客パワーを超えることはできず、前年同月比で入園者数は下回ったようだ。
来年1〜3月には前年度同様「アナと雪の女王」のイベントも予定するが、新しいものではないだけに、この時期に2014年度の客数を超えるのは難しそうだ。「夏休みの前半は海やプールがメイン。都心部のレジャー施設はお盆明けからがヤマ」(レジャー業界関係者)。成長を維持するためには年内中に追い込みをかけられるかがカギを握る。場合によってはさらなる集客策も求められそうだ。
オリエンタルランドの会社概要 は「四季報オンライン」で
http://shikiho.jp/tk/stock/info/4661
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