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中国経済減速…日本の建機メーカー直撃 エレベーター需要にも波及か
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150807-00000000-biz_fsi-nb&ref=rank
SankeiBiz 2015/8/8 08:15
中国経済の減速による影響が日本の建設・工作機械メーカーなどに広がり始めてきた。公共工事が減ったことでコマツや日立建機の中国での売上高は4〜6月期に前年同期比で4割強も落ち込んだ。中国ではスマートフォンの需要も一巡し、設備投資を抑制する動きが続いており、設備を納入していた日本の工作機械メーカーがあおりを受けている。さらに不動産投資も鈍化しているため、ビルなどの建設が減ることでエレベーターの需要にも今後波及しそうだ。
「中国の需要減は想定以上だった」。日立建機の桂山哲夫執行役常務は厳しい表情でこう漏らした。中国では地方政府の財政難もあり、公共工事に回す資金が乏しくなっているという。このため、同社は2015年度の油圧ショベルの需要予測を当初の2万3000台から1万8000台に引き下げた。既に現地工場の稼働日を減らし、生産を調整している。さらに非正規社員の募集も今後ストップし、固定費の削減に取り組む方針だ。
コマツも油圧ショベルの販売が苦戦し、中国での4〜6月期の売上高は前年同期比42.7%減となった。日立建機と同様に生産調整も行っているが、現地工場で必要がない製造設備の売却にも踏み切るという。個人向け商品にも中国経済減速の余波が表れ始めている。スマホ向け小型部品の加工に使う自動旋盤を手掛けるツガミは昨年末、小米科技(シャオミ)など中国メーカーから大量に受注したが、5月以降は新規発注がピタリと止まった。
スマホの販売が伸び悩み、中国メーカーが設備投資を抑えており、ツガミの中国の売上高は4〜6月期に前年同期比で約3割減少。当面は、スマホ向け以外の分野に自動旋盤の販売を伸ばすことでリスク分散を図る。産業用ロボットを製造するファナックも6月以降、スマホのケースを削る「ロボドリル」の受注が急速に減った。今後も受注減が見込まれるため16年3月期の業績予想を下方修正した。
また、中国では不動産投資の抑制も顕著となってきた。現地でエレベーターの販売・保守を手掛ける三菱電機は中国での4〜6月期の売上高が前年同期比で15%減となった。松山彰宏常務執行役は「高級住宅や政府系物件の受注が減る中でも、14年度下期に堅調だった商業施設が、4〜6月期は一転して低調に変わった」という。
一方、エレベーター事業を中国で展開する日立製作所は増収増益を維持しているが、新規受注が減っている。中村豊明副社長は「これまでは高層ビル向けが多かったが、今後は小さなアパートメント向けを開発し、リスクを回避したい」と話す。ビルなどは完成まで1、2年かかるため、各社とも大きな影響はまだ出ていないが、受注減の拡大や長期化が懸念される。
中国経済の減速の影響は公共工事から個人向け商品にまで、想定以上のスピードで広がっているとの見方も多い。中国への依存度が大きい日本企業には厳しい局面が当分続きそうだ。
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