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歴史クイズ(正解は本文最後に)
「億万長者の民主化」で誰でも夢を見られる時代が来る
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150807-00015870-president-bus_all
プレジデント 8月7日(金)13時15分配信
■お金持ちは社会に貢献する
明治の始まりから現在まで、日本ではどんな人たちがお金持ちだったのでしょうか。
まず明治のお金持ちといえば、「三大財閥」が挙げられます。江戸時代後期の呉服商・両替商だった三井家。江戸時代中期に銅山で成功し、のちに両替・金融業に進出した住友家。明治に入ってから政商として活躍した岩崎弥太郎が、鉱山、造船、銀行、不動産などに進出した三菱家。この三大財閥のほかにも、渋沢栄一、大倉喜八郎、安田善次郎など、新しい産業で成功するお金持ちが多く出現しました。
この時期の富裕層の特徴は、社会インフラの整備に私財を投じたことです。地方の名士は新しくできはじめた郵便局、小学校、病院などをつくるため、自宅やその一部を提供しました。ちなみに自宅を郵便局に提供した人たちが、のちに小泉純一郎が郵政族と批判する特定郵便局となるわけですが、彼らの祖父や曾祖父が近代国家の基礎づくりに貢献したのは間違いありません。
時代は少し飛んで、戦後は松下幸之助を筆頭とする「オーナー経営者の時代」となります。当時のお金持ちランキングを見ると、ブリヂストン社長、住友財閥の総帥、ポーラ化粧品社長と、社長の名前がずらり。重厚長大産業、そして家電産業が日本経済を牽引していった様子が見てとれます。
ほどなくして日本は「土地バブルの時代」に突入。きっかけは田中角栄の日本列島改造論に基づく1969年の土地税制の変更です。土地を売った際にかかる税率が、それまで最高70%だったのを10%に引き下げたことで土地を手放す人たちが増え、高額納税者名簿には「土地成金」がずらりと並ぶようになりました。
■日本の富裕層は増えている
しかし90年代に入ると、バブル崩壊と土地の値下がりで、今度は自力で稼げる人が本当のお金持ちとして浮上してきます。2001年の高額納税者リストを見ると、起業家と医者が2大メジャー職業になっています。
そして現在、日本のお金持ちは増加傾向にあります。2014年の政府発表の統計によれば、「自分を上流だと思う」人は増えているし、野村総研が2014年11月に発表したデータによれば、金融資産1億円以上の富裕層が2年間で24.3%も増えている。これには2つの理由があります。1つは「スーパースター市場の登場」。1回の講演で数百万円稼げるようなスター、集客力のある人にスポンサーが集中するようになっているのです。もう1つはグローバル化にともない、日本企業の役員報酬が外資系企業なみに高くなってきたこと。なかには1億円以上を手にする人もいます。
ということは、三大財閥の家系に生まれなくても、先祖代々の土地がなくても、努力次第で富を手に入れられる時代になったということ。もちろん並大抵のことではありませんが、可能性は万人に開かれています。
■日本の「お金持ち」史
明治〜大正時代【財閥と名士の時代】
●三大財閥(三井・住友・三菱)
●実業家(渋沢栄一、大倉喜八郎、安田善次郎など)
戦後〜【オーナー経営者の時代】
●松下幸之助(松下電器)、石橋正二郎(ブリヂストン)など
1970年代〜【土地成金の時代】
●土地税制変更後に土地を売った人々
バブル崩壊〜【ベンチャー・医者の時代】
●パチンコ業界、消費者金融、IT産業、などサービス型産業企業家
●医者
現在【スーパースターの時代】
●集客力のある文化人、タレントなど
●高額報酬の企業役員
クイズの答え:C
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森 剛志(もり・たけし)
甲南大学経済学部教授。京都大学大学院博士課程修了。共著書に『新・日本のお金持ち研究』など。
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森 剛志 構成=長山清子
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