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食料自給率5年連続39% 平成26年度、コメの需要減が影響
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150807-00000507-biz_san-nb
SankeiBiz 2015/8/7 13:58
農林水産省は7日、平成26年度のカロリーベースの食料自給率が5年連続で39%になったと発表した。天候に恵まれ小麦や大豆の生産量が増えた半面、コメの需要減少と消費税率引き上げ前の駆け込み需要があった25年度の反動減があり、自給率は上がらなかった。政府は3月に10年後の食料自給率目標を従来の50%から45%に引き下げたが、その目標値を大きく下回る結果となった。
大豆と小麦の作付面積が増えたが、コメは1人当たりの年間消費量が前年度比1・7キロ減の55・2キロと過去最低で、全体を0・2ポイント押し下げたことで相殺された。
生産額ベースの自給率は1ポイント低い64%で過去最低を更新した。コメの価格が下がったことに加え、魚介類の国際的な取引価格の上昇や円安で輸入額が膨らんだ。
また、現在の農地面積や農業者数で、どれだけ国内生産の能力があるかを示す「食料自給力」も公表。有事を想定し、イモ類中心に作付けした場合の1日1人当たりの供給量(必要量2146キロカロリー)は、前年度より12キロカロリー少ない2736キロカロリーだった。
林芳正農林水産相は7日の閣議後記者会見で「国産農産物の需要拡大や、多様な消費者ニーズに対応した国内農業の生産を拡大させることで目標を達成したい」と述べた。
食料自給率は、昭和35年度の79%をピークに漸減が続き、平成5年度に過去最低の37%まで低下。その後も高齢化や耕作放棄地の拡大など国内農業の生産基盤の弱体化などで、40%前後の低空飛行が続いている。
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