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トヨタが開発したディーゼルエンジン「1GD−FTV」
NOXほぼゼロ、燃費は15%向上 トヨタが世界最高レベルのクリーンディーゼルエンジン
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150802-00000503-biz_san-nb
SankeiBiz 2015/8/2 18:28
トヨタ自動車が次世代の燃焼技術を取り入れたクリーンディーゼルエンジンを開発し、6月に改良して発売した「ランドクルーザープラド」に国内で初めて搭載した。燃料からエネルギーへの変換効率の指標となる最大熱効率は世界最高レベルの44%を実現し、燃費は従来のディーゼルエンジンから15%向上した。トヨタは新エンジンを2016(平成28)年末までに年70万基生産して約90カ国・地域に展開し、環境規制への対応を強化する。
プラドに搭載した2.8リットル直噴ターボディーゼルエンジン「1GD−FTV」は、燃焼室内のピストン上部に断熱性、放熱性のいずれも高い膜をコーティング。ガス圧縮時に燃料室内から外に漏れる熱量を最大30%減らすことで、熱効率を大幅に引き上げた。
また、燃焼室への空気の通り道「ポート」の形状を変更し、流入する空気量を大幅に拡大した。燃料の噴射は外気の状態に合わせて2段階で実施し、マイナス40度以下の極寒地など世界中で力強い走りを確保することができるという。
これらの技術により熱効率が上がるとともに、燃焼室の縮小を可能にした。ガソリン車に比べて大きくなりがちなエンジン体積も従来型より約3割減らしつつ、「アクセル操作に対して瞬時に反応し、幅広い回転域で最大トルクを発生する」(広報部)。その結果、プラドは大型車ながら、軽油1リットル当たり11.8キロの燃費を達成している。
ディーゼルエンジンは温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の排出量が少ない一方、大気汚染の原因とされる窒素酸化物(NOx)などの発生が課題として挙げられる。だが、トヨタは新エンジンで走行時のNOxを最大99%浄化できるシステムを搭載した。
日本自動車工業会などによると、国内でディーゼル乗用車のNOx排出量は、1キロ当たり0.08グラムまでに規制されている。欧州の「EURO6」規制なども含め、トヨタは基準をクリアする新エンジンの採用を世界中で進める方針だ。
タイではすでに新エンジンを搭載した小型ピックアップラック「ハイラックス」を5月から販売。欧州向けの小型車「オーリス」などでも従来型から新エンジンに置き換え、2020年に150以上の国・地域への展開を計画する。
トヨタは、「ディーゼルを引き続きエンジンラインアップを支える基幹ユニットに位置づけ、グループの総力をあげてよりクリーンで競争力のある製品の開発を進めていく」としている。
トヨタ自動車が新たなクリーンディーゼルエンジンを開発したのは、国や地域によって異なるニーズに対応する戦略があるためだ。販売台数が年1000万台を超えるトヨタは、ハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)を含む全方位で環境対応を加速して世界で成長基盤を強固にする構えだ。
トヨタは主力のHV「プリウス」に加え、昨年12月には究極のエコカーと呼ばれるFCV「ミライ」を他社に先駆けて投入。ディーゼル車は国内で「ハイエース」など商用車が中心で、2015年に国内販売台数に占める割合は5%弱にとどまる見込みだ。
だが、欧州などではディーゼル車の人気は高く、マツダなど各社が注力している。トヨタは「それぞれの地域で求められる製品を投入する」という方針で、クリーンディーゼルの開発でラインアップの強化を図る。(会田聡)
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