★阿修羅♪ > 経世済民99 > 379.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
エリオット:市場は深刻な混乱期迎える恐れ、政策失敗のつけ 米国債欧州債上昇 米株ドル下落 ボベスパ最大上昇
http://www.asyura2.com/15/hasan99/msg/379.html
投稿者 rei 日時 2015 年 8 月 01 日 09:40:39: tW6yLih8JvEfw
 

エリオット:市場は深刻な混乱期迎える恐れ、政策失敗のつけ
2015/08/01 04:04 JST
  (ブルームバーグ):資産家ポール・シンガー氏が創設したヘッジファンド運用会社エリオット・マネジメントは、市場が「深刻な混乱期」に入る恐れがあるとの見方を示した。過去数年間の政策が根本的問題を解決できていないためだと言う。
エリオットは投資家向け書簡で、「次の危機が来る時期を予測できると思っているなら大間違いだ」と記述し、「目に見える将来に危機は来ないと信じている人には言っておきたい。経済、金融の測定基準のほぼすべてが2008年の危機前より悪い数値だ」と続けた。ブルームバーグが書簡のコピーを入手した。
エリオットはゼロ金利政策が資産価格をゆがめ、生産のかわりに自社株買いを企業に奨励しただけでなく、レバレッジは世界的に2008年の金融危機以降でさほど縮小していないと指摘した。      
シンガー氏は特に世界の金融システムについて、以前よりも健全化しているわけではなく、「2008年と比べると、実際のところ一触即発の状態と言えるかもしれない」と述べた。
原題:Elliott Says Failed Policies Mean Markets Face Severe Disruption(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Simone Foxman sfoxman4@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Pierre Paulden
更新日時: 2015/08/01 04:04 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSD6HS6VDKHV01.html


ブラジル株:ボベスパ指数が主要指標で最大の上昇-BRF高い
2015/08/01 08:55 JST

  (ブルームバーグ):31日のブラジル株式市場では、アナリスト予想を上回る 業績を発表した食品メーカーのBRFの株価上昇が、指標のボベスパ指数をけん引した。
BRF は18年ぶりの高値まで値上がりし、ボベスパ指数は世界の主要な株価指標で最大の上昇を記録した。ボベスパ指数の構成企業の4−6月(第2四半期)の利益は、市場予想を平均で30%上回った。前年同期比33%の増益となったBRFは4%高。
ボベスパ指数 は前日比1.9%高の50864.77で終了した。週間ベースでは3.3 %高。7月は4.2%下落した。CMキャピタル・マーケッツの株式調査責任者マルコ・アウレリオ・バルボサ氏は電話取材に対し、「一部のブラジル企業が驚くほど好調な業績を発表し、それが株価を押し上げている」と指摘した。
原題:Frozen-Pizza King Jumps to Record as Ibovespa Leads World Gains(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:サンパウロ Denyse Godoy dgodoy2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Brendan Walsh bwalsh8@bloomberg.net Rita Nazareth, 浅井秀樹
更新日時: 2015/08/01 08:55 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSDLIV6JTSEB01.html

欧州債:イタリア債値上がり、月間は2年ぶりの大幅上昇
2015/08/01 02:25 JST

  (ブルームバーグ):31日の欧州債市場ではイタリア国債が値上がり。月間ベースでは2年ぶりの大幅上昇となった。株高や低インフレに加え、欧州中央銀行(ECB)が金利抑制を続けるとの見方が高利回り資産の需要を後押しした。
このためポルトガルの国債相場も押し上げられ、10年債利回りが今週は5月以降初めて2.5%割れとなった。イタリア債は供給面でも支えられた。同国の当局が7、8月に予定していたインフレ連動債を含む入札3回を中止したからだ。スペイン債は同国の消費者物価が今月再び下がったことで値上がりした。
DZバンク(フランクフルト)の市場アナリスト、フェリックス・ヘルマン氏は「月末需要にリスクオンのセンチメント、そして弱いインフレデータが今週の周辺国債を支えた」とし、供給懸念が後退した「イタリア債が特に良いパフォーマンスだった」と続けた。
ロンドン時間午後5時現在、イタリア10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.77%。前月比では56bp下げ、この低下幅は13年4月以降最大。同国債(表面利率1.5%、2025年6月償還)の価格は前日比0.42上げて97.62。
ポルトガル10年債利回りは今月全体で61bp低下の2.39%と、2月以降で最も下げた。この日は7bp低下。同年限のドイツ債利回りは前月末比12bp下げて0.64%。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した7月のユーロ圏インフレ率は0.2%と、前月と同水準。ECBが目安とする2%弱には程遠い。
原題:Italian Bonds’ Best Month Since 2013 Shows More Hunger for Risk(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Anchalee Worrachate aworrachate@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Paul Dobson pdobson2@bloomberg.net Todd White
更新日時: 2015/08/01 02:25 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSD3F76VDKHS01.html


米国債(31日):上昇、2年債利回りが大幅低下
2015/08/01 06:49 JST

  (ブルームバーグ):31日の米国債相場は上昇。2年債利回りは1カ月ぶりの大幅低下となった。第2四半期の米賃金・給与が過去最低の伸びにとどまったため、買いが膨らんだ。
米雇用コスト指数統計を受け、年内の利上げが後ずれする可能性が意識され、利回りは低下した。10年債相場は月間ベースで3月以来初めての上昇。

CIBCワールド・マーケッツのマネジングディレクター兼米国債トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏(ニューヨーク在勤)は「統計で見通しは微妙になった。米金融当局はゼロ金利政策を解除したがっているが、この数字ではその根拠にならない」と指摘した。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回り は前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.18%。同年債(表面利率2.125%、2025年5月償還)価格は22/32高の99 1/2。

利回りは週間では8bp低下。ブルームバーグ米国債指数によると、償還期限1年以上の米国債のリターンは今月0.8%となった。
金融政策見通しに最も敏感な2年債利回りは7bp低下の0.67%と、6月29日以来の大幅な低下。30日には0.75%と、6月17日以来の高水準に達していた。
利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、9月会合での利上げ確率は38%とFF金利先物市場に反映されている。前日は46%。  

2回目の利上げ

金利先物の動向によれば、2回目の利上げは2016年7月ごろになると予想されている。FF金利先物16年7月限は0.66%で推移しており、2度目の25bp利上げの中間値を上回っている。
労働省の発表によると、雇用コスト全体の約7割を占める賃金・給与の伸びを示す指数は前期比0.2%上昇と、1982年の調査開始以来で最低。第1四半期は0.7%上昇だった。諸手当を含む報酬全体の雇用コスト指数(ECI、季節調整後)は0.2%上昇した。

イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長ら政策当局者は賃金上昇が景気を浮揚し、インフレ率を目標の2%に押し上げると予想している。今回の後退により、利上げ先送りを求める当局者が出てくる可能性がある。
2年債と30年債の利回り差は一時2.18ポイントと、5月1日以来の最小に縮小した。
ノバスコシア銀行の金利ストラテジスト、ガイ・ヘーゼルマン氏は「期間が短めの国債から長めの国債への乗り換えが進むだろう。9月利上げは期間が長めの国債の支援材料になるが、信用スプレッドやリスク資産にとっては良くない材料になるだろう」と述べた。  

原題:U.S. 2-Year Notes Gain Most in 1 Month on Record Wage Slowdown(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Susanne Walker Barton swalker33@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Boris Korby bkorby1@bloomberg.net Paul Cox, Mark Tannenbaum
更新日時: 2015/08/01 06:49 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSD61S6VDKHW01.html

米株は下落、エネルギー株に売り
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 31日の米国株式市場は下落して取引を終えた。エネルギー株が売られ全体水準を押し下げた。

ダウ工業株30種平均.DJIは56.12ドル(0.32%)安の1万7689.86ドルで取引を終えた。

S&P総合500種指数.SPXは4.79ポイント(0.23%)安の2103.84だった。

ナスダック総合指数.IXICは0.50ポイント(0.01%)安の5128.28。

週間ではいずれも上昇し、ダウが約0.7%、S&Pが約1.2%、ナスダックが約0.8%それぞれ値上がりした。月間も全て上昇し、ダウは約0.4%、S&Pが2.0%、ナスダックは2.8%のプラスだった。

石油大手のエクソン・モービル(XOM.N)とシェブロン(CVX.N)は4.6%と4.9%それぞれ下落した。原油安が足かせとなり第2・四半期が減益となった。

両社の株が大きく売られたことに加え、この日は原油価格が供給過剰懸念から一段安となったことが重しとなり、エネルギー株指数.SPNYは約2.6%低下した。1日の下落幅は1月以来の大きさとなった。

朝方発表された第2・四半期の米雇用コスト指数は0.2%上昇と、33年ぶりの低い伸びにとどまり市場予想も下回った。このため、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを遅らせるかもしれないとの見方が広がって相場が上昇する場面もあった。野村証券インターナショナル(ニューヨーク)の金利ストラテジスト、スタンレー・サン氏は「9月の利上げに向けて意気込んでいただけに、市場予想との違いの大きさには確かに少し驚いた。9月の利上げの可能性は下がるだろう」と述べる。

ニューヨーク証券取引所では上げ銘柄と下げ銘柄の比率が1.72対1だった。ナスダックも上げが下げを上回り、比率は1.33対1だった。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約68億株で、 今月の1日平均である67億株をやや上回った。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル).DJI

終値         17689.86(‐56.12)

前営業日終値    17745.98(‐5.41)

ナスダック総合.IXIC

終値         5128.28(‐0.50)

前営業日終値    5128.79(+17.06)

S&P総合500種.SPX

終値         2103.84(‐4.79)

前営業日終値    2108.63(+0.06)
http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/us-stock-idJPKCN0Q52M020150731?sp=true

米国株:下落、エクソンやシェブロンの決算で−月間はプラス
2015/08/01 06:45 JST

  (ブルームバーグ):31日の米国株式市場ではS&P500種株価指数 が下落。エクソンモービルやシェブロンなどの決算が予想を下回った。S&P500種は月間としてはプラスで7月を終え、2月以来で最大の値上がり。
エネルギー株は1月以来の大幅安。エクソンモービルやシェブロンがいずれも下落した。リンクトインは11%安。本業の成長減速懸念が強まった。一方、アムジェンとエクスペディアは上昇。両社の決算は市場予想を上回った。ボトラーのコカ・コーラ・エンタープライズは12%上昇。同社が他のボトラー2社との合併を検討しているとの報道がきっかけ。  

S&P500種株価指数 は前日比0.2%安の2103.84と、4日ぶり下落。ダウ工業株30種平均 は56.12ドル(0.3%)下げて17689.86ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満の値下がり。 

この日発表された第2四半期(4−6月)の米雇用コスト指数統計では、賃金・給与が過去最低の伸びとなった。同統計を受けて、金融当局は利上げを急がないとの観測が強まった。

アマースト・ピアポント・セキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)のストラテジスト、ロバート・シンチ氏は統計について、「市場にかなり大きな衝撃をもたらした」と指摘。「米金融当局のハト派はこの賃金のデータに飛びつくだろう」と述べた。 

賃金の影響

連邦公開市場委員会(FOMC)は賃金上昇で景気が押し上げられ、インフレ率が目標の2%に近づくと期待している。今回の賃金の伸び鈍化を受けて、一部当局者は利上げの先送りを求める可能性もある。

RWベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は「賃金の伸びが見られなければ、FOMCにとって利上げは一段と困難になる」と指摘。「このような狭いレンジでの推移が続く市場では、どんな材料も相場の方向性が変わるのに重要になり得ると受けとめられる」と述べた。

7月の米消費者マインド指数は前月から低下し、期待指数は8カ月ぶりの水準に下げた。
S&P500種は月間で2%上昇。6月は2.1%下落していた。週間ベースでは1.2%値上がりした。
S&P500種構成企業の約3分の2がこれまでに決算を発表し、このうち74%は利益が予想を上回り、半数は売上高が予想を上回った。

エネルギー株安い

この日はS&P500種の業種別 10指数中、5指数が下落。エネルギー株が大きく下げ、昨年11月以来の大幅安となった。一方、公益やヘルスケア株は上昇した。
エクソンはほぼ4年ぶりの大幅安。4−6月(第2四半期)決算は過去6年間で最悪の内容となった。シェブロンの決算は過去12年余りで最悪だった。  
リンクトインは11%安と、5月以来の大幅な下げ。売上高見通しが予想を上回ったことについて、教育関連ウェブサイトのリンダ・ドット・コム買収を要因に挙げた。

原題:S&P 500 Trims Monthly Advance Amid Exxon Mobil, Chevron Results(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Annelise Alexander aalexander50@bloomberg.net;ニューヨーク Joseph Ciolli jciolli@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net John Shipman
更新日時: 2015/08/01 06:45 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSDC3S6KLVR401.html

弱い雇用コストでドル安、ブラード総裁発言で下げ渋り=NY外為

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 31日のニューヨーク外為市場では、米雇用コストの伸びが記録的な低さとなるなか、米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測が後退しドルが値下がりした。ただブラード米セントルイス地区連銀総裁のタカ派発言が報じられると下げ渋る展開になった。

原油価格LCOc1が3%近く落ち込むなか、豪ドルなど資源国通貨は当初軟調だったものの、その後は上昇に転じた。

第2・四半期の雇用コスト指数は前期比で0.2%上昇。1982年の第2・四半期に統計が始まって以来33年ぶりの小さな伸びで、市場予想の0.6%上昇も下回った。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のFX戦略部マネジング・ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は統計を受け「市場に衝撃が走り、ドルのロングポジションを手じまう動きが広がった」と指摘した。

こうしたなか、米紙ウォールストリート・ジャーナルは、ブラード総裁が第2・四半期の米国内総生産(GDP)統計を受け、FRBが9月に利上げに踏み切る可能性が高まったとの考えを示したと報じた。

ドル指数は一時1%強下落。その後は0.33%安の97.230。月間では1.8%高。

ドル/円JPY=は0.2%安の123.93円。月間では1.2%高。

ユーロ/ドルEUR=は約0.4%高の1.0981ドル。月間では1.4%安。

豪ドルAUD=D3は0.2%高の0.7303米ドル。月間では5.3%安。

来週は週末に発表される7月の米雇用統計が注目される。

ドル/円    

終値   123.90/94

始値   124.33/34

前営業日終値   124.13/15

ユーロ/ドル  

終値   1.0983/88

始値   1.1107/08

前営業日終値   1.0930/32
http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/ny-forex-idJPKCN0Q52K720150731?sp=true


NY外為:ドルが下落、第2四半期に賃金の伸び鈍化
2015/08/01 06:42 JST

  (ブルームバーグ):31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対して下落した。米国の賃金・給与が第2四半期に過去最低の伸びとなったため、9月利上げの見通しが弱まった。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間での上げを失った。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で利上げが近づいたことが示されたほか、30日に発表された米実質国内総生産(GDP)統計で第2四半期の成長加速が明らかになったことが今週のドルを支えていた。米金融当局がインフレ率の目安として注目する個人消費支出(PCE)価格指数は、8月3日に発表される。

クレディ・スイス・グループの外為ストラテジスト、マット・ダー氏(ニューヨーク在勤)は「来週のインフレ統計がまた低調な数値となれば、明らかにドルの悪材料となる」と述べ、「そうなれば9月利上げを本格的に織り込むのは非常に難しくなる。ドルに対して慎重になる理由は複数ある」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドル・スポット指数は0.2%低下して1208.44。前日は1215.35と、3月以来の高水準を付けた。  

ブルームバーグがまとめた金利先物データによれば、9月利上げの確率は38%として市場に反映されており、前日の48%から低下した。

チャプデレーン(ニューヨーク)の為替責任者、ダグラス・ボースウィック氏は「私は12月利上げ派だ。米当局の口調はタカ派的だが、行動はハト派的だ」と述べた。

雇用コスト指数

米労働省の発表によると、雇用コスト全体の約7割を占める賃金・給与の伸びを示す指数は前期比0.2%上昇と、1982年の調査開始以来で最低。第1四半期は0.7%上昇だった。諸手当を含む報酬全体の雇用コスト指数(ECI、季節調整後)は0.2%上昇した。 

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、6月のPCE価格指数は0.2%上昇が見込まれている。 
シティグループのG10外為ストラテジー世界責任者のスティーブン・イングランダー氏はリポートで、「GDPの伸びを過大評価し、冴えない成長でも失業率に与える下押し圧力を過小評価している可能性がある」と述べた。  

原題:Dollar Wipes Out Week’s Gains After Worker Pay Trails Forecast(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Joseph Ciolli jciolli@bloomberg.net;ニューヨーク Annelise Alexander aalexander50@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jeff Sutherland jsutherlan13@bloomberg.net 千葉 茂
更新日時: 2015/08/01 06:42 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSCRW16VDKHU01.html

OPEC原油生産量は7月に減少、イラク生産落ち込む−調査
2015/08/01 03:32 JST

  (ブルームバーグ):7月の石油輸出国機構(OPEC)加盟国の原油生産量は減少したもようだ。イラクの生産が過去最高水準だった6月から減ったとみられている。
ブルームバーグが石油会社や生産業者、アナリストを対象に実施した調査によると、OPEC加盟国の7月の生産量は日量36万2000バレル減少の3210万7000バレルとなったもよう。6月の全体の生産量は日量3246万9000バレルと、従来予想から33万5000バレル引き上げられた。サウジアラビアやクウェート、アンゴラ、ナイジェリアの推計に変更があったことが理由。
同調査によれば、7月のイラク の生産は日量19万4000バレル減少の419万4000バレル。
サウジアラビア の生産は日量7万バレル増加の1057万バレル。これはブルームバーグの月間データでさかのぼれる1989年以降で最高水準。
原題:OPEC Crude Production Declines as Iraqi Output Slips From Record(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Mark Shenk mshenk1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: David Marino dmarino4@bloomberg.net Richard Stubbe, Jasmina Kelemen
更新日時: 2015/08/01 03:32 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSD44D6KLVR701.html

ギリシャの金融市場、8月3日に再開へ−一部制限付きで
2015/08/01 01:47 JST

  (ブルームバーグ):ギリシャの金融市場は取引に一部制限を設ける形で再開する。同国財務省が発表した。
市場再開は法令を受けたもので、同法令は官報に掲載される見通し。市場は過去5週間閉鎖されていた。アテネ証券取引所は8月3日に再開すると、同取引所も個別に電子メールで明らかにした。 
原題:Greek Financial Markets Will Reopen Monday With Restrictions(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net
更新日時: 2015/08/01 01:47 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NSD24N6KLVRB01.html

シカゴ景気指数半年ぶり高水準、久々の50台回復

[31日 ロイター] - 米シカゴ地区購買部協会が31日発表した7月の景気指数は市場の予想以上に上昇、判断の分かれ目となる50を3カ月ぶりに上回り、半年ぶりの高水準となった。

指数は54.7。6月は49.4だった。市場予想は50.5。
http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/chicago-economy-index-july-idJPKCN0Q52E220150731


ミシガン大消費者信頼感確報値、5月以来の低水準

[31日 ロイター] - ロイター/ミシガン大学が31日発表した7月の米消費者信頼感指数(確報値)は93.1と、6月の96.1から低下した。速報値の93.3から下方修正された。5月以来の低水準となり、市場予想の94.0も下回った。

景気現況指数は107.2で、6月の108.9から低下した。速報値は106.0、市場予想は106.3だった。

消費者期待指数は84.1で6月の87.8から低下した。速報値は85.2、市場予想は86.0だった。
http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/michigan-consumer-confidence-july-final-idJPKCN0Q51WZ20150731

9月米利上げへ「良好な状況」━セントルイス連銀総裁=報道

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、第2・四半期の米国内総生産(GDP)統計を受けて、連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げに踏み切る可能性が高まったとの考えを示した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)が31日、報じた。

WSJによると、総裁は9月16━17日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを開始するにあたり、「われわれは良い状況にある」と述べた。

第2・四半期の実質GDP速報値は季節調整後の年率換算で前期比2.3%増と、前四半期から伸びが加速。第1・四半期も0.6%増と、0.2%減から上方修正された。

また31日発表の第2・四半期の雇用コスト指数が統計開始以来33年ぶりの小さな伸びにとどまったことに関しては、重要視しない姿勢を示し、「経済見通しは依然として相当明るい」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/2015/07/31/usa-fed-bullard-idJPKCN0Q52JZ20150731  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年8月01日 13:04:07 : jXbiWWJBCA
米国株、ダウ56ドル安 石油株が安い、賃金指標受け上げる場面も
2015/8/1 5:40日本経済新聞 電子版
【NQNニューヨーク=横内理恵】7月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均が続落し、前日比56ドル12セント(0.3%)安の1万7689ドル86セントで終えた。決算が大幅減益だったエクソンモービルやシェブロンなどの石油大手株が大きく下げ、ダウ平均の重荷となった。

 エクソン、シェブロンは1株利益が市場予想以上に落ち込んだこともあり、業績不透明感が強まった。ともに下落率は4%を上回り2銘柄でダウ平均を55ドル程度、押し下げた。

 米長期金利が下落し、預貸利ざやが縮小するとの見方からゴールドマン・サックスなど金融株にも売りが出た。

 一方、ダウ平均は上げる場面もあった。賃金動向などを示す4〜6月期の米雇用コスト指数の上昇が市場予想を大きく下回った。賃金の伸びが鈍く物価上昇圧力が小さければ、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぐ必要がないとの見方が意識された。

 ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに小反落し、同0.504ポイント(0.0%)安の5128.281で終えた。

 業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「エネルギー」や「IT(情報技術)」など5業種が下げ、「公益事業」や「ヘルスケア」などが上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億8000万株(速報)。ナスダック市場は約18億1000万株(同)。

 前日夕の決算説明会で業績に慎重な見方を示したビジネス向け交流サイト(SNS)リンクトインが大幅安。

 前日夕発表の四半期決算が予想を上回ったバイオ医薬品のアムジェンが上げた。
http://www.nikkei.com/markets/kaigai/summary.aspx?g=DGXLASB7IAA05_01082015000000


【米国株】小幅安、エクソンやシェブロンがダウ平均圧迫
2015 年 8 月 1 日 07:55 JST
 31日の米国株式相場は小幅下落。大手石油銘柄がダウ工業株30種平均を圧迫した。

 ダウ工業株30種平均の終値は前日比55.52ドル(0.31%)安の1万7690.46ドル。S&P500種指数は4.71ポイント(0.22%)高の2103.92、ナスダック総合指数は0.50ポイント(0.01%)安の5128.28で取引を終えた。

 米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は先週、前週比5基増え664基と2週連続で増加した。これを受けて原油相場が下落し、軟調な決算で売りが優勢だった石油関連株が一段安となった。

 石油世界最大手のエクソン・モービルが発表した4-6月期決算は純利益が前年同期比52%減少した。エクソン株は4.58%安で引けた。

 シェブロンは4.89%安。4-6月期決算で原油安によるプロジェクト中止などの関連費用26億ドルを計上したことが嫌気された。

 エクソンとシェブロンの2社がダウ平均を約56ドル押し下げた。

 この他、コカ・コーラの主要独立系ボトラー(瓶詰め業者)コカ・コーラ・エンタープライズは12.41%高と急伸。欧州のボトラー2社との経営統合交渉が材料視された。

 一方、決算が失望された衣料製造ヘインズブランズは9.11%安で取引を終えた。

 米労働省がこの日発表した4-6月期の雇用コスト指数で賃金上昇の鈍さを示し、連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ見通しがやや不透明になったため、相場全体の下げが抑えられた。

欧州株】続伸、Stoxx600指数は月間で4%高
2015 年 8 月 1 日 07:53 JST
 31日の欧州市場で株式相場は続伸した。

 欧州主要企業600社で構成するStoxx600指数の終値は前日比0.13ポイント(0.03%)高の396.37。日中は前日終値近辺での小動きに終始した。週間では0.4%高。月間では4%高に達し、2月以来の上昇率となった。

 主要市場では、フランスのCAC40指数が前日比36.19ポイント(0.72%)高の5082.61、英FTSE100指数が32.88ポイント(0.49%)高の6701.75、ドイツのDAX指数は51.84ポイント(0.46%)高の1万1308.99で取引を終えた。

 月間上昇率はDAX指数が3.3%、CAC40指数が6.1%、FTSE100は2.7%だった。

 Stoxx600指数の構成銘柄では、鉄鋼大手アルセロールミタルが1.5%高。大幅増益となった4-6月期決算が好感された。

 航空・防衛大手エアバス・グループは3.5%高。航空・軍用機「A400M」の墜落事故に関連した費用を計上したが、4-6月期は5%の増益を確保した。

【米国債】上昇、早期利上げ観測後退で
2015 年 8 月 1 日 08:07 JST
 31日の米国債相場は上昇した。米雇用コスト指数の伸びが低かったため、連邦準備制度理事会(FRB)による9月利上げ観測が後退した。

 指標銘柄の10年債利回りは、終値ベースでは今月8日以来の低水準で引けた。

 10年債価格の月間上昇率は1月以来の大きさとなった。同年債価格が月間で上昇を記録したのは3月以来。

 米労働省がこの日発表した4-6月期の雇用コスト指数は、軍隊を除く全業種の人件費(季節調整済み)が前期比0.2%の上昇にとどまり、統計を始めた1982年以降で最も低い伸びとなった。世界的な低成長と低インフレに加え、主要国が大規模な金融緩和策を実施しており、この日の統計はFRBが金融危機以降の緩和政策を正常化するにあたり直面している課題を浮き彫りにした。

 トレーダーらによれば、フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む金利水準から計算すると、FRBが9月の政策会合で利上げする確率は38%。30日は48%で、前週末は40.5%だった。

米国債   価格 前日比 利回り

2年債 99 29/32 + 4/32 0.676%

5年債 100 11/32 + 11/32 1.550%

10年債 99 8/32 + 16/32 2.207%

30年債 101 10/32 + 12/32 2.933%

【外国為替】ドル反落、米雇用コスト指数手掛かりに
2015 年 8 月 1 日 08:05 JST
 31日の外国為替市場では、ドルがユーロに対して反落した。4-6月期の米雇用コスト指数(ECI)が賃金の伸び悩みを示し、連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利上げする計画に疑問を投げ掛けた。

 ユーロはECI発表後に1.1114ドルまで上昇したが、前日比0.5%高の1.0990ドル程度で取引を終えた。ただ、7月月間では1.4%のドル高・ユーロ安で、ドルは他の先進国通貨の大半に対しても上げを確保した。ドルは日中123円52銭まで下げたが、ニューヨーク市場の終値は123円89銭と小幅な円高・ドル安にとどまり月間では1.1%高となった。主要通貨のバスケットに対するドルの価値を示すウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のドル指数はこの日0.2%上げ88.54となったが、7月月間では2.2%と大幅に上昇した。

 労働省が31日発表した4-6月期のECIは、軍隊を除く全業種の人件費(季節調整済み)が前期比0.2%の上昇にとどまり投資家の意表を突いた。これは統計を始めた1982年以降で最も低い伸びで、エコノミストが予想した0.6%の上昇を大きく下回った。

 シティグループの先進国通貨戦略部門を率いるスティーブン・イングランダー氏は「ECIは大きな衝撃だった。0.2%(の上昇)などとは誰一人予想していなかった」と指摘。「この数字でFRBがちゅうちょし(中略)ハト派のFRB当局者が完全雇用(実現の時期)予想を修正するのではと、人々はいま考えている」と説明した。

米東部時間 31日16時50分

ドル 123円91-92銭

ユーロ 1.0984-87ドル

英ポンド 1.5625-27ドル

スイスフラン 0.9650-54フラン


米雇用コスト指数、4-6月期は統計史上最も低い伸び

By JOSH MITCHELL
2015 年 8 月 1 日 00:06 JST

 【ワシントン】米国では4-6月期の雇用コストの伸びが少なくとも30年ぶりの低水準となった。長期化する賃金の伸び悩みが連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ判断に影響する可能性がある。

 米労働省が31日発表した4-6月期の雇用コスト指数統計では、軍隊を除く全業種の人件費(季節調整済み)が前期比0.2%の上昇にとどまり、統計が始まった1982年以降で最も低い伸びだった。

 ウォール・ストリート・ジャーナルが調査したエコノミストの間では、0.6%の上昇が予想されていた。

 人件費の3分の2を占める賃金は0.2%の上昇となり、やはり統計史上最も小幅な伸びを記録した。賃金以外の諸手当は0.1%上昇した。

 今回の人件費上昇は、すべて連邦・地方政府部門によるものだ。同部門の人件費は0.6%上昇し、1-3月期の0.5%上昇から伸びが加速した。だが1-3月期に0.7%上昇した民間部門は、4-6月期に統計史上初めて横ばいにとどまった。

 前年同期比では両部門合計の人件費が2%上昇し、1-3月期の2.6%上昇から伸びが鈍化した。


米ミシガン大消費者信頼感、7月最終値は予想覆し低下
By KATHLEEN MADIGAN
2015 年 8 月 1 日 00:10 JST
 米ミシガン大学が31日発表した7月の消費者信頼感指数(最終値)は93.1となり、速報値の93.3や6月最終値の96.1から低下した。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が調査したエコノミストの間では、94.0へ上昇すると予想されていた。

 ミシガン大消費者調査局のチーフエコノミスト、リチャード・カーティン氏は「期待に沿わない経済成長ペースが消費者信頼感の小幅低下の主因だ」と述べた。

 一方でカーティン氏は、2014年12月以降の平均が94.5と、8カ月間の平均としては2004年以来の高水準にあると指摘した。賃金や雇用をめぐる明るい材料が消費者信頼感を支えているとの見方だ。

 現況指数の7月最終値は107.2(速報値は106.0)と上昇したが、期待指数は84.1(同85.2)と下向いた。

 消費者のインフレ見通しは引き続き控えめ。1年先の期待インフレ率は2.8%で変わらず、5年先の期待インフレ率は2.8%(同2.7%)となった。


スイス中銀、1-6月期は6.5兆円の赤字
By NEIL MACLUCAS
2015 年 8 月 1 日 00:08 JST

 【チューリヒ】スイス国立銀行(中央銀行)が31日発表した1-6月期(上半期)決算は赤字となった。ユーロに対する上限を撤廃したことでスイスフラン相場が急伸し、ユーロ建て準備資産の評価額が低下した。

 1-6月期の純損益は501億フラン(約6兆5000億円)の赤字。1-3月期に300億フランという2013年4-6月期以来の大幅赤字を計上し、4-6月期も200億フランの赤字に沈んだ。14年1-6月期は160億フランの黒字だった。

 純損益の主な下押し要因は、ユーロを中心とした外貨建て準備資産で472億フランに上った評価損だった。ドル建ての金準備でも評価損が32億フランに達した。

 他の多くの中銀と同様、スイス国立銀行の使命は物価の安定を守ることであり、決算で黒字を達成する義務はない。だが黒字が出た場合はスイスの連邦・州政府に納付される。スイス国立銀行は株式を上場しており、民間の株主も存在する。

米雇用コスト指数:第2四半期の賃金・給与は過去最低の伸び
Bloomberg 2015/8/1 00:05

  (ブルームバーグ):今年第2四半期(4−6月)の米賃金・給与は前期比で過去最も低い伸びとなった。
米労働省の31日発表によると、雇用コスト全体の約7割を占める賃金・給与の伸びを示す指数は前期比0.2%上昇と、1982年の調査開始以来で最低。第1四半期は0.7%上昇だった。諸手当を含む報酬全体の雇用コスト指数(ECI、季節調整後)は0.2%上昇した。
ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値はECIで0.6%の上昇が見込まれていた。
米国みずほ証券のエコノミスト、スティーブン・リチュート氏は「誰もが話しているようなひっ迫感はない」と述べ、「9月利上げの正当性を主張する人にとってはショックな内容だ」と続けた。
第2四半期の賃金・給与は前年同期比では2.1%上昇した。第1四半期は2.6%の上昇だった。
民間部門の賃金は第2四半期に前四半期比でほぼ変わらずと、1980年の調査開始以来で最低だった。
統計の詳細はNSN NSCQQ13T6SQXをクリックしてご覧ください。
原題:Worker Pay in U.S. Shows Smallest Gain in Records to 1982(1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Michelle Jamrisko ,mjamrisko@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Carlos Torres ,ctorres2@bloomberg.net
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150801-00000001-bloom_st-nb


FRBの利上げ判断、雇用統計が最大の要因に

By JON HILSENRATH
2015 年 7 月 31 日 12:51 JST

 米連邦準備制度理事会(FRB)が29日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)政策声明で特に重要だった文章の一つはインフレ見通しに関するもので、以下のように記されていた。「労働市場がさらに改善し、先のエネルギー価格と輸入物価の下落がもたらす一過性の影響が消え去るにつれ、インフレは中期的には2%に向かい徐々に上昇すると委員会は見込んでいる」。

 FRBはインフレが2%に向けた上昇軌道にあると合理的に確信できた時点で利上げを開始したいと考えている。どのような展開となれば、合理的な確信を得られるのだろうか。それは前述の一文で示唆されている。つまり、労働市場の改善が続き、国際商品(コモディティー)価格と輸入物価がいくらか安定するという展開だ。

 この一文は、FRBの思考が雇用統計中心になっていることを裏付けている。雇用統計は、FRBの二大使命の一つである完全雇用の実現に近づいているかどうかをFRB関係者に教えてくれるだけでなく、3年余りにわたり2%を下回るインフレ率をこの水準まで戻すことへのFRB関係者の信念を表すものでもある。非農業部門就業者数が20万人以上の伸びを続け、失業率がさらに低下するなど、堅調な雇用統計があといくつか発表されれば、FRBは利上げに踏み切るかもしれない。

 国際商品と輸入はもっと込み入った問題だ。FRBは以前、商品価格と輸入物価の下落を一過性の現象と考え、これを意に介さない構えを見せていた。今年に入って商品相場が安定すると、FRBはこの判断が正しかったといくらか自信を強めた。エネルギー価格は足元で下落傾向にあるため、エネルギー安が続いた場合にFRBはこれを再び無視するだろうかという疑問が生じている。

 中国株式市場の混乱により、同国の成長見通しに関する不透明感が強まり、世界中の財価格への恒常的な下押し圧力が高まるのではいかとの疑問も浮上している。世界第2位の経済大国である中国は、国際商品の消費大国で、米国向けなどの製品を製造する「世界の工場」だ。輸入物価は過去12カ月のうち11カ月で下落している。

 FRBのモデルやFRB関係者の考え方では通常、海外情勢の混乱よりも国内状況が優先される。FRBが最も注目しているのは米雇用統計だ。だが、ワイルドカード(不確実要素)は国際商品と海外動向で、海外で深刻なショックが生じれば、FRBは利上げを思いとどまる可能性もある。

米国、9月の利上げに向けて「順調」=セントルイス連銀総裁
By MICHAEL S. DERBY
2015 年 8 月 1 日 09:16 JST

 【ニューヨーク】米セントルイス地区連銀のブラード総裁は31日、28・29日の連邦公開市場委員会(FOMC)以降に発表された国内経済指標は、9月のFOMCで短期金利を引き上げる根拠が強まりつつあるとの見方を示した。

 ブラード総裁はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューに応じ、9月16・17日に開催される次回のFOMCで現在ゼロ近傍にあるフェデラルファンド(FF)金利を引き上げる方向に「順調」に進んでいると話した。FRB当局は政策行動を起こす道を開くにあたり、30日に発表された国内総生産(GDP)統計がどのように推移するかを見極める必要があると述べた。

 労働省が31日に発表した4-6月期の雇用コスト指数は予想外に弱い伸びだったが、ブラード総裁は問題にせず、さしあたりの心配するほどのことではないと話した。

 商務省が30日発表した4-6月期のGDP速報値(季節調整済み)は前期比年率換算で2.3%増だった。同時に、1-3月期のGDPも従来発表の0.2%減から0.6%増に上方修正された。ブラード総裁は、米経済が小幅な利上げに対応する用意が事実上できていることを確認する統計だったとの見方を示した。

 総裁はまた、米国は「正常化に向けた最初の一歩を踏み出すのに良い位置につけている」とした上で、まず0.25%の利上げが実施される公算が大きいことに触れ、「0.25%の動きは金融市場では基本的にイベントにならない気がする」と語った。

 ブラード総裁は今年、連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、金融政策面の影響力の強さでは定評がある。

米財政、秋にはまた予算対立し緊張高まる見込み

連邦議事堂の債務額掲示板(7月)$18,167,571,505,976
PHOTO: PAUL J. RICHARDS/AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
By NICK TIMIRAOS
2015 年 7 月 31 日 12:56 JST
 過去1年半の間、米国の財政政策に関しては比較的平穏な時期を過してきたが、それも間もなく変わるかもしれない。
 経済分析を手がけるマクロエコノミック・アドバイザーズのジョエル・プラッケン会長は最新の報告で、民主、共和両党は来年度予算で対立し続けており、今年の秋には予算審議が行き詰まる恐れがあると指摘した。議会は、早ければ10月下旬にも債務上限の引き上げが必要になるだろうとも述べた。
 ブラッケン氏は、「どうするか決められずに暫定予算でしのいだ2011年や13年の状況に戻りつつある」との見方を示した。
 財政政策の不確実性を示す指数は昨年、2009年以来最低の水準に低下した。これは政府機関の一時閉鎖の混乱を経て、2013年12月に民主、共和両党が歳出削減を2年間緩和することに合意したことで生まれた小康状態だった。
ENLARGE
財政の崖に戻るのか(財政不透明性指数) PHOTO: THE WALL STREET JOURNAL
 この財政合意は今年10月1日に失効し、一律強制削減と呼ばれる財政管理法が復活する。案の定、不確実性指数は6月にかけて13年の政府機関一時閉鎖以来の高水準まで上昇した。
 時間切れが迫り16年度(15年10月?16年9月)予算案の審議が滞る中、ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)は先週、時間を稼ぐため9月に暫定予算を組む可能性が大きいと認めた。
 ただ。アナリストの多くは、政府機関が一時閉鎖される可能性は小さいとみている。昨年の中間選挙で上院多数派に復帰した際、共和党のマコネル院内総務(ケンタッキー州)は、新たな政府機関閉鎖はどうあっても避けるとした。また、民主、共和両党の主張の違いはそれほど大きくはない。
 問題は、米政府が望んでいる強制削減で定められた水準を上回る約740億ドル(約9兆1800億円)の予算増額だ。この予算を軍事費と国内プログラムにほぼ同額配分する内容だ。これに対し、共和党は軍事費の増額はすでに受け入れているが、残りについては渋っている。
 ホワイトハウスがいまこの問題に決着をつけたい理由の一つは、16年度予算で歳出水準を凍結すると、大統領選挙の最中に17年度予算を増額するのは一段と難しくなるためだ。
 それでもプラッケン氏は、政府機関が一部閉鎖される恐れが高まっているとみている。共和党が今年初めに成立した予算決議での歳出削減を撤回する兆しをみせていないためだ。
 同氏は、共和党が考えた10カ年予算案の歳出削減額は、16年から18年にかけての国内総生産(GDP)の2%に相当する厳しいもので、「短期間での大幅な財政緊縮になる」と言う。こうした歳出削減を進めると、来年には失業率は0.5ポイント押し上げインフレ率が低下するような経済の障害が生じることになる。
 マクロエコノミック・アドバイザーズは「金融政策への影響が極めて大きくなる可能性がある」とし、連邦準備制度理事会(FRB)は「広く予想される金融引き締めを取りやめ、フェデラルファンド(FF)金利を再びゼロ近辺に押し戻さざるを得なくなる」とみている。
 民主党は共和党の歳出削減案に強く反対しているので、政府機関の一部閉鎖の可能性は払しょくできないプラッケン氏は述べ、いずれにせよ、このところ中断していた財政政策の不透明感がこの秋には復活すると予想している。

2015年05月12日18:24
アメリカの借金 約5000兆円 GDP比率200%超カテゴリ経済Comment(2)
債務上限問題を揶揄した中国の風刺画

引用:http://ccbtimes.com/inc/v2012/send_thumbnail.asp?siteName=CCBT&fName=/gallery/5924E773//%E5%82%B5%E5%8B%99%E4%B8%8A%E9%99%90.jpg

アメリカは連邦債務上限を巡って定期的に与野党が揉めている。

現在の債務上限は18兆ドルだが、これは連邦政府の直接の債務だけで、地方政府や特殊法人的な債務を含んでいない。


米連邦債務残高18兆ドル

米国は2011年と13年に連邦債務の上限問題が起きた。
現在の債務上限は18兆1000億ドルです。

3月に到達した債務上限は17兆2000億ドルだった。
(約2090兆円)


この事から米連邦政府の現在の債務残高は約18兆ドル弱で、2000兆円超と考える事ができる。

2015年中ごろの米国のGDPも約18兆ドル弱で、IMFが良く使う、債務のGDP比では100%となる。

かなり多いものの、日本のGDP比200%超より少ない。
しかし米国の公的債務は連邦債務だけではない。

日本で言えば中央政府が使った金額だけなら、実は500兆円程度に過ぎないが、特殊法人や地方自治体、年金や保険、公的事業全てを含め1000兆円以上になる。

アメリカも同じように、中央政府以外の借金が多い。


議会調査当局の試算によると、議会とホワイトハウスが合意しなければ、10月には再びデフォルト危機が起きる。

デフォルト(債務不履行)してもいきなり世界中の米国債が紙切れになるわけではなく、投資家への支払いが遅れる事になる。

米連邦準備理事会(FRB)の文書によると、返済が遅れた場合には債券の新たな返済日を設定する。

FRBが国債買取りを実施する他、「補てん支払い」を行う。

財務省は債券投資家への返済を優先し、混乱を防止する。

合計40兆ドル以上の公的債務

アメリカは州や市が独自の公債を発行している。

今までアメリカの債務の合計は一切語られずタブー視されていたが、2009年のリーマンショック頃から自治体の破綻などがあり、そうも言うっていられなくなった。

アメリカの借金が本当はいくらなのかは、日本の天皇家の出自をテレビで語るくらいのタブーだったのである。

元米財務副長官のロジャー・アルトマンという人物が2010年に債務に関する論文を発表している。

当時の連邦債務はまだ9兆ドルだった。
米政府が管理している債務(住宅金融公社の債務など)の残高が8兆ドル存在するとしている。

他に州・地方政府の債務と年金不足が4兆ドル存在する。
つまり債務上限以外に12兆ドルの債務が存在していた。

これが5年間で増えていないとしても、2015年の債務上限と合計すれば30兆ドル(3600兆円)になる。

だが米国の債務上限は2010年に9兆ドルだったのが、15年には18兆円と2倍に増加している。

その他の債務が減っていたり、変化が無いとは想像できない。

2010年には債務上限がその他の債務より小さかった事から推測すると、現在も18兆ドルより多くの「隠し債務」が存在している。

すると米国全体の現在の債務は40兆ドル以上ということになる。

日本円で約5000兆円、米国のGDPは18兆ドルなので公的債務のGDP比率は200%を超えています。


「経済」カテゴリの最新記事
? 外国人労働者は要らない 移民化する外国人
? 苦戦する韓国の輸出 デフレと人口減の日本病に感染
? 安倍政権の経済運営 「逆噴射」で景気悪化させデフレに戻す
? ドイツの借金は日本より多い 健全財政の影で隠し債務
? 新国立競技場 たった2520億円「節約」の愚 日本の再不況を招く
? 中国GDP 不況なのに高成長 世界中から不正操作疑惑の声
? 中国債務危機がやってくる 隠し債務2000兆円がバブル崩壊で噴出
? ドイツがギリシャを破綻させた手口 破産国家に返済迫るヤクザ国家
? 円安で輸入産業が大打撃 赤字や倒産が相次ぐ
? 国立競技場で「節約」を主張する間違い お金を使うから国が栄える
1拍手
コメント一覧
1.
o 2.  

o 2015年05月12日 22:25
o 「
実は500兆円
程度に過ぎないが、特殊法人や地方自治体、年金や保険、公的
事業全てを含め1000兆円以上になる。
」って、思うけど、特殊法人公益法人の借金は特殊法人公益法人がかえすものだし、建築国債はインフレ率と利用者がいることで、税収になっていくんじゃないの?ッて思う
2.
o 1. 名無し

o 2015年05月12日 19:54
o 内容はともかく、風刺画悪くないね。
韓国なんかより、よっぽどセンスあるよ。
http://thutmose.blog.jp/archives/30026570.html

米GDP、原油安で個人消費の存在感増す
ENLARGE
米企業は4-6月期、原油・ガス採掘部門の減速が一因で投資を縮小 PHOTO: GETTY IMAGES
By
ERIC MORATH
2015 年 7 月 31 日 13:27 JST
 米国の消費者はこの春、支出を増やした。企業が総じて設備投資を控える中、米経済にとって歓迎すべき兆候となった。
 商務省が30日発表した4-6月期の国内総生産(GDP)速報値では、個人消費が前期比年率2.9%増となった。この冬に落ち込んだ家計支出が大きく持ち直し、GDPが2.3%増加した大きな要因となった。
 一方、企業の設備投資の指標となる非住宅設備投資は0.6%減と、2012年7-9月期以来のマイナスに沈んだ。
 個人消費が増えているのに企業が投資を縮小した理由とは何だろうか。その答えは原油安にありそうだ。
ENLARGE
非住宅設備投資(青)と個人消費支出(緑)の前年比推移
http://si.wsj.net/public/resources/images/BN-JQ323_NonRes_M_20150730105850.jpg 
 原油価格が1年前から50%も急落したことで、企業は掘削装置、油田、急成長する国内の石油・天然ガス産業を支えるために必要なインフラ設備(港など)への投資に二の足を踏んでいる。ただ、原油価格が下落すればガソリン価格も下がる。そして消費者はその節約分を他の用途に振り向ける気になるほど、経済(そして自身の就職見通し)にようやく自信が持てるようになるかもしれない。
 ムーディーズ・アナリティックスのエコノミスト、スコット・ホイト氏は「成長の構成が変わりつつある。これには原油安がある程度は関係している」とし、「原油安は個人消費を後押しし始めているが、少なくとも一部産業の純輸出や投資を減少させている」と述べた。
 同氏はさらに、原油価格とドルの価値の変化は、差し引きでは米経済成長にとってプラスとなるが、「強いファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)こそが成長の最大の原動力となるだろう」と述べた。
http://jp.wsj.com/articles/SB10619862528015903871904581141390767219116 


米銀大手、世界で優位−欧州勢を大幅リード

By JUSTIN BAER AND MAX COLCHESTER
2015 年 7 月 31 日 17:58 JST

 投資銀行業界の優位をめぐる欧米の競争で、米国勢が得点を重ねている。

 欧州の銀行幹部らはここ1週間、事業縮小や世界進出の抑制といった一連の陰気な発表を行った。一方、米国の銀行勢は攻勢をかける準備を進めており、米国の経営幹部たちは欧州の銀行幹部の弱気な発言を、新たな好機を追及する大きなチャンスだと公言している。

 30日のドイツ銀行の決算発表で、欧州主要行の上期決算発表は大体出そろったが、同行のジョン・クライアン共同最高経営責任者(CEO)は、今後一段の痛みが出てくると警告した。クライアン氏は「バランスシートを縮小する必要がある」と述べ、複数の国や事業から撤退する計画を示唆した。

 これに先立ち、英銀大手バークレイズのジョン・マクファーレン会長は29日、米金融機関が欧州の投資銀行各行にとって「巨大な脅威」だと認めた。「グローバル展開をするために、欧州の銀行がもはや持ち合わせていない規模を米金融機関は備えている」と続けた。

上左:欧州銀(青)と米銀(緑)の収入内訳、上右:2014年のROE(自己資本利益率)、下:株価パフォーマンス ENLARGE
上左:欧州銀(青)と米銀(緑)の収入内訳、上右:2014年のROE(自己資本利益率)、下:株価パフォーマンス
 少なくとも投資家にとって、欧米の金融機関の明暗は今や明白だ。過去5年間に、JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ、シティバンク、ゴールドマン・サックス・グループ、モルガン・スタンレーの株価は平均で45%上昇している。一方で同じ期間に、バークレイズとクレディ・スイス・グループ、ドイツ銀行、UBSグループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)といった欧州の銀行の株価は17%下落した。

 時価総額でみると、米銀勢は過去5年間に合わせて2546億ドル(約31兆5800億円)拡大した一方、欧州勢は95億ドルの増加にとどまっている。

 ほんの数年前でさえ、欧米の大手銀行は米金融街でも世界中の市場でも肩を並べていた。欧州の大手行がスターバンカーを引き抜き、アジアと米国で事業を拡大した。コネティカット州スタンフォードに建設した巨大トレーディングルームもその一環だった。UBSとRBSはスタンフォードをウォール街のサテライトオフィスとみなしていた。

 スタンフォードのオフィスは今では大半が空いている状況で、欧州勢が世界から大幅に撤退している一例だと言える。欧州の大手銀行は規制当局や株主から、戦略だけでなく、一部の場合には最高経営責任者(CEO)の変更まで迫られてきた。一方、米国の大手銀行は全般的に、金融危機後の存続にかかわる問いの多くに対する答えを何年にもわたって探し、現在ではしっかりとした足場を固めている。欧州の銀行はいまだに、こうした問いへの対応に追われている。

 米銀各行はこれまで何年もかけて、不採算事業の整理や資産削減を進めてきた。一方で、自社株買いや増配を通して株主に一部を還元できる十分な資産を積み上げてきた。米連邦準備制度理事会(FRB)が先週、大手銀行8行に対する資本上乗せの新規制案を発表したときには、そのうち1行以外は既に新たな資本要件を満たしていた。さらに、米銀勢は世界最大の経済である米経済の相対的な強さからも恩恵を受けている。

 一方、欧州経済はまだ回復し始めたばかりで、欧州の銀行についてもそれは同じだ。ドイツ銀とクレディ・スイスは大幅削減に直面している。両行では新CEOが、新資本規制と投資家の期待に沿うために、バランスシート簡素化の方法を検討している。その他、バークレイズやUBSなどは既に再編を進めている。また、RBSなどの数行は既に諦めて、投資銀行業務の大部分を閉鎖する。

 アジアの最大手行のなかには、ウォール街でのプレゼンスを維持している銀行もあるが、今日まで、アジア勢の投資銀行やトレーディング分野への進出は全般的に、欧米の銀行ほどグローバルでもなければ積極的でもない。

 バークレイズのマクファーレン会長は、「グローバルに展開し成功を収めていると真に主張できるのは米銀だけだ」と発言した。

リーマン、回収見込み額を922億ドルに引き上げ
By JOSEPH CHECKLER
2015 年 7 月 31 日 19:30 JST

 7年近く前に経営破綻したリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが、不動産やデリバティブ(金融派生商品)、未公開株(PE)投資からの収益を背景に、回収できる資金の推定額を922億ドル(約11兆4400億円)に引き上げた。

 リーマンは29日に米ニューヨーク州マンハッタンの破産裁判所に提出した書類で、営業費用を除く金額を前回の四半期推定額から18億ドル引き上げた。同社は2008年に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し経営破綻したが、それ以降はこうした回収見込み額の引き上げが同社の品質証明のようになっていた。

 リーマンは922億ドルのうち724億ドルを、いわゆる第三者、つまりリーマン以外の債権者にすでに支払った。同社は4月、外部の債権者に7回目の分配として63億ドルを払った。こうした債権者にとって、回収見込み額の引き上げはすでに帳簿に記載された利益に数億ドル上乗せすることになる。ポールソン・アンド・カンパニーなど数多くのヘッジファンドを含む債権者はリーマンの破綻後、数年かけて大幅な割引価格で債権を買い取ってきた。

 リーマンとその関連会社に提供された資金を含む回収総額は1000億ドル近くになる。リーマンは3月、次回の分配は初秋になるとの見通しを示していた。

 かつては世界4位の投資銀行だったリーマンは08年9月に過去最大規模の破綻に陥った。それ以降、債権者への分配に充てるため、同社管財人は数十億ドルの現金を回収してきた。

 アルバレツ・アンド・マーサルの指揮の下、破綻処理の専門家らは、リーマンが3年以上前に連邦破産法11条による管理下から脱却し、新たな取締役会の監視の元で再編されるまで、同社の資産を管理していた。

REAL TIME ECONOMICS
米景気拡大、GDP改定で第2次大戦後最悪の状況がさらに悪化

米商務省は軍事費の季節調整変更などに伴い、2012年〜14年のGDP統計を改定

By ERIC MORATH
2015 年 7 月 31 日 09:56 JST

 米国の景気拡大は、すでに第2次世界大戦後では最悪な水準だが、30日に発表された統計改定によると、これまでの認識よりも弱いことが明らかになった。

 商務省が発表した2012年から14年にかけての改定値によると、この3年間の経済成長率はありふれた年率2%となった。従来の推計値から0.3ポイント下方修正された。

この改定値は4-6月期の国内総生産(GDP)速報値と同時に発表された。

 09年6月にリセッション(景気後退)が終わって以降、14年末にかけて米経済は年率2.2%で成長した。過去70年間で2番目に低い景気拡大期だった01年から07年にかけてよりも、0.5ポイント以上も低い成長率だ。四半期ごとに見れば高いときも低いときもあったが、全体的には6年間にわたり2%程度の水準を脱していない。

米国の実質GDP成長率【季節調整済み前期比年率、青:従来推計値、赤:改定値】

 ただし、今回の改定では14年冬の悲惨な落ち込みが大幅に上方修正された。

 14年1-3月期のGDPは、年率2.1%減から同0.9%減に見直された。これまでの数字は、リセッション(景気後退)期を除くと過去最悪な落ち込みだった。改定値は景気拡大期中最悪の水準でもなくなった。最悪の成長率は、11年1-3月期の年率1.5%減となる。

 14年1-3月期のGDPは、主に建設支出、特に発電所建設に関する統計の改定で上方修正された。今回の改定は、新たな季節調整と新たに入手された統計値をいずれも反映している。

 この11年の数字も他の統計値も、今後数年で改定される可能性がある。商務省は、季節調整処理の精度を高める目的でGDP統計の包括的な見直しを計画している。

 ここ数年、GDP成長率は1-3月期に弱く、7-9月期には強くなる傾向がある。一部のエコノミストは、この傾向に疑問を抱いている。大半の公式経済指標は季節調整されるので、エコノミストらは基調の変化を捉えることができる。季節調整をしなければ、クリスマス後の数カ月は消費支出が弱くなり、夏の間は建築活動が増えるなど、予想通りの動きしか見えてこない。

 商務省のエコノミストは、最新の改定においていわゆる「残存季節性」への対応について今週最初の一歩を踏み出したと述べた。だが、この秋に着手する予定のさらに包括的な見直しで、長期にわたり一段の修正が行われる可能性がある。

 最新の統計で最も大きく変更されたのは、軍事費の季節調整だ。軍事費は政府の年度末にあたる7-9月期に最も大きくなる傾向がある。この季節変動の平準化を主因として、12年7-9月期のGDPは2.5%増から0.5%増に、13年7-9月期は4.5%増から3.0%増に、それぞれ下方修正された。

 商務省はまた、個人のサービス支出を追跡するうえで、新たな季節調整手法を導入した。これまでは、四半期サービス調査の一部統計について4四半期の移動平均を使っていた。今回から四半期統計にさらに季節調整を加えている。

関連記事

米GDP、4-6月期は前期比年率2.3%増−市場予想下回る
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB4QqQIwAGoVChMIwZCy69mGxwIVSZKUCh1-ZAJG&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10619862528015903871904581141083322753812&ei=uxy8VYHHIMmk0gT-yImwBA&usg=AFQjCNHF9zo7qzwDU8zm6nP11rgxAqVJGQ&bvm=bv.99261572,d.dGo


2. 2015年8月01日 13:05:59 : jXbiWWJBCA
日銀のメッセージを読む プロはサイン逃さず
2015/7/29付
日本経済新聞 電子版
 円相場の値動きに大きく影響する金融政策を運営する日銀。相場の乱高下を抑えるため、日銀は様々な方法で「市場との対話」を進めるが、日銀のメッセージは個人投資家にとって難解な場合が多い。そこで日銀の一挙手一投足を注視している「日銀ウオッチャー」と呼ばれる民間のエコノミストに、日銀の情報を読み解くコツを聞いた。
 日銀は2013年4月に量的・質的金融緩和を導入し、14年10月には追加緩和に踏み切った。金融政策の目標に掲げる消費者物価指数の前年比2%上昇を達成するため、現在は資金供給量(マネタリーベース)が年間で約80兆円に相当するペースで増えるように政策を運営している。
 日銀の金融政策が円相場に与える影響は大きい。実際、黒田東彦総裁が就任した後に実施した2回の金融緩和の直後には急激な円安が進んでいる。

 現行の金融政策がどう変わるか、あるいは当面維持されるかは、例えば外国為替証拠金(FX)取引を手がける人にも重要な情報になる。追加緩和観測が強まれば、円資金の供給量拡大や海外との金利差拡大を意識した円安が進みやすい。反対に緩和を縮小するという連想が広がれば、円高に振れやすくなる。
■「変化に注目」
 金融政策運営に対する考え方が明確に表れるのは、毎回の金融政策決定会合後に発表される「当面の金融政策運営について」という公表文と、その後の黒田総裁の記者会見だ。
 日銀ウオッチャーとして知られる東短リサーチ社長兼チーフエコノミストの加藤出氏は「前回の会合の公表文と比べ、表現がどう変わったかに注目する」という。日銀が現行政策のままでも目標を達成できると考えているかを確認できるためだ。景気や物価の表現を下方修正すれば、達成の可能性が下がり、追加緩和が視野に入ってくる。
 ただ難点は、景気や物価の判断を示す際に「日銀文学」と呼ばれる難解な表現を使うことが多いことだ。例えば5月には国内景気について「緩やかな回復基調が続いている」から「緩やかな回復が続いている」に変えた。「基調」という言葉を外して景気回復が確かさを増したことを示す狙いだったが、黒田総裁が会見で「判断を進めた」と説明するまで日銀ウオッチャーでさえ、その解釈に確信を持てなかった。
 公表文よりも詳しい判断を示す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」も重要な情報源だ。現在は4月と10月の年2回公表し、7月と翌年1月に中間評価を実施する。各政策委員が今後3年間の経済成長率や消費者物価指数の見通しなどを示すため、物価予想が目標と整合的かといった判断の材料になる。
 展望リポートの注目点はそれだけではない。SMBCフレンド証券チーフマーケットエコノミストの岩下真理氏は「脚注や本文の合間に挿入された『BOX』と呼ばれるコラムに重要な情報が入っている」と指摘する。脚注では日銀が前提に置く原油相場の見通しを示す。導入後2年が経過した量的・質的緩和の効果を検証した4月のBOXの内容からは、日銀が政策目標の達成に自信を示していることが分かった。
 黒田総裁ら日銀の政策委員は国内外で講演や会見を頻繁に開く。国会で答弁することも少なくない。こうした場での発言も政策の先行きを読むうえで重要だ。「黒田総裁は会合後の会見よりも国会答弁や海外講演でアドリブの効いた発言が目立ち、相場が振れることが多い」(SMBCフレンド証券の岩下氏)。
 為替に直接言及する発言であればなおさらだ。黒田総裁が6月10日の衆院財務金融委員会で「実質実効為替レートがここからさらに円安に振れていくことはなかなかありそうにない」と発言した際には、円相場が2円ほど急騰した。

■発言で振れ大きく
 最近はコンピューターが要人発言などを読み取って円を自動で売買する機械取引が急増した影響で、黒田総裁の発言で円相場が急変動する場面が目立つ。クレディ・アグリコル銀行エグゼクティブディレクターの斎藤裕司氏は「このところ2%の物価目標達成に対して自信を示すような黒田総裁の発言が機械的な円買いにつながりやすくなっている」と指摘する。
 日銀は様々な方法で情報を発信し、市場との対話を進めているが、時には市場が全く予想していないタイミングで政策を変える場合もある。昨年10月末の追加緩和が典型例で、円相場は政策変更の発表後に急落した。ただクレディ・アグリコル銀行の斎藤氏は「会合の結果発表の時間が遅く、政策変更の可能性が予感できた」という。
 このときの会合の終了時間は午後1時39分。通常、政策変更がない場合は正午前後、政策変更がなくても展望リポートの発表がある場合は午後1時前後に終わる。終了時間の大幅な遅れは会合で議論が白熱していることを示すシグナルになるわけだ。政策を読むヒントは至る所にある。

 日銀は16年1月から金融政策の運営方法を見直し、会合の実施を年14回から年8回に減らす方針だ。会合で出された各政策委員の考えを「主な意見」として会合後1週間をめどに公表するほか、展望リポートの回数を年4回に増やす。日銀と市場の対話方法は変わるが、日銀ウオッチャーが注目するヒントは今後も外貨預金やFX取引などを考えるうえで役立つはずだ。(湯田昌之)
[日本経済新聞朝刊2015年7月29日付]
http://www.nikkei.com/money/features/37.aspx?g=DGXMZO8984666028072015PPE001 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民99掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民99掲示板  
次へ