★阿修羅♪ > 経世済民99 > 339.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
日本がバブルから立ち直るのに予想以上に時間がかかった理由(週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/15/hasan99/msg/339.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 30 日 16:11:05: igsppGRN/E9PQ
 

日本がバブルから立ち直るのに予想以上に時間がかかった理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150730-00000018-pseven-bus_all
週刊ポスト2015年8月7日号


 株価が上がるのはよいこと、景気が良い証拠であるとよく言われるが、本当だろうか? 経済学者で投資家でもある小幡績氏が、株価が上がることによって、本当は何が起きているのか、日本がバブル経済から立ち直るのになぜ時間がかかったのかについて解説する。

 * * *
 アベノミクスを礼賛する人は、株価が上がったのが、景気が良いこと、経済政策が成功していることの何よりの証拠だと言います。

 実際、株価は上昇し、今年4月には日経平均の終値が2000年4月以来の2万円超えとなりました。民主党政権時代(2012年11月)は8000円台を推移していたので、「アベノミクスで日本経済が良くなった」ことの最大の論拠になっています。

「株価が上がるのはいいこと」と当然のように感じますが、私たちに具体的に何かいいことがあるのでしょうか?

 まず、モノやサービスの値段が上がり、一部の富裕層にしか手に入らないモノが出てきます。超高級車や超高級マンションが株長者に買い占められ、他の人には手に入らなくなります。

 さらに、一般の人が買える「手頃な値段のモノ」がなくなってくるのです。どうしてでしょうか?

 売り手の立場で考えるとよくわかります。売り手は儲けるために商売するので、儲かる相手に売れるモノだけを作る傾向が強くなるからです。1980年代のバブルの時には、フランス料理店はコースのみで一人5万円以上の客しか相手にせず、百貨店はハイブランドしか置かなくなりました。庶民が集う居酒屋も今のように2000円で飲み食いはできず、最低でも5000円は必要でした。

 モノがすべて土地長者や大企業の社用需要、中小企業オーナー向けのバブル仕様となり、シンプルで安くて使いやすい車や家電製品などはなくなり、すべてが高級、あるいは多機能商品になってしまったのです。

 銀行も、地道にものづくりをする工場にお金を貸すより、不動産を担保にして高齢者に相続税対策で質の低いアパートを建てさせることに融資しました。その方が断然儲かるからです。

 高齢者にとっても相続税対策になりますし、地価は右肩上がりでしたから、長生きすればそのアパートを壊して更地で売り払って大儲けできます。大儲けを狙って、駐車場にして転売を待つ人も多かったのです。

 これは日本経済にとって明らかに悪いことです。貴重な土地を有効利用せず、ただ値上がりを待つだけだからです。

 地道に美味しいメニューを提供する庶民的なフランス料理店が高騰する家賃を払えなくなり、ボロ儲けを狙う高級フランス料理店に取って代わられます。そうした店はバブルが崩壊すると誰も見向きもしなくなり潰れます。

 それだけなら良いのですが、今度は美味しいフランス料理を食べようと思っても、リーズナブルな名店の多くが世の中から消えてしまっているのです。普通の洋服や家電製品に至るまで、新しい状況に対応するのに時間がかかり、長期の不況に陥りました。状況に対応した良いサービスや商品を生み出せる企業が激減し、経済の成長力が弱くなってしまったのです。

 景気が良かった分の反動だけでなく、いつの間にかバブルにより企業の実力が落ちてしまったのです。これが日本がバブルから立ち直るのに予想以上に時間がかかってしまった理由です。現在の株価上昇も同じような気配があり、今後激しい株価上昇(バブル)になれば二の舞となるかもしれません。株が上がって良くないこともあるのです。

●小幡績(おばた・せき)1967年生まれ。1992年東京大学経済学部卒、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2003年より慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授。『円高・デフレが日本を救う』など著書多数。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年7月30日 16:28:27 : nJF6kGWndY

>日本がバブルから立ち直るのに予想以上に時間がかかった理由
>バブルにより企業の実力が落ちてしまった

全くわかってないね

歴史的に膨張し弾けたバブルの莫大な企業負債に対して、

伝統的な財政金融政策では艦銭、緩和が不足し、

逆資産効果によるBS不況(底の見えない金融不況=過剰貯蓄、デフレ、投資・消費不足)が長期間続いたためだ


2. 2015年7月30日 16:33:33 : nJF6kGWndY

対策としては、小渕がやったような単なるバラマキ財政支出だけでなく

企業から政府国民が負担する社会保障システムへの改革、

厳正な金融機関の検査による債務カット

そして異次元金融緩和による財政ファイナンスを、同時かつ素早く行い

円安インフレを進めて、GDP比の財政赤字を抑制すべきだったということになる


3. 2015年7月30日 17:01:11 : 1ngw2OuUP6
1000兆円の財政再建が終了して、バブル先延ばしの解消ができるというのが真実で、バブル崩壊の実態はそれ以外の何物でもない。お前らは正気でない。

4. 佐助 2015年7月30日 17:23:54 : YZ1JBFFO77mpI : KTZjxPAPgA
何をボケたことを,第二次世界恐慌(信用収縮・金融)の渦中です

1929〜32年に姿を現した第一次世界金融大恐慌は世界通貨のポンドからドルへの移行が根因。 2007〜10年にスタートした第二次世界金融大恐慌は、ドル一極からユーロ・円三極への移行が根因です。従って多極化にならないと世界恐慌は収束しません。

1929〜32年に姿を現した第一次世界金融大恐慌の脱出は1940年。すなわち基軸通貨ポンドからドルに変わるのに10年かかりました。その後ドルは1972年のキン離れ(フロート制)によって風船がいつ破裂するかわからないところまで来ています。

そしてブラジル・中国・インドの住宅土地バルブが弾け、同時に、欧州各国の債券バブルが弾けた。さらに石油輸出国も、40 年目に政治的自由の要求に譲歩し、政治体制を維持するが、戦後80 年目の節目には、民衆蜂起によって指導者層は分裂し、自壊することを避けるのは難しい。

日本は古い経済学の常識にまかせたので,株式市場・為替市場・銀行窓口の一時閉鎖が避けられなくなること。その世界経済の傷口が回復するのに、2025 年までかかります。

現在進行形の第二次世界恐慌は、今回はドル・ユーロ・円が、世界の75%の金とリンクすることで収束できる。中国も4分割すると基軸通貨の仲間に入れる。しかし2007年の経済指数に戻ることはない。アベノミクス株価・円安は賞味期限が切れています。香港ドルの暴落はドル暴落を加速させます。対策と歯止めをしないと,地獄絵図化を体験します。


5. 2015年7月30日 18:09:41 : Cy2db9xbNk

80年代バブルは株式と不動産への投機であり、損と同額の利益があった
損については多くが語られたが、利益については、誰がいくら儲けて何に使ったのか
語られないままだ

あのバブルの加熱と崩壊は明らかに仕組まれたものだ
バカンスも取らずにウサギ小屋に住み奴隷のように働いて
富の蓄積以外念頭になかった日本人への制裁だったのだと思う


6. 2015年7月30日 18:16:37 : nJF6kGWndY

>日本がバブル経済から立ち直るのになぜ時間がかかったのか
>状況に対応した良いサービスや商品を生み出せる企業が激減し、経済の成長力が弱くなってしまった

そもそも「バブル経済から立ち直る」というコトバの定義を明確にしないから、意味不明なコメントが増えることになるが

「企業の利益率や生産性が上昇すること」を「バブル経済から立ち直り」と定義すれば、立ち直ったと言えるが

小幡のように「成長率が高まること」と定義すれば、潜在成長率は、超少子高齢化によって低下が続いているからダメだし

財政赤字に関しては、さらに悪化しているから話は混乱することになる

まあ、ダメな経済学者にありがちなパターンではある


7. 2015年7月30日 18:24:58 : nJF6kGWndY

ちなみに普通は、「バブル経済から立ち直る」などという変な日本語は使わない

「企業や銀行がバブル崩壊のダメージから立ち直った」
つまり
「企業や銀行の利益率がバブル開始以前のレベルに戻った」とか
「名目および実質GDP成長率がバブル開始以前のレベルに戻った」とか
「失業率や実質賃金がバブル前レベルまで改善した」
などなど、
より定量的に測定可能なコトバを使う

その場合は、高度成長から衰退に転じた日本経済が、持続的に高度成長並みのレベルに戻る可能性は、ほぼ0ということになる


8. 2015年7月30日 20:01:43 : v1gbxz7HNs
意味がわからん。いつ立ち直ったのか、立ち直るとは具体的に何を意味するのか。ひょっとしてアベノミクスが成功したとか思っちゃってる?

9. ピッコ 2015年7月31日 04:02:31 : ldyqn.PAmBFfI : SEFdrlOgfE
アベノミクスによる日本の現在の株高は黒田日銀による異次元金融緩和(円安政策)が原因であって、輸出企業の収益増加も為替差益によるもので、生産性が向上した結果ではない。 『金融緩和』というアルコールを飲んでほろ酔い加減なのが、今の日本経済なのだ。 アルコールの栄養成分は糖質。 体の成長や健康維持に欠かせないたんぱく質も、各種ビタミンも含まない、ただの糖分の塊なのだ。 それを日本は3年近く飲み続けている。 いつか止めなければならない。 しかし止めると、飲み過ぎによる激しい頭痛が襲ってくる。 酔いから醒めれば、しっかり栄養を取らずに飲んだくれていたため、不健康で痩せ衰えてしまった現実の自分に引き戻される。 どういうことが起きるか具体的に言うと、大幅な消費税増税が近い将来実施されることになる。 借金大国の日本に消費税増税は避けられないこと。 アベノミクス(黒田日銀による異次元金融緩和)は増税の時期を早め、増税の幅を大きくする。 異次元金融緩和を続ければ続けるほど、その時が早まり、その幅はより大きくなる。

10. 2015年8月02日 12:18:06 : lAyGa3B0MM
>>9
アホピッコさんよ。
散々教えたのにまた同じようなことを言ってるね。
学習しないよね。
その理屈はもう通用しないことがばれているよ。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民99掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民99掲示板  
次へ