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理解に苦しむ“問題”上司、どう対処?耐えるしかない?いきなりの正しい意見の主張は危険行為
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150729-00010000-bjournal-bus_all
Business Journal 7月29日(水)6時1分配信
一昨年にヒットした連続テレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)では、主人公の同期が出向先であるメーカーで、プロパー社員たちから冷たい態度を取られるシーンがありました。そうしたあからさまなシーンは現実にはあまりないとは思いますが、以前より銀行など債権者から人材がやってくるというケースはありました。加えて、昨今は企業のM&A(合併・買収)が盛んになったり、ミドル層の人材の流動性がここ10年ほどで高まっているため、ある日突然、社外からまったく知らない上司がやってくるという機会に遭遇する会社員は増えていると思います。
「親会社からの落下傘上司」であれば、グループ会社内の最低限のカルチャーを共有できているので対応は比較的容易です。しかし、買収や転職によって、まったく価値観の異なる人が落下傘上司としてやってきた場合の対応というのは、なかなか難しいものです。著者自身も落下傘上司の立場についたり、逆にその下についた経験がありますが、今回はそんな落下傘上司の下でうまく立ち回る人とそうでない人の特徴についてみていきたいと思います。
もちろん、違った目線から得られるヒントというものがあり、そんな気づきを与えてくれる上司でしたら、機会に感謝して終わりです。今回はそうした「良い化学反応」が起きている事例ではなく、自分にとってネガティブな状況になった場合をみていきます。「まさに私が今悩んでいることだ」と思い当たる方にとって、ささやかな一助になれれば幸いです。
●上司を見極めるポイント
まず前提として、自分や同僚の価値観では到底理解できない考え方をする上司が来たとしても、受け入れるしかないということを覚悟しなければなりません。どうしても好き嫌いで上司を見てしまいがちですが、言っていることが正しいかどうかを極力ニュートラルに聞こうという努力が必要です。どこか許せないという感情があったとしても、言っていることが正しいと思えたならば、「仕えるに値する」と考えましょう。
ここで難しいのは、「仕えるに値しない」と思ってしまう場合です。その場合、まずは同僚や友人などに、具体的に意見がかみ合わないポイントを説明し、雑談してみることをお勧めします。自分にも少し間違った点があるかもしれないと思えたら、少し様子を見ながら上司と意見を交わしていくようにしましょう。
それでもやはり上司のほうが間違っていると思ったとしても、ジタバタしてもどうしようもありません。よほど何か大きな失敗でもしない限りは部署異動などしないので、じっと耐えるしかありません。何か失敗するように画策したとしても、自分にとってもあまり良い結果にならない可能性が高いので、やらないほうが無難です。
親会社からの落下傘上司が、社員と馴染んで結果を出せるか出せないかを一番大きく左右するのは、姿勢だと思います。「かりそめの数年を無難に過ごせばいい」と軽く考えるか、「その会社をできるだけ良くしよう、社員の生活環境を良くしよう」と心から思っているかどうかという姿勢の違いが、最も大きいです。
その姿勢を見分けるポイントは、具体的な議論にどれだけ踏み込んでくるか、現場の仕事にどれだけ入ってくるのかという点です。ありがちなのは、「私は詳しいことは知らないから」といって方針という名の抽象的な理想論を語り、「なんでもホウレンソウしてきて」と言って待ちの姿勢を取る上司です。報告をした場合にちょっと気に入らないことがあったとしても、それを解決するための方策がわからないため、抽象論を語って押し返すだけになります。部下としては無駄足が多くやりにくい状態ですが、それでも基本的には耐えるしかありません。
●あなたがエースの場合
自分が会社(部署)のエースという存在の場合、落下傘上司との接点は最も多くなります。部署の方向性についてあれこれ話していると、意見の食い違いは多かれ少なかれ必ず出てきます。その際に、最初から「過去はこうしていた」「うちのビジネスはこうなんだ」と言い張ってしまうのは、非常に危険です。仮に部下である自分の言うことが正しかったとしても、上司は意地を張ってでも自分の意見を認めさせたいという感情のほうが強くなりがちであるため、悪い心証だけが残ってしまうリスクがあります。もちろん、きちんと耳を傾ける上司もいますが、やはり人間は感情の生き物ですので、ネガティブに感じてしまう人のほうが多いです。
自社内での経験を盾にして主張するのは、落下傘上司のことをよく見定めてからにしましょう。少なくとも上司が責任から逃げる気配を感じなければ、いったんは従ってみることです。やってみなければわからないことを、やる前から色々と具申するのは、逆効果になることが多いです。責任はどちらが重いのかを理解することです。
ただし、あとからトカゲの尻尾切りに遭ってしまうことは避けなければなりません。そのため、後戻りできないような方策や方針を示してきた時だけは反論するようにしましょう。まずは2人で話し合ってみましょう。それで理解してもらえば事なきを得ますが、もしも取り付く島がなかったり、あまりにも自分の意見がないがしろにされるようであれば、他の人も同席しているところでやんわりと意見を言い、それに加えて、自ら会議の議事録係を引き取るくらいのことをして、「そのリスクを踏まえた上で、〜に踏み切る」という記録を残しておくことです。あとで命拾いをしたりすることもありますし、落下傘上司も軽々しく今までのやり方を全否定するようなことはなくなるかもしれません。
余計に意地を張られたり、「こいつは危険人物だ」というレッテルを貼られるリスクもありますが、その場合は時間がたって事態が何か変わるのを待つか、それができなければ他の職場を探す覚悟を決めるかということになります。いうまでもなく、エースであるがゆえに職場を失うリスクを取るほどに問題意識が高まってしまうというのは、あまりに不条理なことです。
次回は自分がエースではなく、ごく普通の立ち位置にいる会社員の場合の対処法についてみていきます。
(文=中沢光昭/経営コンサルタント)
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