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食品や雑貨、値上げの動き拡大 原油安…物価目標「2%」は高いハードル
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150727-00000003-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/7/28 08:15
食品や雑貨など日用品に値上げの動きが広がってきた。原油安の影響で消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年比横ばいが続く中、日用品の値上げは日銀の目指す「2%」の物価目標到達の“追い風”となるか。
消費者の実感に近い商品の値上がりを反映するのが、スーパーの店頭データから算出する「東大日次物価指数」の上昇だ。指数の前年比(税抜き、7日平均)は4月11日から今月24日まで3カ月余りも上昇し続けている。7月中・下旬には約4年ぶりに1%を超えた。
景気が緩やかに回復する中、メーカーや小売店が昨年来の円安に伴う輸入原材料の高騰をようやく商品価格に転嫁しやすくなったようだ。指数を算出する東大の渡辺努教授は「値上げしても販売がそれほど落ち込まないと考えるメーカーや小売店が増えてきた」と分析する。今春の値上げ商品はバターなど一部にとどまっていたが、最近はカレーやシチュー、即席麺などに広がっている。
日銀の中曽宏副総裁は27日、熊本市での講演で「価格改定の動きが広がりつつあることは、近年になかった特徴」と胸を張った。昨春の消費税増税から1年以上経過したため、「便乗値上げ」との批判もかわしやすくなった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所の宮崎浩シニアエコノミストは「消費者も値上げを受け入れやすくなっている」と指摘する。
ただ、値上げ幅が大きくなると、買い控えが広がりかねない。このため、一橋大の阿部修人教授は「容量を減らした実質的な値上げも増えている」と分析する。阿部教授が開発した、商品容量の増減も勘案した実質的な物価を示す「単価指数」によると、小売店の物価は前年比で2%程度も上がっている。一方、生鮮食品を除く消費者物価指数の伸び率は横ばいが続く。日銀は原油安によるガソリン価格下落などの影響が夏をピークに和らぐため、「秋以降は物価上昇が加速する」(幹部)とみる。
しかし、ニューヨーク原油先物相場は先週末、世界経済の成長鈍化に伴う供給過剰を懸念し、指標となる米国産標準油種(WTI)9月渡しは一時、中心限月として約4カ月ぶりの安値となる1バレル=47.72ドルまで下落した。2%達成のハードルは依然高く、黒田東彦総裁がやきもきする日は続きそうだ。(藤原章裕)
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