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仮装社会を生きる(3) 安いガソリンエンジンの車を買おう(石油はなくならない)
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2015年07月23日 武田邦彦 (中部大学)
NHKの朝のニュースでは石油はあと40年でなくなるという。1970年にも40年で無くなると言い、それから40年後の2010年の朝のニュースでもあと40年でなくなると放送していた。
それをそのまま信じるのは日本人ぐらいで、世界で本気で石油がなくなると思っている国民はいない。石油は「化石燃料」というぐらいで大昔の生物の死骸でできているが、普通の資源学の計算ではあと600万年ぐらいはある。
原油の価格は、サウジアラビアのように条件が良いところで1バレル30ドルぐらい、アメリカのシュールオイルが60ドルぐらいと言われているが、一時1バレル140ドルしたものが、1年も経たないうちに46ドルまで低下したことでも分かるように、石油の値段というのは山師が変動させるもので、普通の商品のように考えることはできない。
いずれにしても石油が1万年はたっぷりあることは間違いないので、石油を節約する必要は無い。日本政府はなんと言おうと個人とは関係がない。自動車を買うときには買う値段と自分が走る距離を考えて、全体として安いものを買うのが良いが、私はこれまで小型のガソリンエンジン車を買っている。日本の小型ガソリンエンジンはとても優れていて乗っていても気分が良い。
「エコカー」と呼ばれるものは重くて道路を傷めたり、部品が多く貴重な資源を使ったり、車両が高くてガソリン代ではカバーできなかったりする。もちろん、電気自動車や水素自動車などは他人の税金をもらって生活するようなものだから、止めた方が良い。
もともと、エコカーというような名前自体が欺瞞的で、世界ではそんなことを考えて車を買う人はいない。催眠術に惑わされないように人生を送ろう。
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