3. 2015年7月24日 09:40:50
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例によって失敗の予感http://jp.reuters.com/article/2015/07/24/ft-m-a-nikkei-breakingviews-idJPKCN0PX2SZ20150724?sp=true Column | 2015年 07月 24日 09:20 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス コラム:日経のFT買収、経済合理性に疑問も (2015年 ロイター/Peter Nicholls) Jennifer Saba [ニューヨーク 23日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 日本経済新聞社は、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズ・グループ(FT)の買収で大胆な一歩を踏み出した。だがFTを親会社ピアソン(PSON.L)から13億ドルで買い取ることが、果たして金銭的な観点から妥当かどうかは疑わしい。 日経は相当大きな名声を手に入れるのは確かだ。しかし冷徹な経済合理性だけを考えるなら、調整後営業利益の35倍、そして実質価値のおよそ3倍の金額を支払ったことになる。 他の欧州系メディアの株価は、調整後営業利益の10─15倍で取引され、平均は12倍だ。買い手がそれなりのプレミアムを乗せるのは予想されるとはいえ、FTの場合、調整後営業利益に対する買収額の倍率は、米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)が2013年にワシントン・ポスト紙買収で所有者グラハム一族に支払った金額の2倍前後にもなる。 こうした目の飛び出るような高額のプレミアムは、FTの財務面での先行きが不透明な点からすれば、なおさら驚かされる。デジタル化に向けた最初の関門をほぼ突破したFTは、これから着実な増収を確保する道筋を発見していく可能性はある。ただしこれまでの業界全般の流れは読者と広告主のマスメディア離れの加速化であり、デジタル化の取り組みは紙媒体と同じだけの成果を生み出せていない。 FTはかなり順調な歩みをたどってきた。電子版の購読を先駆的に導入した新聞の1つであり、現在は72万人の購読者の70%を電子版が占める。FTの14年の収入が約5億1800万ドル、営業利益は3700万ドルに上ったことも公表されている。一方でピアソンは、FTがどれだけ収入ないし営業利益を伸ばしてきたかについては、詳細を明らかにしていない。 ピアソンにとっては、FTの売却で報道機関の経営をめぐる諸問題への対応を日経に任せ、教育市場に全力を注ぐことができるようになる。 日経はといえば、高い評価を得ているグローバルブランドを手中にし、英語圏の読者層を取り込むチャンスも得られる。FTによって新たな市場への道が開かれ、既に事業展開している分野でも別の市場を開拓する機会をもたらす面もあるだろう。 それでもこれほど高額の買収となれば、元を取るには異例なほどの企業努力が求められる。日経は経費節減を通じて投資の一部を回収しようとする可能性はあるが、そうした取り組みは長期的に見ると、せっかく大枚をはたいて手に入れたFTの名声を損なってしまうかもしれない。 <背景となるニュース> ◎日本経済新聞社は23日、FTを買収することで、親会社の英ピアソンと合意した。全額現金の13億ドルで買い取る。 ◎買収対象にはFTのロンドン本社やピアソンが保有する英エコノミスト誌の株式50%は含まれていない。 ◎買収手続きは規制当局の承認を経た上で第4・四半期中に完了する見通し。 おすすめ記事 焦点:株急落で一段と色あせる「中国の夢」 2015年 07月 15日 日銀の「賭け」8割失敗へ、財政再建の信頼薄=富士通総研・早川氏 2015年 07月 03日 アングル:金相場、20日急落はNY市場の売りが引き金 2015年 07月 23日
日経がフィナンシャル・タイムズ買収、親会社から1600億円で
(2015年 ロイター/Peter Nicholls) [ロンドン 23日 ロイター] - 日本経済新聞社は23日、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズ・グループ(FT)を買収することで、同社の親会社、英ピアソン(PSON.L)と合意した。 8億4400万ポンド(約1600億円)で全株式を取得する。日経が声明を出した。ピアソンがこの日開いた取締役会で了承した。 買収価格は、FTが保有する現金(1900万ポンド)を含んでおり、日経が支払う価格は8億2500万ポンドとなる。日本のメディア企業による海外企業の買収案件としては、過去最大の規模という。 日経の喜多恒雄会長は「FTという世界で最も栄えある報道機関をパートナーに迎えることを誇りに思う」とコメント。報道の使命を共有しているとした。 合意のニュースが伝わると、FTの記者が、ニュースルームでテレビの周りに従業員が集まる様子が写った画像をツイッターに投稿した。 FT経営陣から説明を受けた、記者数人のツイート投稿によると、ライオネル・バーバー編集長は従業員に、今回の合意は強引な提携でなく、長時間話し合いを行った結果だと説明した。 複数のFT記者はロイターに、日経についてほとんど知らず、多少の不安があると語った。ただ、候補の一角とされたブルームバーグが買収すれば、業務の重複で人員削減が拡大する恐れもあったといい、安どの声も聞かれた。 ピアソンのジョン・ファロン最高経営責任者(CEO)は記者らに、日経がピアソン同様、公正・正確な報道、品位、ジャーナリズムの独立に対する責任を持つと確信していると語った。 ロイターは23日、ピアソンがFT紙売却を決め、教育出版に特化すると報じている。 FT自身、ドイツの新聞・出版大手、アクセル・シュプリンガーが最有力候補と伝えていた。ほかに、トムソンロイター(TRI.N)なども候補に取りざたされていたが、日経の買収は関係者にとって、青天のへきれきだった。 事情に詳しい関係者の1人は最近、ロイターに、アクセル・シュプリンガーが買収に向けて動き、広報担当者も買収に関する協議を行ったと認めていた。 FTグループの売却手続きは今年第4・四半期に終了する見通しだ。 同社が保有する英エコノミスト誌の株式50%や、ロンドン本社は売却対象に含まれていない。 バークレイズによると、買収価格は利払い・税などを除く利益で35倍の水準に相当する。 ピアソンは、教育出版世界大手の一角を占め、書籍出版、ペンギン・ランダムハウス株の47%を保有することになる。 おすすめ記事 コラム:ギリシャ支援合意が残した将来の火種=加藤隆俊氏 2015年 07月 22日 馬と性行為の疑いで米68歳男を逮捕、覆面捜査官が活躍 2015年 07月 14日 韓国人武装すり団が再入国 2015年 07月 21日 http://jp.reuters.com/article/2015/07/24/nikkei-to-buy-ft-idJPKCN0PX2FR20150724
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