★阿修羅♪ > 経世済民98 > 907.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
マンション“無価値化”時代到来か 売るなら今!タダでももらい手なし、すでに賃貸下落(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/907.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 22 日 00:56:10: igsppGRN/E9PQ
 

マンション“無価値化”時代到来か 売るなら今!タダでももらい手なし、すでに賃貸下落
http://biz-journal.jp/2015/07/post_10807.html
2015.07.22 文=榊淳司/榊マンション市場研究所主宰、住宅ジャーナリスト Business Journal


 都市郊外の商店街が、どんどんシャッター化している。地方都市など、県庁所在地の駅から連なる商店街までシャッター化している場合がある。そういう光景を見ると、この国の活力が確実に衰えていることを感じる。

 そういった商店街の中に、突如新築マンションの建設が始まるケースがある。分譲マンションの場合、土地の広さがある程度は必要なので、個人商店クラスではマンション用地になりにくい。それゆえ、以前では何店かが集まって「マーケット」を形成していたような跡地がマンションに生まれ変わったりする。あるいは、個人商店がいくつか地上げされてマンションデベロッパー(開発会社)に卸されたりもする。

 一方、東京は日本橋の人形町や八丁堀近辺、大阪なら船場周辺で中小規模の分譲マンションが数多く供給されている。これらの街では問屋や地場産業の中小企業社屋が多い。商品流通や産業構造の変化によって、廃業や移転する中小企業が自社ビルをマンションデベロッパーに売却しているのである。こういったところは交通利便性が高いので事業化しやすい。

 実際のところ、東京や大阪の商店街や雑多なオフィス街で不動産の売り物が出ると、買い手はマンションデベロッパー以外にいないのが現状だ。そこにテナントビルを建設しても借り手がうまく見つからないため、事業化できない。東京や大阪で新たに建設されるテナントビルは、その大半が一等地の大規模オフィス。老朽化した中小規模のテナントビルが建て直されるケースは極めて少ない。

 東京や大阪、あるいは京都のような都市では、中小の老朽オフィスビルがどんどんマンションに変わっている。マンションデベロッパーは、そのように売りに出される不動産の「最後の買い手」なのである。

 現在、日本の不動産は9割が無価値化している。大都市とその郊外以外の不動産は、売り出されたとしてもほとんど買い手が現れない。地方の田園地帯ではタダでももらい手がない不動産だらけだ。

 空家も増えている。2013年時点の調査で日本全国の空家率は13.5%。このまま新築住宅を作り続ければ23年に21%になると、野村総合研究所は予測している。現に、賃貸市場ではオーナー側が仲介業者に数カ月分の「広告費」を払ったり、入居後1〜2カ月分の家賃を無料にするフリーレントという慣習も定着している。実質的な賃料の下落である。

 そのような状況の中、マンションデベロッパーは「最後の買い手」として大都市の不動産流通市場を支えている。彼らが買うからこそ、大都市の不動産価格は下落していない。むしろ上昇傾向にあるのだ。

■恐ろしい予測

 では、彼らが買わなくなったらどうなるのか。これは、かなり恐ろしい予測である。

 マンションデベロッパーが東京や大阪の都心部で売り出された不動産を買うのは、そこに新築マンションを建てて分譲すれば売れるからである。逆に最近、彼らは郊外でマンション開発をしたがらなくなった。なぜなら、売れないからである。

 アベノミクスで景気が良くなったようなムードはあるが、郊外に住む若いファミリー世帯の所得は上がっていない。むしろ、公共料金や物価が上昇している分、可処分所得は減っている。建築費の高騰により、以前よりも高い価格でマンションを分譲販売しても、売れないのは当然である。

 さらに、団塊ジュニアの最後尾は40歳を超えた。郊外型マンションの主要なターゲットは30代のファミリー世帯である。彼らは物心ついた時から世の中が不況だったので、すこぶる堅実に生きている。築10年の中古マンションが新築の半額なら、躊躇なく中古を選ぶ。

 現在、東京都心におけるマンション市場はバブル化している。3年前に比べて実感として3割ほど価格が上がっているのだ。買っているのは主に相続税対策の富裕層と円安をフォローとした外国人。「自分で住むため」の需要ではない。

 バブルは必ずはじける。そうなれば、新築マンションは今ほど売れなくなる。そもそも、バブル化していない賃貸市場では、供給過剰による賃料値下がり傾向が顕著だ。

■「最後の買い手」消失の危機

 都心で新築マンションが売れなくなれば、マンションデベロッパーは今までのように廃業や移転する中小企業の社屋、シャッター化した商店街のマーケット跡地を買わなくなるだろう。「最後の買い手」が消えるのである。

 土地神話がとっくに崩れた今、不動産の資産価値は、すなわち使用価値である。住宅やオフィスとして使用する価値がある物件に価格が付けられ、取引される。地方の郊外にある空家に値段が付かないのは、誰もそこを利用しようとは考えないからである。

 今後、バブルがはじけて都心の新築マンション市場が冷え込めば、「最後はこのビルを売って」と考えている中小企業経営者の期待が虚しくなる。今、まだ大都市の不動産にはマンションデベロッパーという最後の買い手がいる。この買い手がいなくなった時、東京や大阪といえども不動産無価値化の波に洗われることになりそうだ。

 だから、「売るなら今」である。

(文=榊淳司/榊マンション市場研究所主宰、住宅ジャーナリスト)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年7月22日 01:35:19 : hXMt5PLa96
マンションの場合、売りたくても売れない、つまり無価値かかそれに近くなった場合、外国人が投資のために所有しているものなどは、修繕積立金を払わないで本国に帰り行方不明になる、とかのケースはないのでしょうか?
国内だって積立金の取立てで苦労する事もあるそうなのに、どうするのでしょう。
自然災害時の損傷修理とか、数十年後の建替えとかも同様です。
同じマンションに住む住民が負担ですか?

2. 2015年7月22日 02:35:26 : nJF6kGWndY

>日本の不動産は9割が無価値化している。大都市とその郊外以外の不動産は、売り出されたとしてもほとんど買い手が現れない。地方の田園地帯ではタダでももらい手がない不動産だらけ

それが本来の不動産のあり方

結果として、私有財産は否定され、ムダな自然破壊は抑制される


3. 2015年7月22日 02:49:21 : nJF6kGWndY

>>01

当然、無価値な地域やマンションから人は去り、いずれは廃墟となる



4. 2015年7月22日 06:53:20 : 1ngw2OuUP6
不動産下落だけで済むはずはなかろう。株価も下がる。そのうえ、増税による効果のデフレが進すみ、海外では中国を中心に新興国がバブル崩壊し、先進国に波及していく。再び、金融危機が起こるかもしれない。どうみても、デフレ不況の深化は防ぐ手段はない。

5. 2015年7月22日 20:05:30 : gNM94mG1C2
無理矢理に 保った価値も 土俵際

6. 2015年7月22日 20:20:18 : ltLvdKcyyo
ド田舎に移り住んで3年になります。

近所には空き家がたくさん有りますが売り出さないし貸にも出さないです。

空き家税はいつから機能するのかしらね。

耕作放棄地は太陽光発電を設置してるから空き家よりもいいかも。

空き家は瓦が落下するから避けて散歩してます。

田舎の空き家をなんとかしてほしいですね。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民98掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民98掲示板  
次へ