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全長380メートルの超豪華客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」。まさに洋上に浮かぶホテルだ=中国・上海(写真:産経新聞)
爆買い・中国人の豪華クルーズ船に記者が潜入!「数時間で商品がなくなった」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150719-00000505-san-bus_all
産経新聞 7月19日(日)8時46分配信
動く高級ホテル、海の上の高級リゾート−。そんな形容がぴったりの豪華客船が日本、しかも地方の港湾に次々と入港している。その多くは欧米のクルーズ会社が中国から日本へ向けて運航するクルーズ船で、乗船するのはすっかり「爆買い」が代名詞となった中国人観光客だ。今回、記者が最新鋭の超大型豪華客船に乗り込み、中国人の爆発的な消費行動の一端をのぞいた。
■村のスーパーも棚が空っぽ 海の「怪物」がもたらす経済効果
「わずか数時間で店から商品がなくなった」
今月初め、内外のメディアは驚きをもって、鳥取県の小さな村で起こった珍現象を伝えた。
世界最大級のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(乗客定員4905人、16万7800総トン)が2日、鳥取・境港に寄港したのだ。日本に寄港した客船としては定員、総トン数は過去最大で、日本籍最大の「飛鳥II」の5倍の定員を誇る。全長380メートル、高さは64メートル。まさに洋上に浮かぶ“怪物”だ。
運航するのはクルーズ業界で世界2位の「米ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」。同社が新造船の「母港」に中国の港を選んだのは初めてだが、その狙いは明白だ。「中国の経済成長はすさまじく、その最大都市である上海には非常に大きな需要がある」(幹部)ためだ。
上海を発ったクァンタム号は博多港経由で境港に寄港したが、岸壁には近隣の観光地や商業施設に向かう大型バス約120台がずらりと並び、中国人観光客を待ち受けた。バスは県内外からかき集めたものだ。
彼らが訪れた施設で、特に「爆買い」が際立ったのが、鳥取県唯一の村で人口3450人の日吉津村(ひえづそん)。商業施設「イオンモール日吉津」には、村の人口を超える約4000人がバスで“来襲”。そのお目当ては目薬などの医薬品、紙おむつ、そして飲み物を入れるタンブラーなどで、多くの観光客が一気にまとめ買いし、会計が10万円を超す人も少なくなかった。
寄港時間はわずか8時間だったが、「地元には億単位のお金が落ちたようだ」(関係者)という。クルーズ船が1回寄港すれば、地元への経済効果は4000万〜2億円に上る。地方の港の多くがクルーズ船の誘致に必死になるのは、ある意味で当然といえる。
■巨大ホテルかテーマパークか? 展望用クレーンにサーフィンも
6月下旬、記者はロイヤル社から就航直前のクァンタム号への乗船を許された。場所は母港である上海・宝山国際クルーズターミナル。その岸壁から目にした威容はまさに圧巻の一言。海がなければ巨大ホテルにしか見えない。
乗船してエレベーターで上層階へ。最初に目に飛び込んでくるのは大型商業施設や高級ホテルと見間違うような吹き抜けのアーケード。レストランやバー、ブティック、ギャラリーなどが並ぶ。船内にいることを忘れてしまう作りだ。
メーンダイニングは6つ、レストランは8つ、ビュッフェや軽食などのカジュアルレストランは5つ、バーやラウンジは8つ。ステーキから創作料理、イタリアン、和食などバリエーションも豊富で、長い船旅でも食事に飽きることはなさそうだ。
中でも乗船客の注目を集めたのが「ロボットバー」。客がタブレット端末で飲み物を注文すると、ロボットバーテンダーが天井のボトルから酒を注ぎ、シェイクして器用にカクテルを作る。まさに「未来のバー」のおもむきだ。客室は約2000室。このほか、劇場やカジノなども備えている。
海風に当たろうと甲板(最上階の15階)へ出た。そこにはプールやジャグジー、バーのほかに、クレーンのような設備が見える。目玉施設の展望カプセル「ノース・スター」だ。
乗り込むと海上約90メートルの高さにクレーンが持ち上がり、海上360度の景色が見渡せた。上空から見るとまさに「巨艦」。その大きさは「東京駅の南端から有楽町駅の北端までの距離くらい」(ロイヤル社)とか。一息つく間もなく打ち上げ花火が始まった。どれもこれも、とにかくやることが派手だ。甲板にはサーフィンやボディーボードができる施設や、スカイダイビングの疑似体験施設もある。
寄港先の日本での買い物はもちろん、中国人観光客は船内でも買い物や飲食、さまざまなアクティビティーを楽しむのだという。世界経済を動揺させた中国株式市場の乱高下もどこ吹く風。湯水のようにカネを使いまくる中国人の“爆発消費”に今のところ、衰えは見られない。(田端素央)
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