http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/801.html
Tweet |
中国経済の低迷が、世界的な景気後退をもたらす?
http://j.people.com.cn/n/2015/0717/c94476-8921900.html
人民網日本語版 2015年07月17日08:59
中国経済の衰退を懸念する声が高まっている。中には、「ギリシャの債務危機にばかり注目が行っているが、実は中国経済の疲弊こそが世界経済の衰退を引き起こす可能性がある」と指摘する人もいる。しかし、様々な声が上がる中、各国の中央銀行は金利の据え置きを相次いで表明し、世界経済に対する信頼を示した。人民日報海外版が伝えた。
▽一部の懸念は「誇張しすぎ」
先週、英国、韓国、オーストラリアなど各国の中央銀行が政策金利の据え置きを表明した。日銀も今週中に金融政策決定会合を予定している。アナリストは、「各国の中央銀行が金融政策を据え置いたことは、世界経済に対する楽観的な見通しの表れ」との見方を示す。
オーストラリア中央銀行(RBA)は「世界経済は現在、穏やかに拡張している」と指摘した。韓国中央銀行・金融政策委員会も「米国経済の回復の勢いが顕著化し、ユーロ圏も好転を続けている。中国を含む新興国も成長の緩和の流れを保っている」とし、世界経済は引き続き穏やかな回復を維持するだろうと予想した。
世界第二の経済体である中国の動向が世界からますます注目を集めていることは、疑いがない。国際通貨基金(IMF)は最新の「世界経済見通し」の中で、「中国は新たな成長モデルへの転換において、より大きな困難に直面するだろう。最近の金融市場の動揺がこれを説明している」と警告した。
しかし、一部の懸念は、いささか誇張しすぎるきらいがある。モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの新興市場責任者、ルチル・ シャルマ氏は、「靴や玩具といった輸出品の他に、中国は近く、世界にリセッション(景気後退)という別のものを提供するかもしれない。次なる世界的なリセッションは中国から引き起こされる。中国経済の疲弊は来年まで続き、世界の経済成長が2%以下に落ち込む。これは、世界的なリセッションの始まりになるかもしれない」と指摘した。
▽世界経済を牽引するのは米国だけではない
ウォールストリートジャーナル・電子版によると、IMFは2015年の世界経済成長率を0.2ポイント引き下げ、3.3%とした。その原因は、第1四半期の米国経済の成長が振るわなかったためだ。しかしIMFは、米国と欧州経済の回復が加速するに伴い、2016年の世界経済成長率は3.8%まで上昇するだろうと予測している。
世界で唯一の超大国、米国の経済動向は依然として、世界経済に大きな影響を及ぼしている。世界は今、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げを待ち望んでいる。
ジャネット・イエレンFRB議長は10日、年内利上げが妥当であるとの見解を示した。これは、イエレン議長が「危機の終息」を宣言する準備ができたことを意味する。13日には米紙・ニューヨーク•タイムズがこれを受けて「ジャネット・イエレン議長、まれに見る楽観的発言」と題する文章を掲載した。
しかし、世界経済は今や、中国を含む新興国の貢献抜きには成立しない状態になっている。モルガン•スタンレーのデータによると、昨年の世界経済成長のうち、中国のシェアは38%に達し、2010年の23%を大きく上回った。また、中国は銅・アルミニウム・綿花の最大の輸入国であり、ブラジルや南アフリカなど新興国にとって最大の貿易パートナーでもある。IMFは中国経済がリスクに直面すると指摘したが、依然として中国の2015年の成長率を6.8%と予測している。
中国を含む新興国の台頭、特に経済的地位の急速な高まりは、世界経済の安定的な回復を後押しする力強い原動力となり、世界経済を牽引している。IMFの最新の予測によると、2015年、世界経済の成長率は3.3%に達する。うち、新興国と発展途上国の成長率は4.2%、先進国の成長率はわずか2.1%だ。
▽リスクは依然軽視できず
ギリシャとユーロ圏が金融支援の再開について合意したことを受け、世界はFRBの利上げと、危機終息という力強いシグナルを待ちわびるようになった。しかし、様々なリスクが存在し、依然楽観を許さない状況が続いている。
プエルトリコのデフォルトも世界にとって警告となった。米自治領プエルトリコのアレハンドロ・ガルシア・パディラ知事は6月末、総額720億ドル(約8兆8000億円)に上る債務の返済ができなくなったことを表明した。プエルトリコ政府はさらに、「プエルトリコが財政危機に陥った」と宣言する内容の、世界銀行の元チーフエコノミストが書いた経済報告書を公表した。
これについてアナリストは「世界経済は今、激動の時代を迎えつつある。次なる経済危機はソブリン債務危機だ。ギリシャやプエルトリコなど、すでに問題が明らかになった国だけでなく、ラテンアメリカなどの状況も楽観視できない。現在ラテンアメリカ経済は成長が低迷しているだけでなく、資本市場の動揺も見られる」と指摘する。世界銀行は報告書の中で、「ラテンアメリカ経済は今年、金融危機以来で最低の状態に陥り、今後も更に悪化する恐れがある」と予測している。
このほか、各国の金利が極めて低いことにもリスクが潜んでいる。国際決済銀行は6月末、年度報告書の中で、「世界の金利が、長期間にわたり極めて低い水準で推移していることは、世界経済にリスクが潜んでいることの表れ」と指摘、さらに「世界には、経済発展の不均衡、高すぎる債務負担と金融リスク、生産力発展の鈍化、マクロ経済政策の実施の余地が小さすぎるといった一連の問題が存在する」とし、各国が金融・財政政策を改善し、国際的な協調・協力を強める必要性を強調した。(編集SN)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。