http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/765.html
Tweet |
最近は以前と別人のようだった(写真は09年当時)/(C)日刊ゲンダイ
スマホに期待…急死した任天堂・岩田社長に非情だった市場
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161754
2015年7月15日 日刊ゲンダイ
胆管腫瘍で先週11日に亡くなった任天堂の岩田聡社長(享年55)。ニンテンドーDSやWiiを大ヒットさせた“天才”の若すぎる死を悼む声がネット上に多数寄せられている。突然の訃報は海外メディアもトップ扱いだが、“ゲームファン”と投資家の間には微妙な温度差があるようだ。
岩田氏は東京工大卒業後、ゲームソフト制作会社のハル研究所に入社。「天才プログラマー」と称され、同社社長も務めたが、任天堂創業家の故山内溥前社長の目に留まり、00年に任天堂へ。取締役を経て、02年に42歳で社長に抜擢された。
09年3月期には売上高1兆8386億円と過去最高をたたき出したが、その後はスマホゲームなどに押され、低迷。売上高は6期連続で右肩下がりだ。岩田氏は昨年6月に胆管腫瘍の切除手術を受けて療養していたが、同8月から業務に復帰。今年5月の15年3月期の決算発表では、4期ぶりの営業黒字にホッとした表情を浮かべていた。
「以前に比べて体重も激減し、激やせしたので、『大丈夫か』と体調不安をささやく声もありましたが、先月26日には2時間にわたる株主総会の議長もこなし、“続投”が決まったばかり。通院や短期間の検査入院はしていたようですが、元気な様子で日常業務に支障を来すことはありませんでした。それが亡くなる数日前に容体が急変、京都市内の病院に入院し、そのまま帰らぬ人に。社員も相当ショックを受けている」(同社関係者)
もっとも「株式市場は冷静に受け止めている」(大手証券関係者)ようだ。訃報が発表された13日の任天堂の株価は、前営業日比290円高の1万9805円と、4営業日ぶりに反発した。
「岩田氏は、自社開発のソフトを自社のゲーム機で遊ぶという任天堂らしさにこだわるあまり、スマホゲームに否定的で、市場への参入も遅れてしまった。今年3月にDeNAと資本・業務提携を決めましたが、『遅きに失した』と、最近の岩田氏の経営手腕に懐疑的な機関投資家が少なからずいたのです。先日の株主総会でも、他の取締役は9割超の賛成で再任されましたが、岩田氏だけ体調不安もあって8割前半でした」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)
任天堂によると、後任社長は未定で、当面は、代表取締役の竹田玄洋専務と宮本茂専務の2人が社長業務を代行する。
「竹田氏は任天堂最初のゲームデザイナー、宮本氏も『マリオ』の生みの親とクリエーターとしての評価が高く、むしろスマホ時代に合っているという声もある。“新生”任天堂に対する期待が、株価に表れたのかもしれません」(前出の大手証券関係者)
市場は非情だ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。