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老後を「ひとり」で楽しく過ごすためには?
82歳でライブハウス通い 幸せな単身老人のリアル〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150714-00000002-sasahi-life
週刊朝日 2015年7月17日号より抜粋
結婚していても、子供がいても、老後は「ひとり」になるかもしれない。そのときに楽しく過ごすためには何が必要なのか、おひとりさまの達人にリアルな日常を語ってもらった。
神奈川県在住の松根敦子さん(82)。眼下に桜並木が広がる賃貸マンションの5階に住んでいる。
「春はピンク色のじゅうたんを敷き詰めたように奇麗なのよ」
18年前、64歳のときに夫をがんで亡くした後、戸建てを売却して移り住んだ。マンションは知人が大家さん。広さは45平方メートルの1LDKで、家賃は11万円台。ダイニングテーブルやソファは前の家から持ってきたが、グランドピアノは入りきらずに処分した。
「主人はテレビ局に勤めていたので、つきあいも忙しくてほとんど家にいなかった。だから私、“ひとり遊び”にも慣れているんです」
バレエで鍛えしゃんとした背筋、声にもはりがある。松根さんはアクティブだ。音楽や映画の鑑賞や、野球観戦が大好き。プロ野球ファン歴は67年と年季が入っている。松根さんが見せてくれたのは、チケットの束。これまで行ったコンサートの記録だ。クラシックからロックまで、場所も武道館から渋谷の小さなライブハウスまでと幅広い。
「好きなアーティストの情報はネットで調べています。やっぱり生は最高!」
こうしたライブには、昔から人を誘わないという。「趣味はそれぞれなので、誘いに応じたけれど本当に楽しんでいる?と気になるから」
旅行も好きで、今年は夏目漱石のゆかりの地を巡るツアーにひとりで参加している。5月には2泊3日で熊本を訪れ、7月中旬には鎌倉・修善寺行きが控えている。
こうした費用はどう捻出しているのか。松根さんは恵まれているほうだ。
「年金から使う生活費とは別の財布があります。娘が“遊び人のお母さんにはつきあえないからこれで遊んで”と年に2回、ボーナス時にお小遣いをくれたりして」
1日3回の食事は自炊。「小食」なのであまり食費はかからないが、「野球をテレビで見ながら、トロの刺し身で日本酒をちびちび飲むのが楽しみ」だという。
と言っても生活のすべてをひとりで行うわけでもない。友人や知人との会食も欠かさない。松根さんは、日本尊厳死協会の副理事長を務めていた。
「80歳を前に役職は降りたけれど、今も協会の会議に参加することがあるし、尊厳死運動や子供を通じての仲間、趣味の歌の仲間などとの食事は楽しみにしています」
特に30年来続けている合唱団の仲間とは月に1回、定例ランチ会を開いている。
松根さんの生活はひとりを満喫する時間と、誰かと共有する時間をしっかり分けているのが特徴だ。至って健康な松根さんだが、今年2月に、生まれて初めて帯状疱疹にかかった。
「“もしも”にも備えています。賃貸なので何かあればすぐに家を明け渡さないといけないから、遺品整理会社に家を見に来てもらったし、安否確認で週1回は娘にメールをしています」
松根さんは自分の骨は海に散骨、無理な延命もしないと決めて手続きをした。
「もう少し人生をエンジョイするつもりだけど、最後まで自分らしくと思うなら、終わり方を決めておかないと。それがハッピーな老後の鉄則ね。独り身ならなおさら」
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