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過熱するインターンシップ 採用選考よりも「狭き門」に〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150713-00000000-sasahi-soci
週刊朝日 2015年7月17日号より抜粋
大学4年生の就職活動が本番を迎える。実は3年生にとっても、夏休みのインターンシップ(就業体験)参加が来年の就活に勝てる好機となる。ここで優秀な学生を探す企業もあるからだ。
インターンシップとは、大学3年生を中心に実施される「就業体験」のこと。実際の職場で社員と同じような仕事を経験し、「職業意識」を高めることを主な目的としている。経団連の指針の手引きなどによれば、参加する学生は基本的に無給で、日数は5日間以上。
ひと昔前までは大学の教員が関わり、特定の大学と企業が共同で実施する「産学連携」型が目立った。現在は政府が企業の特色を生かした多様な内容を推奨していることもあって、各企業が独自に考案したものが増えている。大学によってはインターンシップに参加することで卒業に必要な単位が与えられる。
今回、122社が回答したアエラムック教育編集部の独自アンケートで「インターンシップを実施する」と回答した企業は79%にのぼった。「当社のことをよく知ってもらいたい」とする企業が多い。
回答を詳しく見ていく。体験する仕事の内容は、「店長業務体験」(ファーストリテイリング<ユニクロ>)、「建築・土木現場における実務体験」(北野建設)など、リアルな職場を経験できる「就労体験(職業意識醸成)型」から、「アプリケーション開発、サーバーやストレージ等の構築作業体験」(NEC)や「新タイヤ開発のシミュレーション及び新たな生産ライン設計の考案」(住友ゴム工業)といった専門的な「理論実践型」まで多彩なプログラムが並ぶ。ほとんどの場合、学生と現場の社員が触れ合う機会を設けている。
参加人数は数人から数百人までとさまざまだが、100人以上を募集する企業も18社あった(下の一覧)。時期としては一部の「通年募集」を除くと、夏をはじめ大学の休み期間に合わせたものが大多数を占めた。回数も「2回以上(複数回)」が77%を占める。三井住友海上火災保険が主要7都市で、AOKIも関東と関西で開催するなど、企業がいかに力を入れているか、よくわかるだろう。
学生への告知は、各大学のキャリアセンターや就職課を経由するほか、就活サイトや自社ホームページでの掲載など多岐にわたる。応募者多数の場合は、抽選や書類選考、面接などが課されることもある。なかには実際の採用選考よりも「狭き門」の企業もある。
◇100人以上のインターンを募集する企業
アイシン精機
あおぞら銀行
NEC
新日鉄住金
セイコーエプソン
ソニー生命保険
ソフトバンク
大成建設
大同生命保険
東芝
トヨタ自動車
日産自動車
野村証券
パナソニック
ファーストリテイリング(ユニクロ)
三谷商事
三井住友海上火災保険
明治安田生命保険
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