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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
妻は負担増、飲酒量増加も…朝型勤務「ゆう活」がはらむ不安
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161581
2015年7月10日 日刊ゲンダイ
国家公務員約22万人を対象に、1日からスタートした「ゆう活」。仕事時間を1〜2時間ほど朝方勤務にシフトして、その分、夕方は早めに切り上げて残業を減らそうという試みだ。早くも10日が過ぎようとしているが、浸透具合はイマイチ。ネット上では「霞が関ではまだ遅くまで明かりがついている」とか「4時15分には帰れなかった」など、“内外”から否定的な声も上がっている。
朝早く働いた分、仕事をサッサと切り上げ、夕方から趣味を楽しんだり、家族との時間を大切にするのは大歓迎。旗振り役の政府は、民間企業にも浸透させたいもくろみらしいが……。
「習慣を変えるというのは大きなリスクが付きまといます。最も心配なのは、夫の出勤に合わせ1時間、あるいは2時間早起きしなくてはいけない妻の体調不良です」
こう言うのは、精神科医で作家の奥田弘美氏。慣れない早起きは誰でもシンドイ。朝が苦手な夜型人間には地獄の苦しみも同然だろう。
「朝が得意な朝型の人と、午後から夜にかけて元気に活動する夜型の人がいることは睡眠医学でわかっています。体温の上昇と深く関わっているのです。そして、夜型の妻に、いきなり“朝型の生活をしなさい”と言うのは生体リズムにスゴイ負担をかけることになる。まず、睡眠不足になり、いろんなところに無理がきて、場合によっては心臓など循環器系に異常が出る可能性も考えられます」(奥田医師)
心筋梗塞や脳梗塞が発症しやすいのは、“起床後3時間”の時間帯といわれる。問題は深刻だ。
■「もう一軒行くか」が増える
また、いつもはいない時間に夫が帰宅することも負担になるという。
「妻たちは夫が帰ってくる時間に合わせて、買い物をし、夕食を作る。子供の世話もあるし、友人とおしゃべりをすることもある。その時間がいきなり清算され、突然、夫が家にいる! ストレスがたまるでしょうね〜。仲のいい夫婦ならともかく、関係がうまくいっていない夫婦は、さらに大きな亀裂が入る原因になるかもしれません」
離婚激増なんて事態は避けたいところだ。
飲んべえたちにとっては危険な一面もある。
「もし、会社が4時過ぎに終わったら、5時前から一杯やれますね。駅前の居酒屋の“ハッピーアワー”も目いっぱい活用できる! 普段は5時半に仕事を終えて飲み始めるのは6時チョイ前。恩恵にあずかれるのは実質10分くらいだから、“ゆう活”大歓迎。飲み過ぎちゃうよ〜」
こう言うのは、大手旅行会社の経理マン。どこの業界にも“夜が待ち遠しい”飲んべえがいる。公務員だって同じだろう。ハッピーアワーは「6時まで」が多い。つまり、これまではハッピーアワー終了時点で“ほろ酔い加減”だった。ところが、今後は時間たっぷり飲める。明るいうちから“ヘベレケ”おやじが街にあふれるのは間違いない。
しかも、飲んべえたちは「まだ、こんな時間か」が口癖。「もう一軒行くか」とソッコー意見がまとまるだろう。
「酒好きでなくても、夫婦仲が微妙な家の夫は帰っても居場所がない。お酒を飲んで時間を潰す夫が増えるでしょうね」(奥田医師)
かくして、長時間飲むことにより酒量がグ〜ンと増える。γ―GTPの数値はハネ上がり、健康診断で再検査の社員が続出。酩酊状態でボッタクリ被害やケンカも増えそう。痴漢事件に巻き込まれる可能性もある。
「ゆう活」は、大きな危険と隣り合わせということだ。
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