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喜ぶギリシャ国民としてやったりのチプラス首相(右)(C)AP
ギリシャ危機で市場駆け巡る ドイツ発「銀行連鎖破綻」の恐怖
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161511
2015年7月7日 日刊ゲンダイ
世界金融クライシスが近づいている――。ギリシャの国民投票を受け、金融市場は恐怖のドン底に突き落とされた。
6日日経平均は一時500円以上も下落。すかさず日銀は動き、324億円の上場投資信託(ETF)を購入した。これが市場を下支えし、2万円割れを何とか食い止めたが、株安の波はアジア、ヨーロッパ、米国と広がった。
「予断を許さないのは事実ですが、株式市場はすでにギリシャのデフォルトやユーロ圏離脱を織り込んだとみていいでしょう。ギリシャ国債を保有するのはECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)など公的機関が8割だし、ここから先の大暴落はそれほど心配はいりません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
しかし、金融市場はこれから何が起こるか分からないと内心、恐々としている。
実際、金融クライシスの引き金を引きかねない“衝撃情報”が市場を駆け巡っているのだ。
「ドイツの銀行のいくつかが連鎖破綻するのではないかと囁かれています。ギリシャ国債に絡むデリバティブ(金融派生商品)を扱っていたといいます。詳細は不明ですが、『ギリシャはデフォルトしない』に賭けた金融商品だったらしく、巨額損失を出す恐れがあります。ドイツの金融機関が破綻したら、それこそ世界中に危機は連鎖します」(株式アナリストの黒岩泰氏)
08年のリーマン・ショック時は、米保険大手のAIGがCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という倒産保険のようなデリバティブを販売していた影響で500兆円超の負債を抱え、倒産危機に直面した。
「ギリシャに絡むデリバティブは最大100兆ユーロ(1京円超)に上ると警告する関係者がいるほどです」(金融関係者)
これほどの巨額さであれば、ギリシャのユーロ圏離脱やEU脱退に関わるデリバティブが流通している可能性もある。
いまやギリシャは金融マフィアのオモチャだ。ギリシャは20日にECBが保有する国債の償還(35億ユーロ=4725億円)を迎える。この日が最初のヤマ場だ。ギリシャが支払い不能となり、金融市場が本格デフォルトの烙印を押したら、ドイツの金融機関が連鎖破綻しかねない。日本市場も無傷では済まないだろう。20日以降は要警戒だ。
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