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安倍っちゃま君の国会を取り囲まれて退陣した「お爺ちゃまのリベンジ」の為、戦争法案の無駄議論で期日消費のみに見える国会だが。その陰で「JR東海擁護の国家プロジェクト」、赤字地底棺桶特急ことリニア中央新幹線についての議論も進められている。
残念ながら、資源枯渇によるリスクにすら具体的な想定は皆無のようだが。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(引用ここから)
http://www.taro-yamamoto.jp/national-diet/4780
2015.7.2 内閣委員会「リニア新幹線について」
2015年07月03日 カテゴリ内閣委員会, 国家戦略特区法
○山本太郎君 生活の党と山本太郎となかまたち共同代表の山本太郎と申します。
国家戦略特別区域法の改正案についてお伺いいたします。
元々の国家戦略特区の目的、何なんでしょうか、教えてください。
○政府参考人(内田要君) お答え申します。
お尋ねの国家戦略特区の目的でございますが、国が主導いたしまして、いわゆる岩盤規制、長年御提案があっても実現しなかったような規制改革全般についての突破口を開きまして、経済社会の構造改革を推進いたしまして、産業の国際競争力の強化でございますとか国際的な経済活動拠点の形成を図るというものを目的としているところでございます。
○山本太郎君 ありがとうございます。
岩盤規制にドリルをというような話も出ていましたよね、そういうことですよね。国際競争力の強化だと、産業力向上と成長戦略、踏み込んで言えばそういうことになるんですかね。それらを強化、向上していく上で欠くことのできない物質、幾つか存在すると思うんですよ。そのうちの一つがヘリウムではないでしょうか。正確な医療検査が行う際に使われるもので、現在欠かせないものの一つがMRI。このMRIを使うにもヘリウム必要ですよね。
厚労省、お伺いします。
ヘリウムガスが枯渇したら困りますか。
○政府参考人(飯田圭哉君) お答え申し上げます。
議員御指摘のように、超電導磁石を用いる高機能なMRI装置につきましては、製造段階、それから定期的なメンテナンスにおきましてヘリウムガスが必要でございます。御指摘のように、ヘリウムガスが補給できなければ、MRIの利用が現場でできなくなるということを懸念されております。
過去においても一部逼迫した事例があったと聞いておりますけれども、現状、医療現場のMRI装置の使用に支障を来すような事態には至っていないと認識しておりますが、今後も、ヘリウムガスの調達が困難となり、高機能なMRI装置の使用に支障を来すことがないように、関係省庁とも連携しながら、十分状況を厚生労働省としても注視してまいりたいというふうに考えているところでございます。
○山本太郎君 ありがとうございます。
そうなんですよね、困らないはずはないと。それはそうですよね。
我が国など先進国だけでなく、アジアで急速に発展している国々でもMRIの需要というのは広がっている。もう皆さん御存じのとおりです。普及率は、百万人当たり中国では三台、インドでは一台とも言われている。今後の伸び代はとても大きいと指摘されています。MRIの年平均の成長率は、中国は二八%、インドは二四%に達すると。特に中国市場は、二〇一八年頃に、現在一位の米国を抜き、世界最大のMRIの数になるとも言われているそうです。
続いて、経産省にお聞きします。
ヘリウムは、光ファイバー生産の際にも必要と聞きます。経産省、ヘリウムガスが枯渇したら困りますか。
○政府参考人(谷明人君) お答え申し上げます。
ヘリウムガスは、光ファイバーの製造プロセスで代替の利かないガスとして使用されているものと承知しております。ヘリウムガスの供給が滞った場合、現状の製造方式では光ファイバーの製造に影響が生じることが懸念されます。光ファイバーメーカーにおきましては、使用量削減や代替ガスの開発を行っているものの、現状では完全に代替技術が確立していないものと聞いております。
○山本太郎君 ありがとうございます。
もう一度お願いします。
経産省、ヘリウムは半導体の生産にも必要と聞きます。ヘリウムガスが枯渇したら、産業界、困りますか。
○政府参考人(石川正樹君) ただいまの御指摘のありました半導体製造プロセスでございますけれども、その中で、冷却用のガスや材料の運搬の際のガスとして使われております。御指摘ありましたように、ヘリウムガスの供給が逼迫又は途絶した場合には、やはり半導体の製造には影響が生じることが懸念されております。
現時点ではアメリカからの輸入がかなりの比率でございまして、必要量は確保はできている状況ではございますけれども、半導体製造事業者におきましては、ヘリウム使用量の削減や代替ガスの検討などの技術開発にまだ取り組んでいる途上という状況でございます。
○山本太郎君 ありがとうございます。
今お聞きいただいたとおり、液体ヘリウムの需要、世界中で拡大中だと。需要の八割が医療機器のMRIに使われ、気体のヘリウムは光ファイバー、半導体等の製造にも利用されているらしいです。今挙げたものだけではなく、自動車のエンジン部品、ガソリンタンク、各種配管、医療機器ではカテーテル、血液パック、チューブなど、ここでは紹介し切れないほどの製品の気密性をチェックする、リークテストと言われるものにも使用されるだけでなく、遊園地で売っているような風船、あれを膨らませるためにも使われているというのがヘリウムなんだと。とにかく世界中で引っ張りだこ。このヘリウムの現状、どうなっているのか。
昨年三月に、経産省による委託事業により、三菱UFJリサーチ・コンサルティングによってヘリウムを含有する天然ガスに関する調査報告書が出されています。
経産省、調査を委託した理由、お聞かせください。
○政府参考人(谷明人君) 世界のヘリウムの多くは米国から供給されており、平成二十四年には我が国国内需要の約九八%は米国からの輸入に依存しておりました。その一方で、短期的には、米国エクソンモービルのヘリウム生産施設の老朽化等による生産量の低下や、長期的な視点で見ました場合、米国の供給力の低下予測などにより、平成二十五年頃にはヘリウム供給の不安定化が確認されておりました。
こうした状況を踏まえ、経済産業省といたしましては、我が国産業への影響について検討を行う観点から、平成二十五年度ヘリウムの生産量及び世界的な需要等について調査を行ったところでございます。
○山本太郎君 先ほど申しました調査報告書の百一ページにある、二〇一〇年代後半にかけて急激に需給がタイト化する可能性がある、その結論では二〇一〇年代後半にはヘリウムの需給が逼迫すると指摘されています。
この状況、現在は変わりましたか。
○政府参考人(谷明人君) お答え申させていただきます。
経済産業省といたしましては、平成二十五年度の調査に引き続き、平成二十六年度におきましてもヘリウムの世界需給に関する調査を行っておりますが、平成二十六年度は需給の均衡を取り戻しているものの、新興国におけるMRIの導入台数の大幅な増加や光ファイバーの生産増などが続けば、二〇一〇年代後半には再び需給が逼迫する可能性があると認識しております。
経済産業省としては、こうした調査も行いつつ、産業界に対して効率的な利用の要請を行うとともに、米国以外の国からの供給量拡大による供給の多角化、ヘリウムガスの充填時に発生するロスを回収し再び液化するプロジェクトの推進、そして製造プロセスにおいてヘリウムガスの代替をするためのガスの実証実験等に取り組んでいるところでございます。
○山本太郎君 ありがとうございます。
供給源が大幅に増えたなどの変化があるわけじゃないですもんね。新興国の需要も増え続けていると。このまま行けば、劇的な代わりのもの、代替物が出現でもしない限りは、報告書に記された逼迫した状態が続くということですよね。
採掘の権益を得た企業も存在するでしょうけれども、実際に掘れるということとイコールにはならないと思うんです。天然ガス市場に左右されて、天然ガスが採掘されない限りはヘリウムも得られないんではないでしょうか。
ヘリウムは天然ガス採掘の副産物だと。どこの天然ガスでも少しは含まれているものなんだけれども、ヘリウムを取り出すためにわざわざプラントを建てて採算が取れるほどヘリウムの含有率が高い天然ガス田は多くないということです。現在では、米国、カタール、アルジェリアなど六か国にしか見付かっていない。その産出量の約八割を占めるアメリカから、米国からの供給は二〇二〇年頃までに大きく減少し、需要が逼迫するというのが先ほどの経産省の委託調査の結果でありました。
国交省に続いてお聞きしたいと思います。
国交省が監督する事業でヘリウムが枯渇すると困る事業、何かありますか。
○政府参考人(森雅人君) 国土交通省が関係する分野でヘリウムが使われておりますのは、例えばヘリウムガスの形態でいいますと、飛行船とかあるいは特殊な気象観測用のゾンデ、こういった浮揚のためのガスとして使われております。それから、溶接用のシールドガス、いわゆるこれは不活性ガスですので、そういった形で利用されております。その他、大深度の海中工事等における作業員の窒素中毒等防止のための混合ガスとして使用されていると。これはガスの形態です。それから、液体ヘリウムとして使われておりますのは、いわゆる冷媒としての超電導リニアにおける液体ヘリウムの使用、これは国交省分野で使われているヘリウムの使用でございます。
枯渇したら困るかという御質問ですけれども、いずれもそれほど大きな使用量ではありませんが、特に飛行船の場合はいわゆる代替ガスがございませんので、これについては枯渇すると飛行船の飛行等に支障が出るということかと思います。
○山本太郎君 せっかく来ていただいていますので、この方のお声も聞きたいなと思います。永田町一の鉄道愛好家でいらっしゃいます、御自身で乗り鉄、電車に乗るのがお好きということをおっしゃっている石破大臣にお聞きしたいと思います。ちょっと毛色は変わるんですけれども、質問が。通告なしでごめんなさい。
鉄道の旅、一番魅力的な部分ってどういう部分ですか。できれば短めに教えていただけると。
○国務大臣(石破茂君) それは非日常性だと思います。非日常性というものが鉄道の本質であると私は確信して疑わないものであります。
○山本太郎君 ありがとうございます。それこそが旅ですよね、日常とは違う。ありがとうございます。
予定にはないんですけど、もう一問よろしいでしょうか、済みません。
リニアモーターカーを走行させるためには、もう既に答えは出たと思うんですけれども、国交省の方から。リニアモーターカーを走行させるためには、電力以外で必要になるもの、御存じでしょうか。
○国務大臣(石破茂君) それは、今までの議論からヘリウムであろうなというふうに思っております。
○山本太郎君 大正解でございます。ありがとうございます。答えはヘリウムです。
なぜヘリウムが必要か。リニアを動かすには超電導という技術が必要になる。超電導技術とは、電気抵抗がゼロになり、一度流した電気が送電ロスなしで遠くまで届く夢のような技術です。これを実現するためには極低温という状態が必要です。世の中で最も低い温度、絶対温度と言われるマイナス二百七十四度に極力近づければ電気抵抗ゼロが実現すると。ここまで冷えてくれる物質はヘリウムしかないそうです。絶対温度であるマイナス二百七十四度を〇Kと呼び、そこから四・二度だけ高い温度を四・二Kと呼びますが、四・二Kの極低温まで冷える物質は地球上にヘリウムしかないそうです。
先ほどの政府委託調査の結果にあったとおり、二〇一〇年代後半、ヘリウムが手に入りにくくなったら、逼迫したら、誰が調整をするんでしょうか。国ですか、それとも民間の競争に任せるんでしょうか。
○政府参考人(谷明人君) まずは逼迫しないようにあらゆる手を打つことが重要かと存じておりますが、仮に需給の逼迫が懸念が高まりましたら、二〇一二年の際は、このときもヘリウムショックというものが起こったわけでございますが、我が国における産業分野のサプライチェーンの維持や医療用途での使用の継続等に向け、実需に基づく公平性を保った取引や適正な在庫管理等によりヘリウムの安定供給を図っていただきますよう、弊省といたしましても産業界に要請させていただきました。
今後、仮に需給が逼迫する懸念が高まるような場合にありましたら、当該時点の状況や事情等を踏まえ、同様に産業界の要請を行うとともに、使用者側に対しても、効率的な使用などにつきましても呼びかけを行うこととなるものと認識しております。
○山本太郎君 ありがとうございます。
いろんな努力をして何とか確保するというお話をされたと思うんですけれども、とにかくもう先細っていると。もうとにかく何とか確保しなきゃいけないというところでやっていることですから、これは先行きは分かりませんよね。
まかり間違って、足りない、買えない、価格が高騰して、ヘリウムを必要とするほかの産業にも影響が出るということにもなりかねない。リニアを実験線でちょっと動かすこととは訳が違いますものね。営業運転にはしっかりした見通しが必要だと思うんです。
リニアで使うヘリウムの必要量、どれぐらいなんでしょうか。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
リニアで必要なヘリウム量でございますけれども、開業までに具体的な運行計画を決めていくという過程で、まだ確定的な数字ではございませんけれども、JR東海によりますと、我が国の液体ヘリウムの年間輸入量、これ一千百万立米と伺っておりますが、その一%にも満たない量であるというふうに伺っております。
○山本太郎君 ごめんなさい、それ、後半聞き取りにくかったんですけれども、一千百万立米の。
○政府参考人(篠原康弘君) 再度お答え申し上げます。
我が国の液体ヘリウムの年間輸入量は一千百万立米というふうに伺っておりますけれども、リニアで必要になる量はその一%に満たない量であるというふうに聞いております。
○山本太郎君 ありがとうございます。
なるほど。これ、先ほど言われました、何といいますか、ちょっとしか使わないんだと。でも、これ、例えば抜けてしまったりということも起こり得るんですよね。全て回収できたりするんですか。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
超電導リニアに必要な液体ヘリウムは、密閉した容器の中で循環使用をするということでございますので、走行によって消費するということはございません。
○山本太郎君 今おっしゃっているのが循環型、半永久的というような話をされていると思うんですけれども、でも、メンテナンス時や事故などのトラブルでも、ヘリウムは一〇〇%回収可能なんですかね。どう考えてもそれは無理だとは思うんですけれども。ヘリウムは常温では七百倍にも膨らむという話なんですね。先ほど言ったように、マイナス二百六十九・八度で扱わなければならないと。膨大な量の保管というのは、そもそもできないのじゃないでしょうか。
鉄道総研などの指摘でも、メンテナンスの際に抜ける、事故時に抜ける等の指摘もあります。微量しか使わない、回収可能ということが本当のところなんでしょうか。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
JR東海がこれまで重ねてきた検討、検証によりますと、循環使用によって消費されることはないというのが今のところの結論でございます。
○山本太郎君 一千万立米の一%未満と言われても、ぴんとこないので、ちょっともう少し詳しくお聞きしようかなと思います。
超電導電池への液体ヘリウムの注入量というのは、どれぐらいになるんですか。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
JR東海からはその一個当たりの容量についてちょっと情報をいただいておりませんので、この場ではちょっとお答えしかねますけれども、また必要に応じ、お答えを申し上げられるように準備したいと思います。
○山本太郎君 一応その質問は昨日のうちにしてあったんですけれども、じゃ、分かりました。
じゃ、話ちょっと、聞き方を変えますね。実験線ってありますよね。今現在、山梨の方ですか、実験線、これ何両編成なんですかね。
○政府参考人(篠原康弘君) 実験線におきましては、七両編成の車両が二編成使われてございます。
○山本太郎君 実験線、これ超電導磁石というのは幾つ付いているんですか。
○政府参考人(篠原康弘君) 七両でございますと、八、済みません、正確には十六個付いているというふうに承知をしております。
○山本太郎君 品川―名古屋間が開通すれば、何両編成のリニアがどのようなスケジュールで運行するイメージですか。
○政府参考人(篠原康弘君) まだ確定的ではございませんけれども、JR東海の今の想定は、ピーク時に一時間当たりの本数が五本程度というふうに聞いております、品川―名古屋間でございますけれども。それに必要な編成数は、まだ彼らとしてはざっくりとした想定しか置いていないということで、まだ編成数までは伺っておりません。
○山本太郎君 品川―大阪が開通した際の運行イメージ、先ほどの質問とかぶるかもしれませんけど、品川―大阪になった場合はどれぐらいになりますか。
○政府参考人(篠原康弘君) 品川―大阪開業時には、ピーク時に一時間当たり八本程度の運行を想定したいというふうに聞いております。
○山本太郎君 これ、本当にこのヘリウムというのを確保し続けられるのかということが各産業の今抱えている問題の一つなんですよね。もちろん、そこに対して国としてバックアップしていかなきゃいけないところもあると思うんですよ。
このリニアの問題というのは、日本再興戦略の中にも書かれているし、それ以外の骨太のものにも書かれているというような中で、このリニアがどれぐらい要るのかということについてほとんど御存じないと、調べないと分からないというような状態というのがおかしいと、前日にも聞きましたと、そんなこと知っていて当然だと。
これ、民間企業がやっている一事業というような捉え方なんですかね。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
リニア中央新幹線は、全国新幹線鉄道整備法という法律に基づきまして行われます、整備計画に基づいて行われます国家的なプロジェクトというふうに承知しております。
○山本太郎君 先ほど私が質問した、実験線何両編成ですか、超電導磁石どれぐらい付いているんですか、これ何両編成になるんですか、実際に運行したらという話を聞いたんですけれど、これ、読売新聞の連載の方がそこの触りについて書いてあるんですよね。二〇一四年二月十日、読売新聞の連載、「宙を駆ける リニア開発の軌跡」。これは最終回なんですけれども、リニア万歳記事なんですけれども、そこでは「リニアでは超電導磁石一組で液体ヘリウムが数十リットル必要という。」というふうに書かれているんですよ。
これ、国交省よりも読売新聞の方が詳しいということでいいですか。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
ヘリウムの必要量については、現在、車両を含めまして今開発途上のところもございまして、具体的に幾らというところを確定的にまだ申し上げるところまでは来ていないというふうに伺っております。
○山本太郎君 一つの超電導磁石に対してどれぐらいのヘリウムを注入するのかというのは、もうその形が分かっているわけだから、それをどんどん掛けていけば簡単に算出できてということだと思うんですよね。じゃなかったら、一体、国交省、監督するって、そこまで監督しなくていいという、国家的プロジェクトとおっしゃいましたから、やはりそこら辺まで、この非常に逼迫した状態というようなエネルギーについて、やっぱりそこら辺までカバーしてあげる必要というか、国家プロジェクトとしてやはりこれは成功させるというような思いがあるのならば、そこまで面倒見なきゃいけないんじゃないかなと思うんですけれども、そこまでの疎通というのができていないのかなというように感じるんです。
仮にですよ、仮にヘリウム足りなくなったとしたら、MRIなど、ほかの産業に必要な分、リニアに都合するんでしょうか。
○委員長(大島九州男君) 質問者は誰に質問ですか。
○山本太郎君 済みません。恐らく国交省なんですかね。
○政府参考人(篠原康弘君) リニアの運行に必要な量は是非確保したいということでございますけれども、これは使用者側とそれから生み出す側との、よく対話をしながら、必要量をできるだけ確保していくという努力をすることになると思っております。
○山本太郎君 これ、でも、もしも足りなくなったときにどうするということさえも考えられていない。今かなり逼迫した状態というので一度ヘリウムショックというものも経験しておいて、この先どんどんアメリカもシェールガスということで、天然ガスというものを掘られなくなっていくという。シェールガスにはこのヘリウムは含まれていないという現状を分かっていながら、もしもそれがなくなった場合にどうするのかということさえも考えられていないというか、もしも本当に足らなくなったらどうするんだよということだと思うんですね。
以前、これ逼迫した際、ヘリウムが足らなくなったときには、遊園地の風船膨らませるためのヘリウムさえも手に入らなかった、価格が高騰し過ぎたわけですよね。遊園地で売る風船よりもリニアで使うヘリウム量が少ないんですか。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
リニアに必要なヘリウム量は、先ほど申し上げたように、日本の年間の輸入量ですとかあるいは世界の総産出量に比べますとかなり僅かな量であるというボリューム感でございますが、大変運行に不可欠なものでございますので、その必要量の確保に向けて国交省も一緒に検討してまいりたいと思っております。
○山本太郎君 これ、ヘリウムを使わなくてもリニアが走行できるような、ほかの物質であったりとかというものの研究というものはなされていないんですか。あれば具体的にというか、名前を教えていただきたい。
○政府参考人(篠原康弘君) お答え申し上げます。
そのような研究が行われていることは承知しておりません。
○山本太郎君 ヘリウム一本。
○政府参考人(篠原康弘君) 超電導という極めて低温の、高い電磁力を発生するための装置としてはどうしてもヘリウムが必要だというふうに考えてございます。
○山本太郎君 だとするなら、ほかの研究行っていない、ヘリウム一本なんだという話だったら余計やばいですよね、それ、今話している話というのは。
もちろん、今までにビスマスだったりとかイットリウムというセラミックでやってきた、でも、金が掛かり過ぎる、銀で覆わなきゃいけないからというようなことがあったと思うんです、コイル状にするには。それがやっぱり現実的じゃないというところに行ったんですよね。なるほど。
ヘリウムで行くんだったら、ヘリウムの確保についてしっかりとしたビジョンが余り聞けなかったという話なんですけれども、先ほど言いました、国家的プロジェクトでやっているんだよと。それはそうです、国土強靱政策大綱案にもリニアのことが書かれている、骨太の方針にも、日本再興戦略にも書かれていると。国策の事業の一環、当然です。
でも、今後、人口が減少していくんですよね。移動の需要、これ確実に減っていく。維持できるんですかという当たり前の疑問に対して、JR東海の当時の社長であった山田さんが二〇一三年の九月に、リニアだけでは絶対にペイしないと言っているんですよね。その後にも採算取れないと言っている。JR東海単体だけの事業で済むはずがないことは明白です。当然です。だから、国家的プロジェクトでやっていくんだという話だと思うんですけれども、トンネルぶち抜いて造りましたと、中央構造線ぶち抜いて造ったと、山岳トンネル二十五キロ、それだけじゃなくて、大深度四十メートル以上というところでどんどん造っていったけれども、これエネルギー足りなくて走らせられませんといったら大赤字ですよ。
これ、今までの銀行とかJALみたいに国が出すんですか。これ税金でそこカバーされるということ、あり得ますよね。これ、ごめんなさい、大臣にお聞きしてもいいですか。これ税金でペイするということ、あり得ますか。
○委員長(大島九州男君) 簡潔にお願いします。
○国務大臣(石破茂君) それは、今の時点でそのようなことを申し上げることはできません。
ただ、このリニアというものは、例えば東海道新幹線というものに対するまた別の、災害に強い鉄道としての意味合いも持っておるわけでございます。これは公共交通機関として維持がどうしても必要であるということであるとするならば、それは国庫による助成というものは可能性としては私は否定できないと考えております。
○山本太郎君 ペイできないという話、もう自らJRが言ってしまっている状況で、ほかにも代替の交通手段というのはいっぱいあるんですよね、東海道新幹線や飛行機、東名高速、北陸新幹線、中央自動車道、数々あるのに、どうしてわざわざこれを造る必要があるのかと。今、もう一度立ち止まって、これ見直すべきじゃないか。エネルギーがもう枯渇しているという状況だと思います。
これ、もう一度立ち止まるべきじゃないかということを提案させていただいて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(引用ここまで)
無論、この計画の無謀さはヘリウム枯渇に止まる物ではない。
■リニア、語られない重大な懸念と、前代未聞の難工事 車内気圧変動とヘリウムショック(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan95/msg/753.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 4 月 28 日 08:01:05: igsppGRN/E9PQ
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