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株式投資で知っておきたい「相場格言」10選
http://zuuonline.com/archives/70961
2015/07/04 in ZUU TOPICS, 株式の基礎知識
2015年はすでに上半期が過ぎ、年初は1万7000円台からのスタートだった日経平均株価は、2万円台を突破し、6月24日にはITバブル期時の高値2万0833円を上回った。株高による資産効果で、高額商品の消費が拡大するなど、日本経済に明るいニュースも出ているが、こういう時期だからこそ知っておきたい、今後の投資に役立ちそうな相場の格言10選を取り上げてみる。
■1.人の行く裏に道あり 花の山
株式投資の格言としてまず語られる言葉。群集心理で動きがちな相場の中で、他の投資家とは反対のことをやった方がうまくいく場合が多いということを説いている。欧米では「リッチになりたければ『孤独』に耐えろ」と教えられるように、人並みにやっていたのでは、人並みの結果しか得られない。成功者は誰もやらないことをやってきた人たちなのである。
■2.高値おぼえ 安値おぼえ
上げ相場の状況が続くと、本心では株を買いたいと思っているが、少し値が下がった安いところで買えそうな気もする。その思いを抱き続けると相場が下がるのだという希望的観測にとらわれる。
ひとたび経験した株価を忘れられず、いつまでも昔の相場状況に入り浸り、相場の転換期についていけなくなる。アベノミクスによる株価の押し上げで、転換期を迎えている日経平均株価にも当てはまるかもしれない。
■3.行き過ぎもまた相場
株式相場が沸騰すると、行き過ぎた分その後の下げも予想を上回って大きなものとなる。勢いがあるものは、アクセルを全開に踏み切った自動車のように急ブレーキをかけてもすぐには止まれない。相場も同じように。一旦勢いがついたら、行きつくところまで行かないとおさまりがつかず、常に反動を肝に銘じなければならないという教訓。
■4.買いにくい相場は高い
株価が低いという理由だけで買う投資家が存在する。相場全体の水準が極めて安い状況ではこのような投資スタイルでも通用するかもしれない。しかし、そのよう相場水準でない場合、株価が安い銘柄は事業の見通しに明るさがなかったり、業績推移が堅調でなかったりするケースが多い。
よって安値はいつまでたっても安値のままで放置されることになってしまう。逆に株価が高いのにはそれなりの理由がある。ただ単に高いというだけで手をださなければ、相場にも乗れない。
■5.売るべし 買うべし 休むべし
株式投資において、売るか買うかしかないというのは誤りで、投資を休むことも必要だと説いた言葉。相場で利益が上がればさらなる利益を求め、損をすれば取り返そうと知らぬ間に焦りの気持ちが投資には常につきまとう。損得は一旦置いて、1つの売買を終えた後は、一歩引いて冷静に相場の動きを眺めながら、投資資金を調え、次の機会の準備に入るのがよいとしている。
■6.相場は明日もある
企業に関する好材料が出ると、今買わないと永久に買い損なうと言わんばかりに飛びつき買いをしてしまう方も多いのではないだろうか。しかし皮肉にも相場は目先の天井で翌日には安くなってしまう場合が多い。出てきた材料を吟味して買っても遅くはない、投資家が一斉に買いに走っている時の相場は不自然なものだ。株価が上がるなら1日ぐらいの遅れは体勢に影響はないという教え。
■7.売り買いは腹八分
この言葉には2つの意味が込められている。まず1つ目は、株を最高値で売ろう!最安値で買おう!と意気込むなという戒めであり、八分目くらいで我慢するのがよいということ。実際の天井や底の値段がその時点ではわかるはずはないので、そろそろと思った時には売買するのがよい。もう一方の意味は、投資する資金は適当にとどめ、決して全財産を投入すべきではないということだ。
■8.もうはまだなり まだはもうなり
「もう」底値だろうと思えるようなときには、「まだ」下値があるではないかと一応考えてみる。逆に、「まだ」株価が下がるのではないだろうかと感じるときは、「もう」このあたりが底値かもしれないと発想してみる。相場の変化は微妙で、投資家自身の独断が、いかにリスクが高いかを説いている。実際に、まだ買うのは早いと様子を見ていると、相場はどんどん上がっていき、まだ上がるだろうと傍観していると下がってしまうというケースも多い。
■9.二度に買うべし 二度に売るべし
自分の投資判断が正しいかどうかは、結果が出てみないと分からない。まずは相場に対して探りをいれてみる。様子を伺い、予想通りであることが分かったら、そこから本格的に出動しても十分間に合うだろう。
一度で強気に勝負に出て失敗することを思えば、石橋を叩いて渡るように慎重に行動することも重要だ。また、同時に一度株の買いで得た自信と確信が次の買いを力強く支え、思い切った行動がとれる基盤となる効用もある。
■10.三割高下に向かえ
上昇相場になると、欲が高まり「とことん上がるまで売るものか」というスタンスになる投資家が多い。その欲が災いとなって、得ることができた利益を逃し、あまつさえ損勘定の結果になってしまう。
普通の穏当な値動きの時には、あらかじめ目標を設定し、何割上昇したら利食い売りするという戦法を立て、それを実践する。「3割」というのは上げるにしても下げにしても1つのターニングポイントとなる。ある時点で3割上がる、下がるのは売買のタイミングと見なすべきである。(ZUU online 編集部)
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