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パソナ社員が怒りの告発(C)日刊ゲンダイ
1000人を前に名指し パソナ社長が喫煙社員に「たばこやめろ」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161406
2015年7月4日 日刊ゲンダイ
先月下旬に行われた人材派遣会社大手「パソナ」の「社員総会」で、スコット佐藤社長(45)が放った発言が波紋を呼んでいる。パソナ社員がこう憤る。
「1000人以上が参加した総会で、スコット社長が急に、喫煙室に出入りしている部長以上の名前を読み上げ、『(たばこを)やめるべきだ』と言ったのです。会社には喫煙室もしっかりあり、喫煙者を縛る会社規則もない。押し付けもいいところです。誰がたばこを吸っているのか、抜き打ちで喫煙室を調査していたようで、社内では『やりすぎだ』という声が上がっています」
スコット社長は2008年に38歳という異例の若さで副社長に就任し、話題になったヤリ手。以前にネット雑誌のインタビューで、「パソナグループの仕事は『人を活かすこと』です。そして、そのために最も重要なのが、働く人の健康を守ることだと考えています」と語っている。健康志向だとしても、さすがにこれはヤリすぎだろう。そもそも、社員の趣味嗜好、行動を調べるなんて許されるのか。労働問題に詳しい弁護士の木下徹郎氏はこう言う。
「あくまで一般論ですが、一般的な趣味嗜好に口出しするもので、パワハラになり得ると思います。個別に呼び出して注意する方法もあるのに、1000人の社員がいる場で、特定の個人名を読み上げるのもやり方として適切とは言えない。喫煙者に対する風当たりが強い今日、名誉毀損になり得ます。喫煙習慣があることを隠している社員もいるでしょうから、そのような方のプライバシーに抵触する恐れもあります」
パソナ広報室は「健康促進に関するさまざまな取り組みを行っています」とコメントし、たばこについては触れなかった。
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