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慌てて利下げに踏み切った Photo:Kyodo
世界経済不安 ギリシャの次は中国株バブル崩壊
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/5234
週刊文春 2015年7月9日号
中国の株式市場が揺れている。今年1〜4月の売買代金で、ニューヨーク市場を抜き世界最大となった上海証券取引所は、6月12日まで上げ相場を続けてきた。
しかし、下げに転じると26日には、1日で約7%も急落し、約2000銘柄がストップ安に追い込まれた。29日も続落しわずか2週間の間に2割も暴落したことになる。
引き金を引いたのは個人投資家の狼狽売りだった。中国では株式売買の8割近くを個人投資家が占める。多くは信用取引で売買高を膨らませており「証券金融会社が乱立しており、株券を担保に10倍もの売買代金を貸し付ける違法業者も少なくない」(大手証券幹部)という。信用取引の残高は暴落直前の25日には約2兆2000億元(約44兆円)まで拡大していた。
それが、下げ相場になると「担保が目減りし、追い証をかけられた個人投資家は手持ちの株を売って資金を確保する負の連鎖に追い込まれた」(同前)というわけだ。
この1年で、中国の証券口座数は実に2億口座を超え、まさにバブル状態だった。
「上海市場の株価指数はこの1年で2倍に上昇したが、企業業績や景気指標も見たことのない素人が、過去の値動きだけを頼りに、まだ上がるとみて買っていた」(中国アナリスト)
当初、中国の金融当局は「これまでの過剰な上昇の調整」(証券監督管理委員会)と平静を装っていたが、予想以上の暴落に、急きょ対策に乗り出した。27日には、政策金利や銀行の預金準備率引き下げを打ち出し、テコ入れに躍起になっている。しかし、即効性のある財政出動は封印したままだ。
「リーマンショック直後の景気後退を阻止するため2008年に4兆元(約56兆円=当時)もの財政出動を行ったが、その時に供給された過剰なマネーが、シャドーバンキングの理財商品に流れ、不動産バブルを引き起こした。理財商品を規制していたところ、今度は株式市場に流れ込んだ。財政出動しても、新たなバブルを生むだけとの懸念がある」(前出・アナリスト)
ギリシャ危機に加えて、中国株バブルの崩壊。中国経済がハードランディングすれば、世界不況も現実味を帯びることになる。
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