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政治的意図も見え隠れ(C)日刊ゲンダイ
ギリシャ危機直撃 黒田日銀は暴落食い止めに必死の買い支え
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161330
2015年7月2日 日刊ゲンダイ
「ギリシャ・ショック」に、東京市場は大揺れだ。この1カ月間で株価は約450円上昇し、15年2カ月ぶりに2万800円台をつけたが6月29日、一気に600円も下落してしまった。案の定、人為的に暴落を食い止めようと、日本銀行が必死に買い支えていることが分かった。
■株価が下落した午後に買う
黒田日銀は昨年10月、日本株と連動する「ETF」(指数連動型上場投資信託受益権)の購入量を従来の3倍の年間3兆円に増やすと公表した。「官製相場」によって株価を上昇させると宣言したようなものだが、日銀が「ETF」を買い入れるタイミングは、株価が下落した日の午後が圧倒的に多い。
ここ2カ月を見ても、「ETF」を購入した17回のうち9回は、株価が大きく値下がりした日だった。「ギリシャ・ショック」が襲った6月29日はもちろん、欧米市場の影響で全面安の展開となった同9日も、370億円を投じている(表)。
日銀の「ETF」購入は、本店の住所から「本石砲」と呼ばれているらしい。しかし、ここまであからさまに買い支えを続けたら、いずれ“副作用”が生ずるのではないか。
経済評論家の斎藤満氏は「日銀の判断というより、株価下落を避けたい政治的意図が見える」と政権の“思惑”を指摘した上で、こう続ける。
「最近は株が下がると日銀が買う、という図式がマーケットに定着し、前場で値下がると後場で戻るという動きが続いています。もはや日銀は、中央銀行というより、巨大な機関投資家と化している。明らかに歪められた市場です。しかも、日銀は保有する株をいつか売らないといけない。日銀が売り始めた途端、株価が下落し市場はパニックになりますよ」
現在、日銀は「ETF」を5.2兆円も保有している。毎年3兆円ずつ積み上げれば、8兆円、11兆円……と膨らみ続けることになる。その分、株価の下落圧力も膨らむということだ。
「怖いのは日銀がいよいよ買い支えられなくなった時です。市場は今、多少、株価が下がっても、“最後は日銀が買い支えるから”と安心しています。その分、日銀の神通力が通じなくなった時が怖い。すでに『ETF』は日銀の純資産3.8兆円を上回っていますからね。市場が『日銀もこれまで』と判断したら一気に売りに出すでしょう。大暴落どころじゃありません」(経済ジャーナリスト)
後戻りできなくなった日銀が、どこで保有株を手放すのか。その時は、「ギリシャ・ショック」どころの騒ぎじゃ済まない。
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