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旧通貨のドラクマ復活となれば大量に印刷する必要が出てくるはずだが（写真：クオンツ / PIXTA(ピクスタ)
ギリシャ「ドラクマ復活」なら儲かる日本株の最右翼はコレ!?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150630-00075102-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 6月30日(火)20時36分配信
まいど、相場の福の神こと藤本です。株式相場で勝つには、「半歩先読み」が重要です。
6月29日（月）の東京株式市場は大荒れです。ギリシャ債務問題をめぐり、同国政府への支援協議が決裂したことを受けて、欧州中央銀行（ECB）がギリシャの銀行への追加的な支援を見送ることに決めたからです。世界の主要マーケットで、最初にその影響を受けたのが東京市場です。リスクオフの円高も手伝い、東京株式市場は全面安の展開となっています。
これで、ギリシャがEUを離脱し、ギリシャの通貨「ドラクマ」が復活する可能性が高まってきました。今回は、ギリシャがユーロ圏を離脱し、ギリシャの通貨ドラクマが復活することを半歩先読みして、ドラクマ復活で儲かる可能性のある日本株をご紹介いたしましょう。
■ 選 挙
ギリシャがデフォルト、ユーロ圏離脱となって、最も困るのは債務国のドイツです。また、ギリシャ自体も、大変な状況に追い込まれることになります。
ギリシャの債務は巨額ですが、決して払えない金額ではないとの見方もあります。なのに、ドイツのメルケル首相、ギリシャのチプラス首相がギリギリまで折り合えない最大の理由は選挙です。EU側がギリシャ側に譲歩すれば、次回の選挙でメルケル首相に逆風となり、逆にギリシャがEU側に譲歩すれば、チプラス首相に逆風となるからです。
どちらも民主主義の選挙で選ばれているので、瀬戸際外交と言われますが、お互いにチキンレースのような駆け引きを行っているのです。今回も、政治家同士の話し合いで決着が着くのなら、最終的にユーロ圏離脱をぎりぎりで回避できると思われるのですが、今回はギリシャでの国民投票次第となったので、ユーロ圏離脱の可能性が高まったというわけです。
■ ドラクマ復活
ギリシャがユーロ圏を離脱した場合、以前の通貨である「ドラクマ」が復活することになりそうです。「ドラクマ」はユーロに対して大きく売り込まれることになります。ギリシャとしては、日本が「円安」によって大きく経済が復活したように、「ドラクマ安」によって外需や観光収入の増大をはかり、経済の建て直しを模索することになるでしょう。
ギリシャがドラクマに移行した際は、必要になる新紙幣が膨大な量に上ることから、ギリシャは外部の印刷業者に頼らざるを得ないとみられています。その場合の候補として名前が挙がっているのが、世界最大の紙幣印刷会社、英デ・ラ・ルー社です。
この英デ・ラ・ルー社より紙幣印刷設備（オフセット機、凹版機、番号機、両面コーター機）を受注したことがあるのが、日本の小森コーポレーションなのです。
ギリシャEU離脱
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ドラクマ復活
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英デ・ラ・ルー社がドラクマ紙幣の印刷を受注
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紙幣印刷機メーカーの小森コーポレーションにドラクマ特需発生
という、連想ゲームです。実際にギリシャがユーロ圏を離脱するかは不透明ですし、小森コーポレーションに特需発生となるかも不明です。しかし、ギリシャのユーロ圏離脱で、日本企業でドラクマ特需が発生する可能性のある小森コーポレーションに、短期的な投機資金が向かう可能性はありそうです。
■ 小森コーポレーション（6349）東証1部
小森コーポレーションは、東京都墨田区吾妻橋に本社がある印刷機専業メーカーのトップシェア企業です。オフセット印刷機、輪転機、紙幣印刷機などに強みを持っています。2015年3月期で海外売上高比率61％と欧米中心に輸出比率が高く、円安は大きな追い風となっています。
■株式データ
株価1,674円
単元株数 100株
予想PER（連）14.66倍
実績PBR（連） 0.77倍
予想配当利回り 2.39％
時価総額 約1,204億円
（*株価データは2015年6月29日終値ベース）
藤本誠之（ふじもと・のぶゆき）/SBI証券投資調査部シニアマーケットアナリスト。愛称は「相場の福の神」。ITストラテジスト、オールアバウト株式ガイド、阪神タイガースファン。著書に「朝13分で、毎日1万円儲ける株」（明日香出版社）など。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
藤本 誠之
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