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日本株は、いよいよバブルの領域に入った 外国人が日本株を売る「Xデー」はいつか(東洋経済)
http://www.asyura2.com/15/hasan98/msg/183.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 25 日 19:38:06: igsppGRN/E9PQ
 

ドイツ株も含め世界の主要市場は一見順調のように見える。だが世界の投資家は消極的に株を買っているだけだ。日本株も「割安」とは言えない(AP/アフロ)


日本株は、いよいよバブルの領域に入った 外国人が日本株を売る「Xデー」はいつか
http://toyokeizai.net/articles/-/74621
2015年06月25日 中原 圭介 :経営コンサルタント、経済アナリスト 東洋経済


イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「年内の利上げが適切である」と改めて発言した後でも、NYダウ平均株価は1万8000ドル前後の高値圏で推移しており、日経平均株価も2万円を、ドイツのDAX指数も1万1000ポイントを大きく上回っています。

■スペインなどでも住宅ローンがマイナス金利に

このような世界的な株高の持続性は、まさに世界の金融市場の異常さによってもたらされています。時をさかのぼれば、その異常さの発端は、FRBの量的緩和やそれに次ぐ日銀の量的緩和にありますが、2015年に入ってその異常さを際立たせているのが、ECB(欧州中央銀行)の量的緩和にあるのは間違いありません。

ECBが量的緩和を導入したことにより、欧州の国債利回りが急低下しています。4月〜5月のユーロ圏の全国債(短中長期すべての国債)の、実に3割がマイナス金利に陥っているのです。なぜこのような状況が進んだのかというと、資金を国債で運用しなければならない機関投資家、あるいは担保として国債を保有しなければならない銀行が、マイナス金利を異常と認識しながらも国債を買い進めざるをえなかったからです。

いまやマイナス金利が珍しくない欧州では、銀行が企業の大口預金に対してマイナス金利を課すようになってきています。なかには、個人の小口預金に対してもマイナス金利が適用される国もあるくらいなのです。おまけに、スペインやポルトガルなどでは、住宅ローンの一部がマイナス金利になっています。個人がお金を借りると利息をもらえるという異常な事態が起きているわけです。

このような状況のなかで、世界的に株式が買われる、あるいは日本株が買われる土壌が形成されているのは、自然な流れであるように思われます。国債を買う必要性がない大半の欧州の投資家は、少しでも高い利回りを確保しようとして、過度なリスクを取らざるをえなくなるからです。要するに、より高い利回りを求めて、債券から株式へと資金をシフトせざるをえなくなるわけです。

また、欧州の量的緩和と併行するように、ブラジルを除く新興国がこぞって金融緩和を拡大しているため、欧州だけでなく世界中の投資家はいま、少しでも高い利回りを得ようと懸命になっています。世界的な緩和により、かつてないほど債券から株式への資金の流れが進んでいるのです。このような有り様は、バブルの領域に足を踏み込んでいると言っても過言ではありません。

■世界の投資家は株を積極的に買っていない

ここで懸念しなければならないのは、世界中の投資家が積極的に株式を買っているのではなく、低金利市場の運用に困ったあげく、消去法的に買っているということです。

直近のFOMC(連邦公開市場委員会、6月16日〜17日)までは、金融市場は9月の利上げを警戒、アメリカ株は調整していましたが、FOMC後のイエレン議長の記者会見を受けて、利上げは12月の1回になるという観測が急速に台頭してくると、アメリカ株をはじめ、世界の株価は再び上昇に転じてきています。私はこうした背景を以前のコラムでも指摘してきました(6月4日のコラム「だからアメリカは、9月には利上げできない」を参照)。

このような状況を見ていると、米欧の金融市場の関係者はもちろん、機関投資家やヘッジファンドの運用者は、リーマンショックの教訓からあまり学んでいないように思われます。彼らはFRBによる利上げが明確になるまでは、業界全体で「ババ抜きゲーム」に興じ、ギリギリまでリスクの高い投資を積み増すつもりでいるからです。

イエレン議長が5月に「株価は割高である」と発言したのは、こういった金融市場の行き過ぎた運用に警告を与えるためでした。しかしながら、金融市場では議長の警告を無視するどころか、利上げの時期にしか興味を示していません。ですから、利上げによって金融市場の流れがひとたび変われば、株価の大幅な調整が起こりうることも考えなければならないでしょう。

日本株については、「東証1部のPER(株価収益率)は16倍〜17倍程度であり、割高感は乏しい」、あるいは「業績の裏付けがある」ということを根拠にして「株価はバブルではない」という専門家が圧倒的に多いようです。

しかし私は、いまの異常な領域に入りつつある株式市場では、過去の株価収益率との比較や円安を裏付けにした業績は、今後はまったく当てにならないだろうと考えています。

バブルが醸成されつつある状況下において、とりわけ海外の投資家が日本株の買い越し額を増加させてきています。東証の統計によれば、海外投資家は1月〜5月の合計で約2兆7700億円を買い越しましたが、その買い越し額のうち2兆円近くは欧州で金利低下が鮮明になった4月に主に欧州の投資家によってなされていたのです。

2015年の先進国の株価を見ると、日本だけが約1割の上昇を達成しているのは、ECBの量的緩和に伴って欧州投資家の買いが4月以降に急増しているのが明らかな原因でしょう。

海外投資家が日本株を買う理由としてよく言われるのが、日本企業の利益が過去最高であること、企業統治改革により株主還元が増えていることなどです。さらには、「株価収益率などの指標から見ればアメリカ株や欧州株と比べても割高感はない」という意見もよく聞かれます。

■海外投資家が日本株を容赦なく売るとき

しかし、海外投資家が日本株を買う最大の理由は、GPIFや共済組合、ゆうちょ銀行、かんぽ生命、日銀などが政策的な買い需要で株式市場を買い支えていてくれるからなのです。

おまけに、日銀は相場操縦まがいのETF買いを繰り返しています。というのも、日銀のETF買いは多くの場合、大引け間際に大量に発注されているからです。

仮にファンドや個人がこのような買い方を繰り返したら、証券会社から相場操縦の疑いがあると警告を受けることになるでしょう。さらには、金融庁から処分されるケースも出てくるでしょう。日銀のこのような買い方が許容されるのは、株高を維持するためには相場操縦もいとわないという国の方針があるからなのでしょう。

海外投資家は「『官制の買い』が続くかぎり、強気で買いだ」と割り切って、日本株を買っています。消去法のなかのさらなる消去法というかたちで、日本株がより選ばれやすくなっているというわけなのです。海外投資家と官制の買いが高値を追いかけ合うなかで、日銀を除いた官制の買いが2015年末にも尽きるかもしれない情勢下にあるなかで、海外投資家が次に取ってくる投資行動はおおよそ予想をすることができます。

現時点で海外投資家にある投資アイデアは、官制の買い需要が弱まるのを見計らって日本株の利益確定を進めるというものです。1990年代の「PKO」(いわゆる公的機関による株価維持策)などを振り返ってみても、官制相場の反動が大きいことは歴史が証明しています。

もちろん、それだけでも十分な投資アイデアになりうるのですが、FRBの利上げとその後の円相場の推移予想を組み合わせることによって、個人投資家が株価の高値波乱に巻き込まれないようにすることは十分に可能であるように思われます。

なお、海外投資家が日本株をいつ売ってくるのかについては、私のブログ『経済を読む』(http://blog.livedoor.jp/keizaiwoyomu/)でも今後詳しく述べる予定ですので、興味がございましたらご覧いただければ幸いです。


 

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コメント
 
1. 2015年6月25日 20:01:13 : 2VJ9NaYVNU
アングル:「ジャパン・プレミアム」小幅低下、国内勢の外債処分で
2015年 06月 25日 16:22 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0P50OD20150625&channelName=topNews#a=1
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[東京 25日 ロイター] - 「ジャパン・プレミアム」と呼ばれる日本勢のドル調達にかかわる上乗せ金利が、足元で小幅低下している。6月の半期末決算を控え、外銀勢はドル供給を一段と絞り込んでいるが、本邦勢が過去1カ月間に外債を大量処分したことが影響した。ただ、昨年比でみた水準は依然高止まりしており、警戒感も残っている。

<1カ月で3.4兆円の売り越し>

多くの本邦勢は、対外投資の際に為替リスク回避のため、為替スワップ取引などで円を貸す見返りにドルを借り入れるオペレーションを行う。

しかし、世界的な借り入れ需要の低下に加え、日本のソブリンリスクの上昇で、海外金融機関の円運用ニーズは後退。特に四半期末には、金融機関のリスクポジションに対して流動性バッファーを要求する金融規制との見合いで、ポジションを圧縮する傾向が強まる。

需給バランスの不均衡を背景に、日本勢のドル調達コストには「ジャパン・プレミアム」とも呼べる上乗せ金利が発生しているが、このプレミアムが足元で小幅低下している。

「ジャパン・プレミアム」は、1カ月物のドル/円スワップで6月半ばに50.62ベーシスポイント(bp)まで拡大したが、25日時点で41.65bp付近まで低下。3カ月物のドル/円スワップでは、直近の高値30.06bp(4月2日)から、同24.87bp付近まで低下している。

この要因とみられているのが、本邦勢の外債売りだ。銀行や生保など日本の機関投資家は、日銀の「異次元緩和」がもたらした低金利によってポートフォリオ・リバランスを進め、対外証券投資や対外直接投資を拡大させてきた。しかし、足元では変調が見られている。

財務省が25日に発表した指定報告機関ベースの対外対内証券投資データによると、前週(6月14日―6月22日)、居住者は外債(中長期債)を8928億円売り越した。5月24日からの1カ月間の累計では3兆4735億円と大幅な売り越しとなった。

<FOMC前に国内勢の米債売り>

市場では「米国債の売りと思われる。16─17日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒があり、声明が出る前にいったん売りに向いたようだ。ただ、一方的に売る動きではなく、10年米国債利回りで見ると、2.2%から2.4%でのトレーディングが主流になったようだ」(国内証券)という。

SMBC日興証券・シニア金利ストラテジストの野地慎氏は「ユーロのベーシスがタイト化し、対ユーロでのドル調達コストが相対的に低下していることや、国内勢の外債投資が総じて慎重化していることが、ドル/円JPY=EBSでのドル調達コスト低下に寄与している可能性がある」とみている。

ただ、「ジャパン・プレミアム」の水準は、依然として高い。ドル/円でのプレミアムは、前年6月末に比べ1カ月物で25bp、3カ月物で10bp程度高く、全般に高止まりしている。

外債を売り越している本邦勢の中心が、ドル調達に際して為替スワップへの依存度が比較的低い大手金融機関との見方があるほか、投資信託など為替スワップを使う主体では、外債及び外貨需要が引き続き旺盛との指摘も出ている。


(森佳子 編集:田巻一彦)

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0P50OD20150625?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29&sp=true


2. 2015年6月25日 23:29:29 : FfzzRIbxkp
日本の商社がシェールから撤退というのをきいて、ちょっと驚いた。

シェール利権に絡んでいるのは安倍晋三だったよね。


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