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株価も消費も日本人不在…(C)日刊ゲンダイ
株価18年ぶり高値の裏で進む…目を覆うばかりの“国力低下”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161093
2015年6月24日 日刊ゲンダイ
24日、日経平均は一時、18年ぶりの2万900円台に乗せ、年初来高値を更新した。
「予想以上の大相場になってきました。96年高値の2万2666円が視野に入ってきた」(市場関係者)
ギリシャのデフォルト危機が沈静化し、安全資産とされる円が売られたため(円安)、輸出企業を中心に日本株は買われた。
「日本株の出遅れは間違いありません。リーマン・ショック前に比べ、NYダウは30%アップ、独ダックス指数は50%上がっています。日経平均は2万円を回復したとはいえ、いまだ12%程度の上昇にとどまっています」(株式評論家の杉村富生氏)
企業業績の回復も株価押し上げの要因だが、ここに落とし穴がある。
「百貨店をはじめとする小売業は好調です。ただ、売り上げ増加に貢献しているのは日本人ではありません。中国人の爆買いに代表される訪日客です。最近は九州の百貨店や量販店が元気だといいます。MERS感染の拡大する韓国を避け、中国人はこぞって九州へ買い物に来ているのです」(流通関係者)
日本の実質賃金は4月まで24カ月連続マイナスで、消費支出は実質1.3%減(4月)。日本人の消費意欲は衰えたままだ。ところが商業動態統計(経産省)によると、4月の小売業売上高は前年比4.9%増だった。「モノを買っているのは訪日客」(民間エコノミスト)だと、この統計でハッキリわかる。
こんな状況だから、株価が上昇しても、日本経済の実態は地を這う。驚愕の統計がいくつもある。IMFによると、世界のGDPに占める日本の比率は94年に17.6%あったが、20年後の14年は5.9%まで低下した。第一生命経済研究所の統計では、日本のGDPはピーク時の97年から6%減少し、1人当たりのGDPは世界2位(93年)から24位(13年)へ転落。より実態に近いとされる購買力平価で換算すると6位(91、92年)から27位(13年)だ(別表参照)。
「株式市場の主役は外国人投資家だし、消費の牽引役は訪日客です。このままでは日本人不在の日本経済が一段と加速しかねません」(市場関係者)
国力の低下は目を覆うばかり。株高に浮かれている場合ではない。
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