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“上海株”が乱高下 ついに中国バブル崩壊か〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150624-00000004-sasahi-cn
週刊朝日 2015年7月3日号
好調続く上海総合株価指数(上海株)だが、いま不気味な値動きを見せている。
上海株は6月12日、5166.350と年初来高値をつけ、7年5カ月ぶりの高値水準になったが、その後大幅下落し、19日には4478.36にまで落ち込んだ。この動きについて、第一生命経済研究所の主席エコノミストの西〓徹氏は説明する。
「日本の株式市場は外国人投資家や機関投資家の層が厚い。一方、中国は社会保障が不十分なうえ銀行に預けても金利が少ないため、投資をする人が多い。つまり個人投資家の層が厚い。借入金を元手に投資する人たちも年々増えているので、乱高下しやすいのです」
上海株は、すでにバブルだと言っていいだろう。独自調査に定評のあるスフィンクス・インベストメント・リサーチの藻谷俊介エコノミストは解説する。
「月次の経済指標で良い数値のものがほとんどないにもかかわらず、株価が高すぎる。中国GDPの年成長率は7%と言われているが、実体経済を反映していない。現実にはもっと低いと考えられます」
中国の経済指標は当てにならないものが多いが、信頼性が高いと言われる指標は三つある。「電力消費量」「融資規模」「鉄道輸送量」だ。これはエコノミストだった李克強首相がこだわる数値で、「李克強指数」とも呼ばれる。
藻谷氏の調べでは、李克強指数のマイナスが続いている。直近6カ月で電力消費量が年率マイナス7.4%、融資規模が同55.3%、鉄道輸送量が同27.7%だ。
「今後も李克強指数と株価との乖離は広がっていくでしょう。バブルの過熱感が強まるということです。私が李克強指数とともに重視している輸入額は、昨年末から10%も下がっている異常事態です」(藻谷氏)
中国政府は消費が落ち込まないよう、企業の賃金に干渉している。将来的に企業業績の悪化が表面化すれば、賃金を下げざるを得ないだろう。
「そのときには株価は下がっていくでしょうね」(同)
株価の暴落につながれば、中国の庶民生活も直撃する。
「進出する日本企業の生産・販売が滞るなど、日本経済にも悪影響が及ぶ可能性があります」(西〓氏)
もちろん上海株に投資している人は、大きな痛手を負う。
「中国の株価下落は、世界経済の最大のリスク。景気が減速気味の米国や日本には避けられない打撃となります。それはイコール世界同時不況です」(藻谷氏)
上海株の上昇を期待して資金をつぎ込むのは、もはや投機そのもの。くれぐれもご用心を。
(本誌・永野原梨香、牧野めぐみ、一原知之、上田耕司/横田 一)
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