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学歴も頭も良いのに、面接で落ちる人…「入社後にやりたいことは?」への落ちる回答
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150622-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 6月22日(月)6時0分配信
「入社後に、あなたがやりたいこと、実現したいことはなんですか?」――新卒入社でも中途入社でも、採用面接の際にはこのような質問をされるのではないだろうか。
面接での質問は、表面的な言葉のやり取り以上の意味を持つというのは、必ず押さえておくべき鉄則である。例えば、「自分を動物にたとえなさい」などの想定外の質問には、論理やアドリブといった総合的なコミュニケーション能力を見る意味がある。
そのような観点で見ると冒頭の質問は少々特殊で、そこには3つの意図が含まれている。今回は、この質問の持つ裏の意味を解説しておこう。今後、採用面接を受ける際に、きっと役立つはずだ。
・その1 将来的なビジョンがあるか
「ゆくゆくは世界に通用する営業マンとして、グローバルに御社を引っ張っていきたいと思います」
このような回答をした場合、とりあえずグローバルに活躍するというビジョンは見て取れる。したがって、ビジョンの有無についてはクリアしているとみていいだろう。ちなみにビジョンが必要だとする理由は、ビジョンがない人は「とりあえず正社員になりたい」レベルであり、成長するモチベーションに欠けるためだ。
「特にありません」と答えるのは論外だが、慌てて適当に頭の中にあるキーワードをひねくり回すのも、すぐに見抜かれるのでよろしくない。やはり、学生時代を通じてある程度の社会経験を積み、「こういうキャリアを伸ばしたい」というビジョンを育てておくのが理想である。
・その2 その実現のために臨機応変に動けるか
「まずは一営業マンとして、御社の強みやカラーを一から現場で学ばせてもらい、強力に提案できる営業力を身につけたいと考えています。その上で、ゆくゆく世界に通用する営業マンとして、グローバルに御社を引っ張っていきたいと思います」
ビジョンが素晴らしいものであればあるほど、そこに到達するまでの道筋は果てしなく険しくなるものだ。当然、立派なことを言われた面接官は「でも本当にそれを実現できるの?」と考える。ここに第2の意図が隠れている。そのため面接で他者に勝とうと思えば、この意図に対する補完は必須である。
筆者の意見は、文中にシンプルにそこに至るまでのキャリアビジョンを混ぜておくというものだ。これで「大言壮語する人なのか」という疑惑は晴れ、不思議なほど「泥臭い仕事も辞さない、いい人」というイメージが増す。
ここまで含められれば、絶対内定とまではいえないものの、それなりに評価はされると思われる。
・その3 そのための投資をしているか
そして最後の、そして最も重要な意図がこれだ。「質問内容と全然関係ないように見えるのに、これが重要なの?」と思う人もいるかもしれない。しかし、どれほど崇高なビジョンを語り、そのために泥をすする覚悟があると語っても、それまでの人生でそのための努力を全然していない人の言うことなど、まったく信じられないのだ。
ここまで見てきたように、以下のようなセンテンスを前後の会話の流れの中に付け加えることで、質問に隠された3つの意図に対する答えはすべて網羅されるだろう。
「復興支援のNPOに夏季休暇を通じて参加し、地元産品の販売プロジェクトでリーダーとして高い成果を上げた経験が生かせると考えています。また、上海の日本企業にインターン参加するなど、未熟ながら海外経験を積む努力もしてまいりました」
もちろん、そのためには普段から積極的に自己投資を行っておく必要があるのは言うまでもない。そういう意味では、3つ目のハードルは高く、答えられるかどうかは面接室に入る段階で決まっているともいえる。
●「面接が苦手」という人の多くは、面接と会議の違いがわかっていない
最後に、面接と会議の違いについてフォローしておこう。優秀なのに、なぜか面接で落とされる人の多くは、この違いを理解していない。
両者の最大の違いは、自分を多くの競合者の中でいかにして売り込むかという視点の有無だ。面接とは、基本的に自分の売り込みなのだ。したがって、今回解説した視点は会議や日常会話では成り立たない。そういう場では、むしろシンプルにピンポイントで要点を先に述べるスタイルのほうがありがたがられる。
だが面接、中でも競合者の多い新卒採用面接では、ピンポイント型のやりとりではまったくアピールにつながらない。一人で数十人の面接をこなさないといけない人事担当者にとって、よほど履歴書に見どころのあるような人材を除いて、わざわざ追加で質問することは少ないものだ。
特に理系に多いのだが、学歴も地頭も悪くないにもかかわらず、なぜか面接で思うように結果が出ない人には、得てして面接もピンポイント型で臨んでしまう人が多いように思う。あくまで、自分を魅力的に見せて売り込む場だと理解するべきだろう。
城繁幸/人事コンサルタント
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