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黒田総裁の責任は重大(C)日刊ゲンダイ
「円消滅」カウントダウン 実質実効為替レート59カ国中最悪に
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160910
2015年6月19日 日刊ゲンダイ
円は消滅してしまうのではないか――。金融市場で不気味な囁きが広がっている。コトの発端は、国会で日銀の黒田東彦総裁が「さらなる円安はあり得そうにない」と答弁したことだ。
「黒田総裁は、実質実効為替レートで判断すると……と前置きしています。金融市場で重要視される数値ではありませんでしたが、黒田発言をきっかけにガ然、注目度が高まった。改めて実質実効為替レートを見たら、円の実力低下に驚愕した。円の消滅すら頭をよぎるほどです」(市場関係者)
実質実効為替レートは、ドル円だけでなく、ユーロや英ポンド、中国元など44通貨(59カ国・地域)を対象に、通貨の実力度を表す数値だ。世界機関であるBIS(国際決済銀行)が毎月公表している。
直近統計は15年5月分。日本は69.81(2010年が100)で、ナント59カ国・地域の中で最低だった。5年前に比べ、円の実力(価値)は約30%も下落しているのだ。乱暴な言い方をすれば、海外旅行中に100円で購入できたジュースが、今は130円出さないと手に入らないことになる。10万円の宝飾品は13万円だ。
一方、経済減速が指摘されるとはいえ、中国元の実質実効為替レートは129.06。元の実力は円とは対照的に30%近くも高まった。米国は108.85、英国116.02、韓国114.34だ(別表参照)。
「ドル円相場は米国の利上げが控えていることもあり、今後は円安に向かうでしょう。1990年以降の長期トレンドを見ても円安方向にあります。この先、1ドル=130円、140円と進行していく可能性が高い」(マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト)
実はもうひとつ、金融市場が懸念する“円消滅”の材料がある。
「中国元の台頭です。世界の貿易取引で使われる通貨を見ると、元がもの凄い勢いで伸びています。いずれ円を追い越すでしょう」(市場関係者)
国際銀行間通信協会(SWIFT)の貿易取引通貨統計によると、元は12年1月に世界20位(0.25%)だったが、13年12月に8位(1.12%)へ浮上。その後も勢いは止まらず、15年4月には5位(2.07%)とトップ5入りを果たした。
この間、円は4位(15年4月は2.73%)をキープしているものの、「アジア地域ではすでにトップの座を中国に奪われた。世界規模でも抜かれ、元は円に取って代わる。その日は近い」(金融関係者)という。
アベノミクスや日銀の金融緩和が招いた途方もない円の実力低下は、日本を破滅させかねない。
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