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仕事バリバリ女性、夫や恋人からモラハラ被害なぜ急増?人前で罵倒、数時間説教…
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150619-00010001-bjournal-soci
Business Journal 6月19日(金)6時1分配信
“男勝り”というイメージの強い女優・米倉涼子が、実は日頃から夫によるモラルハラスメント(モラハラ)を受けており、離婚準備に入ったことが4月に報じられ、世間を驚かせた。
モラハラとは精神的な嫌がらせを指し、パワハラやセクハラと同じく近年増加しつつある社会問題のひとつで、気の弱い女性が被害に遭うと思われがちだが、実際は米倉のように普段から気丈に振る舞っているバリバリのキャリア女性が、モラハラの被害に遭うケースが増加しているという。
「以前の彼氏が、『お前がノロノロ歩くから映画の時間に遅れた』とか、人前で私に向かって『さっさとこっち来いよ!』とか、すぐに怒声を上げたりする人で。今思うとモラハラだったのかもしれません」(25歳・女性・出版社)
「会社の同期の男性と交際に発展したことがあったのですが、私にライバル心があったんでしょうね。社内で私の足を引っ張るような噂を流したり、挙げ句、私に直接『俺と結婚したいなら会社辞めろ』と数時間にわたってこんこんと詰め寄ってきたりして、結局別れました」(36歳・女性・商社)
上記の証言をしてくれたのは、普段は周囲から“仕事バリバリ女性”とみられている人たちだが、なぜ男勝りで仕事もできるはずのキャリア女性が、モラハラ被害に遭ってしまうのだろうか?
今回は、働く女性のためのお悩み相談・解決サイト「BPLabo woman」を運営するBP.Laboベストパフォーマンス ラボラトリー代表の大森篤志氏に話を聞いた。
●男がモラハラに走る理由
「実際、我々のところに寄せられる相談の6割ほどはキャリア女性からで、相談内容は上司からのモラハラというのは意外と少なく、彼氏や旦那さんからのモラハラというケースのほうが多く目立ちます。彼女たちは、これまで社会的なさまざまな場面で男性に競り勝ってきた強さを身に付けていますので、交際男性に対しても上に立とうとしがちです。しかし男性は、女性をリードして守っていくものであると自然に教育されてきたので、常に女性より強くありたいと思っています。その結果、男性側が女性に対して劣等感を感じてしまうこともあり、女性を支配しようとモラハラを行ってしまうのです」(大森氏)
では、もし実際にモラハラ被害に遭ってしまった場合、どのような対処法があるのだろうか?
「すぐにできる対処法は3つ。まずひとつ目は、男性の発言を否定したり反論したりして論破しないこと。男性は反対されると抵抗しますので、相手を打ち負かそうとしなければモラハラは起こりにくくなります。2つ目は相手を自由にさせること。女性は関係が深まっていくにつれ、小言が多くなる傾向があります。女性の多くは相手のためを思って言うのですが、基本的に男性からすると女性の小言というのは母親の小言同様にしか聞こえず、かえってモラハラの原因になる場合もあるのです。
そして3つ目は、相手の言葉を受け流すことです。モラハラをする男性は必要以上に攻撃してきますので、常に真面目に受け取っているときりがない。負担を抑えるためには『そうかもね』『そうだね』『なるほどね』といったように、男性からすると受け入れられていると感じる言葉のバリエーションを増やしておくとよいでしょう。もしこれらの対処でも改善の見込みすらない場合は、もう別れるしかありません。モラハラは薬物依存と似ていて、対象がそばにいると罪の意識なくモラハラをしてしまいます。ですので、その際は男性から離れるしかないと思います」(同)
●交際前に見極める方法
モラハラ男は相手女性が自分から離れられない状態になるまでは優しいことが多いため、付き合う前に見破るのが非常に難しいといわれている。しかし、見極める方法が全くないわけではないという。
「見極めるポイントとしては、一緒に食事をしているときに店員さんに突っかかるとか、横断歩道などを歩いているときに反対側から歩いてくる人を一切避けないといった行動です。つまり、あなたには優しくしてくれても、他の人に異様に厳しい態度を取るような人は、交際前に取り繕っているだけにすぎず、恋人同士になってから豹変する可能性が考えられます。要は、その男性が『どれだけ自分中心な考え方をしているか』ということ。女性には、そのようなモラハラ男の出すシグナルをぜひ積極的に感じ取っていただきたいですね」(同)
では、こうした男性、または夫によるモラハラ問題を根絶する方法はないのだろうか?
「モラハラ根絶を目指すには、男女の思考回路の違いを早いうちから教えておくことも必要であると私は考えています。例えば、悩みごとなどを相談する場合、男性は目的を持って解決を目指して会話をしますが、女性は共感してほしいという思いが強く、会話の内容自体にさして重きを置かない傾向があります。そういった男女の違いを、子供のうちから学べる場が必要なのではないでしょうか。男女の脳の仕組みや特性の違いなど、基本的な知識については小学校や中学校で行われる性教育と一緒に教えるべきものだと思います。いずれにせよ、モラハラを個人の問題にせず、社会問題として国レベルで解消するための取り組みが必要なのではないかというのが持論です」(同)
世の男性たちは、無意識のうちに恋人や妻に対しモラハラ的行為をしてしまっていないか、今一度胸に手を当てて考えてみるべきだろう。
(文=日下部貴士/A4studio)
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