貿易統計の実情
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4891860.html
2015年06月17日　NEVADAブログ

財務省が発表しました５月分の貿易統計では、輸出が数量ベースで３．８％減少し、輸入も５．３％減少しています。

金額ベースでは、輸出は２．４％増加していますが、これは円安分が１７．０％あったためであり、実態としては
大幅に減少していることがわかります。
＊為替は２６年５月は１０２．１２円、２７年５月は１１９．４９円となっており、１７％の円安メリットを受けているために金額ベースでは２．４％増加となっているものです。

そして内容をみますと、以下のようになっています。

輸出　数量指数　８２．８
輸入　数量指数　９４．９

輸出・輸入共に「縮小」しており、日本経済がいまだ「縮小」している実態があります。

今、日本企業は株高・円安の恩恵を受けていますが、経済成長の為には数量ベースでの拡大が必要であり、
それがいまだに縮小している今の状況は危機的な状況にあるといえるのです。

また輸出入の実態を過去と比較しますと、以下のようになります。

輸出　過去７２位（１９７９年１月以降）
輸入　過去５２位（１９７９年１月以降）

極めて低いレベルにあるのがわかります。

日経平均２万円と政府は喜んでいますが、経済の実態は極めて低空飛行を続けているのがわかります。

コメント
1. 2015年6月17日 18:03:56 : fpH9XjVlFw 円安にもっとなれば、太陽光発電の採算はもっと上がる。 実はもっと儲けられるのに、必死になってそのやり方をわからないようにしたり、潰そうとしている感じがしますねえ。 電力自由化で何が起きるかは、これからわかりますよ。 1ドル200円・・・大歓迎ですよ。地主には。
2. 2015年6月17日 19:36:19 : SA3EDJIjDA ５月の貿易収支は２１６０億円の赤字、２カ月連続 2015.6.17 09:36 　財務省が１７日発表した５月の貿易統計（速報、通関ベース）によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は２１６０億円の赤字だった。赤字は２カ月連続だが、原油安などで赤字幅は大幅に縮小した。 　輸出は前年同月比２・４％増の５兆７４０５億円と９カ月連続の増加で、５月としては比較可能な昭和５４年以降、過去４番目の水準となった。鉄鋼などが減少したものの、半導体等電子部品や船舶が２ケタ増と好調だった。 　輸入は８・７％減の５兆９５６４億円と５カ月連続で減少。原油価格の下落で原油の輸入は３１・７％減、液化天然ガス（ＬＮＧ）も４４・１％減だった。 　地域別では、米国が自動車の輸出増で４０３７億円の黒字、中国を含むアジアは３２９０億円の黒字となった。一方、中国だけでは３８１６億円の赤字、欧州連合（ＥＵ）も５９０億円の赤字だった。 http://www.sankei.com/economy/news/150617/ecn1506170006-n1.html

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