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激減、9割が赤字…瀕死の地方路線バス あなたならどう再建?ネットを使わず考察(Business Journal)
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/738.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 17 日 08:44:05: igsppGRN/E9PQ
 

                 『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)のHPより


激減、9割が赤字…瀕死の地方路線バス あなたならどう再建?ネットを使わず考察
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150617-00010001-bjournal-bus_all
Business Journal 6月17日(水)6時1分配信


 テレビ東京系列で年2回ほどのペースで放映されている人気番組に『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』がある。タレントの太川陽介さんと漫画家の蛭子能収さん、それに毎回代わる女性ゲストを加えた3人が指定された地点から出発し、路線バスだけを乗り継いで3泊4日という期限内に目的地へ到達するという番組だ。この番組を観ていていつも感心することは、出発点とゴール設定の絶妙さだ。スタッフは経路設定に当たって、相当の事前調査とシミュレーションを行っていることであろう。

 さて、実際に旅をする太川さんたちだが、インターネットを使うことは禁止されている。得られる情報は極めて限定的だ。紙の地図帳だけを頼りに経路を決めなければならない。バスの車内で乗客や運転手に情報を求め、終点では地元の人や駅の案内所で情報を収集する。到着してバス路線がないことを知って愕然としたりする。どのルートを選ぶかが、その後の旅を苦しくも楽しくもする。限られた情報の中で意思決定しなければならないのは、まさにビジネスと同じだ。

 ネットと違って、紙の地図帳にある情報は必ずしも最新とは限らない。現場に着いてみると、地図にあるはずの路線がなくなっていたりする。元の地点に戻るか、意を決して県境を歩いて越えるか、決断を迫られる。このハラハラどきどき感が人気の秘密なのであろう。

 2007年から15年1月放映までの成功回数は19回中14回だ。県境で路線バスがなかったり、あっても本数が極端に少なかったりすることを考えると、この成功率はかなり高いといってよいだろう。番組としても7割程度の成功率が狙いどころなのかもしれない。ちなみに15年1月の放送では、大阪城から金沢兼六園(このあたりは、北陸新幹線開業をも想定している)を目指したが見事に成功していた。

●悪循環

 さて、この番組を観ていて気がつくことは、「路線バスが昔はあったのだけれど……」という地元の人たちの声の多さだ。その声が示唆するように、日本の路線バス業界の事情は深刻だ。昭和40年代、バスの利用者数は年間101億人にも上ったが、その後、自動車の普及とともに利用者数が減少し、今ではピーク時のわずか4割となっている。将来を考えても明るい見通しはない。団塊世代が定年を迎えるので通勤客は減少する。その一方、少子化で通学客も減る。減少傾向に歯止めがかからない。

 現在でも路線バス事業者の7割は赤字といわれており、地方に限れば9割近くが赤字と、さらにその比率は高くなる。毎年、2000kmもの路線が廃止されているという報告もあり、路線バス事業の将来は極めて深刻だ。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は、まさにそうした路線バス事業、特に地方の路線バス事業の苦境を垣間見せてくれる。

 路線バスの廃止は住民にとって、特に高齢者にとっては生活の足を奪われる深刻な問題だ。利用者が減るとバスの本数も減り、バスの本数が減ることで利用者がさらに減る。まさに悪循環だ。こうなると、地方のバス会社が路線バスから撤退することも十分あり得る。かといって、地方自治体も財政的に苦しく、赤字事業を引き受けることも難しい。まさに八方塞がりだ。

●もしも、路線バス事業再建を引き受けたら

 そんな状況で、撤退しようとしている地方の路線バス事業を、地元にあるあなたの会社が引き受けたとしよう。地元住民たちが困ってしまうのに、見て見ぬふりをすることはできなかったからだ。しかし、引き受けたからには黒字に転換しないことには事業を継続できない。赤字事業を黒字にするには、利用客を増やすか、乗車運賃を値上げするか、コストを削減するか、いずれかであろう。しかし、いずれもそう簡単ではなさそうだ。

 さて、あなたが経営者なら、ビッグデータを活用して、どのように路線バス事業を再建するだろうか。路線バスとビッグデータが結びつくとは思えないかもしれない。ここでヒントとなるのが、本連載前回記事で述べた「ビッグという言葉にとらわれない」ことだ。スモールデータでいい。どうしたら、事業を改善できるか考えてみてほしい。

 ここは、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』にならって、ネットは使わないこととする。ネットで検索して答えを探す衝動を抑えて、自分なりの答えを出すことを模索してほしい。正解でなくてもいい。考えることが重要なのだ。他の成功事例を参考にすることも大切だが、自ら考えることはそれ以上に大切だ。そうでなければ差別化できないし、本当にビッグデータを活用することはできない。

 あなたなりの考えをA4用紙で1〜2枚にまとめてみてください。あるいは会社の仲間と話し合ってみてください。次回、あるバス会社が実行した方法と比較してみましょう。

(文=宮永博史/東京理科大学大学院MOT(技術経営専攻)教授)


 

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コメント
 
1. 無段活用 2015年6月17日 11:25:05 : 2iUYbJALJ4TtU : nuViKYZD6A

どこのバス会社も懸命になって運転手を募集している。

地元のバス会社でもやっている。

赤字路線を徹底的に切り捨てつつも募集をかけている。街では「教習車」もよく見かける
から、育成も一生懸命やっている。

この現実を筆者はどう考える?


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