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1人の男のギャンブルでギリシャが失ったもの−代償増大
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPZ3NP6S972801.html
2015/06/15 16:11 JST
【記者:Lorcan Roche Kelly、Marcus Bensasson】 (ブルームバーグ・ビジネス):ギリシャのチプラス首相が瀬戸際戦略を駆使して債権者側と駆け引きすればするほど、ギリシャが支払う代償は高くなっていく。
これまではなんとかデフォルト(債務不履行)せずにやり繰りしてきたものの、チプラス首相の作戦がギリシャの経済、銀行システム、市場などにもたらす影響は顕著だ。まずアテネ証券取引所の時価総額。
昨年大統領選挙が公布された時点の水準はもちろん、2月20日のユーログループとの合意を受けた新政権誕生後の高水準を回復したことはない。
政府はデフォルトを避けるための利払いと返済、また賃金と年金の支払いを優先してきた。納入業者への支払い遅延は増え、これが実体経済に悪影響を与えている。ギリシャ経済は3月末時点までに公式にリセッション(景気後退)に逆戻りした。生産縮小よりさらに心配なのは投資の急減だ。失業率も上昇傾向に再び転じた。
欧州中央銀行(ECB)がギリシャの国内銀行に国債保有を増やさないように警告したことで、ギリシャ政府は資金確保の方法を一つ失った。このため政府証券の入札で社会保障基金などの政府機関を動員せざるを得なくなった。6カ月物の利回りは高止まりし、応札倍率は一定水準で推移している。
預金流出
預金の流出は政府保有資産の価値にも影響した。ギリシャ政府は国家金融安定基金を通じて同国の4大銀行株を保有している。これらの銀行株の価値は大統領選実施発表前日の昨年12月7日に比べ半分になった。大統領選が結局、サマラス前政権の崩壊につながり現在の反緊縮政権を誕生させた。
大統領選挙の前にギリシャは債権団と100億ユーロ(約1兆3800億円)程度の融資枠について協議していた。ブルームバーグの調査によれば、この第3次救済のコストは今年4月までに400億ユーロに膨れ上がっていた。
ニューヨーク大学スターン経営大学院のニコラス・エコノミデス教授(経済学)は、「いかなる合意も今ではギリシャにとって厳しいものになるだろう」と話した。
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原題:Greece Counts Cost of One Man’s Gamble(抜粋)
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