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建築士の目線から考える「終の住拠」の選び方
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150613-00010001-jisin-soci
女性自身 6月13日(土)6時1分配信
「昨年国土交通省が公表した調査によると、マンションに住む人の『永住意識』は年々増加。マンション住まいの世帯のうち、60〜70代が占める割合も半数に上り、マンションを終の住処とする人が増えていると考えられます」
こう分析するのは、一級建築士でオールアバウト「住まいの機能・安全ガイド」の井上恵子さん。医療や介護サービスも受けやすく、生活に便利な都市部で暮らすために、郊外の戸建てからマンションへの住み替えを希望する人も増えている。しかし、やみくもな住み替えは、老後を不幸にしかねないので注意が必要だ。
「まだまだ健脚な50〜60代のうちに住み替える際にありがちなのが、階段が急だったり、バリアフリー非対応の物件を選んでしまうこと。足腰はその後、徐々に弱くなっていくものです。物件は、車いす生活になることまで想定して選びましょう」
そこで、終の住処選びのポイントを井上さんが解説してくれた。
【モノを捨てて、手入れが行き届くコンパクトな間取りを選ぶ】
年齢を重ねると、片付けや掃除が大変になる。住み替えに合わせて断捨離を!
【共用部分もバリアフリーになっているかをチェック】
道路からエントランスまで階段が多い物件は避け、自分の部屋の玄関からエントランスホールまで極力段差の少ない物件を。外廊下にも手すりがついているとなおよし!
【病院通いに備え、エントランスから駅までなるべく平坦な道が続く物件を】
歩行中の転倒予防と、車いす移動になった際に備える。駅から近いとなおいいが、せめてバス停のそばやタクシーがすぐ拾えるところにある物件を。
【車いす生活に備え、6畳以上の寝室がある間取りを選ぶ】
8畳以上あると理想的。老後は寝室で過ごすことが増えるため、寝室は通風、採光のよい南向きの部屋がオススメ。
【ヒートショック死を予防するため、室温のバリアフリーにも注目】
室内環境の決め手は“窓”にあり。現在、新築物件の7割は断熱性がいい復層ガラスになっているが、サッシ枠もアルミと比べて熱伝導が低い、樹脂製になっているかチェックして。
【トイレが寝室に近いこと】
排泄を自分でできることが、尊厳の維持につながる。
室温も快適で移動もしやすいマンションが、終の住処にはうってつけのようだ。
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