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エアバスA380のお値段は!?
ステルス戦闘機の値段、ご存知ですか?大型旅客機から新幹線、戦車、消防車、そして戦艦大和まで乗りモノまるごとHOWマッチ!?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43678
2015年06月12日 ベストカー 現代ビジネス
大型旅客機っていったいおいくらなんだろう!?
そんなことを考えていたら、スカイマークの破綻を伝えるニュースで、A380の購入資金について6機で1915億円とのこと。1機320億円ってのは、高いのか安いのか!?
その他、いろいろな乗りものの値段を調べてみました。
乗りものまるごとHOWマッチ!?
A380の値段も気になるけれど、まずはホンダが間もなくデリバリーを開始する予定のビジネス機「ホンダジェット」。最大飛行速度778km/h、最大航続距離2185kmで最大7人乗り(運行乗員含む)ですでに100機を超える受注を得ているという。
このホンダジェットの価格はというと、450万ドル。1ドル118円で換算すると5億3100万円。後述するMRJのおおよそ10分の1というお値段である。これって、意外とお安いのではないだろうか!?だって、いわゆるプライベートジェットですよ!?でも、機体購入費用よりもその後の維持費がたいへんなんだろうな。
■破綻したスカイマークが発注していたA380は6機で1915億円だったという……!
ワイドボディの総2 階建てボディを採用するエアバスA380は世界最大の旅客機。スカイマークは1915億円もの購入価格で6機導入して国際線進出を目論むも結局、経営破綻
座席数72〜90席のMRJのお値段は55億2240万円
エアバスA380という旅客機は、総2階建てワイドボディ構造の超大型機で、座席数は客室内部のクラス分けやシート配列などにより千差万別だが、3クラスの標準座席数では538席、モノクラス仕様で840席という事例があり、世界一の座席数の旅客機となる。日本の航空会社では、JALが当初導入を計画していたが、結局は断念し、大型機による大量輸送から、燃費のいい中型機による小回りのきいた輸送体系に方針転換をした。
現在JAL、ANAなどが大量に購入して多くの路線に就航し、今後の主力機となるボーイング787。三菱重工や富士重工なども開発、製造に大きく関わっている。1機あたりの価格は約244億240万円となる
さらに調べを進めていくと、スカイマークの発注した320億円というのは数年前の価格、円ドル為替レートに基づくもので、最新の2014年のデータによると、A380-800型の標準的価格は4億1440万ドルだという。現在の為替レート、1ドル=118円で換算するとおおよそ488億9920万円!!あらら、さらにお高くなっている。もちろんこの価格はあくまでも標準的仕様の一例で、航空機の場合、発注主である航空会社によってさまざまな客室仕様をオーダーしたりオプション仕様にしたりするため、価格には大きな差が生じるもの。
では、日本航空や全日空がぞくぞく導入し、これから国内路線の主力機になっていくボーイング787はおいくらなのだろう!?
これも仕様によって少なからぬ価格の上下はあるけれど、標準的仕様のお値段は……、2億680万ドル=244億240万円。A380のほぼ半値であります。座席数は国際線仕様の3クラス標準タイプで223席、胴体を延長した787-9型で259席となるので、座席数もA380のほぼ半分ということになる。
※1ドル=118円で計算
旅客機といえばYS-11以来50年ぶりの純国産旅客機として期待される三菱リージョナルジェット(MRJ)。昨年10月に試験初号機がロールアウトし、'17年以降のエアライン就航を目指している。すでに日本航空が32機、全日空が15機の確定発注をしており、世界的には223機の確定発注を受けている。70人乗りのMRJ-70と90人乗りのMRJ-90があり、価格は4680万ドル=55億2240万円となる。ボーイング787のザッと4分の1程度の価格、A380と比べると8分の1程度ということになり、なんとなく「座席数に比例」しているような感じとなる。
旅客機のお値段は、本当に漠然とした計算だけど、1座席あたり700万~1000万円といったイメージですな。
■最新鋭戦闘機F35のお値段
米国ロッキード社が製造するステルス戦闘機F-35.日本の航空自衛隊にも導入される予定で、1機あたりの価格は96億円だが、交換部品などを含めると1機あたり102億円となる
米国ロッキード・マーティン社が開発し'06年から製造されている最新型単座式戦闘機F-35。いわゆるステルス戦闘機で、アメリカでは空軍、海軍、海兵隊に2000機以上が配備される計画。日本の自衛隊にも配備される計画の戦闘機だ。
日本の航空自衛隊では43機の購入契約を結んだという。そして'16年度中に配備される4機について、1機あたり約96億円で購入契約を結んだ。実際には交換部品も含めた契約となっており、実質的には1機あたり102億円となる。最新技術を結集した戦闘機だが、中型旅客機よりもお安いことにちょっとビックリだ。
■名機と呼ばれる90式戦車のお値段
こちらは最新鋭の10式戦車。こちらの価格は1台あたり約9億5000万円となる。90式の価格は約8億円だった
'90年~'09年にかけて341台が製造された第3世代主力戦車90式。主砲44口径で2万1500ɘの2ストロークV10ディーゼルターボエンジン(1500ps/450ʉm)を搭載。してお値段はというと、約8億円。さらに最新の10式戦車になると約9億5000万円となる
■新幹線電車1編成のお値段
東北新幹線青森開業に合わせて2011年3月より営業運転を開始した最新鋭のE5系は最高速320km/hで営業運転をする。10両編成での価格は約45億円となる
バビューっと疾走する新幹線車両。いったいおいくらくらいするのだろうか!?最新の新幹線車両はオールアルミボディでアクティブサスペンション装備、さらにコーナリング速度を高めるための車体傾斜装置なんてのまでついている。最高速は300~320km/hで、いまや空力を徹底追求した「空を飛ばない飛行機」くらいのテクノロジーのかたまりなのだ。
というわけで、東北新幹線のエースE5系のお値段はというと、10両で組まれる1編成あたり約45億円なのでさすがに旅客機と比べるとひとケタお安いけれど、45億円が320km/hで疾走しているのね。
少々時代は遡るのだが、JR西日本が開発し「のぞみ」に導入して話題となった500系は16両編成で48億円だった。
■『カシオペア』を牽く電気機関車のお値段
札幌行き寝台特急『カシオペア』の先頭が電気機関車EF510。建造費は1両あたり約4億円。牽かれる客車は12両で30億円
■戦艦大和は1億4000万円だった
戦艦大和の建造費用は当時の価格で1億4000万円程度だったといわれる。現在の価格では1000億円程度
第二次世界大戦で日本海軍の主力戦艦だった大和。いったい建造費はいくらだったのだろう!?
なにしろ時代が時代だし、トップクラスの軍事機密ということもあり、なかなか具体的な資料が出てこない。しかも、大和建造の予算を通すために、名目上は複数の駆逐艦や潜水艦を建造する予算として通しておいて、それを流用するなどということをしていたらしいから、さらに複雑。
それでもいろいろ調べていくと、どうやら当時の価格で1億4000万円程度だったという説に行き当たる。これが現在の貨幣価値ではおいくらになるのかというと、物価指数ベースで換算するとおおよそ1000億円程度となる。だが、国家予算の規模などをベースに換算すると、当時の感覚としては現在の2兆5000億円程度の価値感となる。ちなみに、現代の「こんごう級」イージス艦のお値段は1243億円程度。
■超大型ダブルストレーラーのお値段
ダブルストレーラーを牽くケンワークス製トラクタは約7000万円
山口県にある宇部興産専用道路を走る2両連結で一気に80トンの石灰石を運ぶダブルストレーラー(自重40トン/台なので合計160トン)。牽引するトラクタはいすゞ製や三菱ふそう製に加えアメリカのケンワークス製など。このトラクタのお値段は約7000万円とのこと。
宇部興産専用道路は全長約28kmでここをダブルストレーラーは毎日700km程度走行し、8年程度で寿命となるとのこと。
■ゴミ収集車のお値段
塵芥車のお値段は250万〜300万円程度となる
ゴミ収集車、業界では「塵芥車」という名称で呼ばれているのだが、一般的にはベースになるトラックシャシーに架装メーカーが後部の塵芥車部分を架装して仕上げている。ベースシャシーによって価格はまちまちだが、一般的に街中で見かける2トントラックベースだと250万~300万円程度。
■人力車のお値段
浅草に行くと観光客相手の人力車がたくさん走っている。はて、人力車っていったいおいくらなんだろう!?
人力車を製造するメーカーに聞くと、明治時代の形態に近づけたタイプで136万円~とのこと。基本的に一品ものですべて職人による手作業で作られていくので、ある程度のお値段になってしまうのだ。
■蒸気機関車のお値段は?
生態保存されていたC6020号機は約3億円の費用をかけてレストアされ営業運転に復活
いまや日本全国各地で復活の煙を上げている蒸気機関車。山口線で走るC571号機や大井川鐵道のC11227号機などの一部を除けば、'75年までに国鉄で廃車になり、公園などに展示用として生態保存されていた車両をレストアして復活させたもの。
この復活にかかるお値段はハウマッチ!?
例えばJR東日本が2011年に復活させたC6120号機は、約3億円の費用をかけて1年掛かりでレストアをしたという。また、同じくJR東日本の釜石線で昨年から「SL銀河号」として復活を果たしたC58239号機は、実際のレストア自体にかかった費用に加え。保守設備の建設費や客車(実は気動車)の整備なども含めた総額は20億円だという。それでも『カシオペア』の客車1編成よりも安いのだから、意外とお安い!?
■パトカーや消防車はいったいおいくら
消防車メーカーモリタによると、15m級はしご車の価格は5000万円〜、40m級になると1 億8000万円以上するという
パトカーや消防車、救急車などは各自治体の予算で購入するため、基本的に入札により価格と納入業者が決定される。要するに『一番安い価格』で購入するわけ。
ある年の某県庁所在都市の一例を挙げると、ごく一般的なポンプ車(最も標準的な消防車)が約2300万円、救急車が約2650万円、化学消防車が約4300万円、40m級のはしご車が約1億7000万円となっている。また、消防車メーカーのモリタによると15m級はしご車は5000万円から、空港用化学車は2億~3億円程度とのこと。
全国に配備されるレガシィB4のパトカーの価格は約258万5800円となる
ではパトカーはおいくら!?こちらも当然入札で決まるわけだが、いま全国配備が進められているレガシィB4は警察庁が一括購入して全国の警察に配備する、いわゆる「国費もの」。情報開示を駆使して調べると、'13年12月から配備されたのは414台。入札金額は11億9472万円と判明したので、1台あたりの価格はおおよそ288万5800円となる。
そして全国的に最も多いクラウンパトカーだが、交通機動隊に配備される交通取り締まり用(3ɜエンジン搭載)が1台あたり約247万円、覆面パト仕様だと約260万円程度となるが、一括で数百台を購入する『国費もの』は各都道府県警が独自の予算で購入する「県費もの」に対し安くなる傾向があるようだ。
「ベストカー」2015年3月26日号より
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