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ギリシャ支援協議に再び暗雲、IMF交渉団が帰国 なお溝深く
2015年 06月 12日 04:48 JST
[ワシントン 11日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は11日、ギリシャ支援協議でなお大きな隔たりがあるとして、ブリュッセル入りしていた交渉団がワシントンに引き上げたと明らかにした。難航する支援交渉に再び暗雲が立ち込めている。
ギリシャ関係筋によると、同国の協議担当者も、意見の相違が大きいとして全員が帰国の途に就いた。
IMFのライス報道官は記者団に「主要分野の多くで大きな隔たりがある」とし、「合意からかなり程遠い段階だ」と述べた。依然として年金や税などが争点になっているという。
ただIMF交渉団は米国に戻った後も、ギリシャとの交渉に引き続き関与しているとした。
これに対し、ギリシャ政府のサケラリディス報道官は「ギリシャ交渉団は、向こう数日中にも合意できるよう議論を深める用意がある」とした。
<万事休すか>
ただ関係者の1人は、IMFの交渉担当者が帰国したことについて、過度な悲観論にも慎重な姿勢を示した。IMF交渉団の帰国は、交渉決裂というよりは小休止の意味合いが強いという。
IMFの専門家は「ブリュッセル・グループ」と呼ばれる技術的な交渉担当チームの一員として協議に参加している。だが前夜から11日にかけてギリシャのチプラス首相がメルケル独首相、オランド仏大統領と会談するなど、最近では事態打開に向けて政治指導者が直接交渉を進める場面も多く、交渉の中心的な役割からは外れていた。
必要となれば再び交渉の場に戻る用意はあるが、おそらくブリュッセルに残ってもあまり意味がないと判断したもようだ。
一方で、欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、ギリシャには「賭けに出る」時間は残されていないとし、これまでになく厳しい姿勢を鮮明にした。
「われわれに必要なのは交渉ではなく決定であることは明白」とし、「ギリシャはより現実的になる必要がある」と述べた。
チプラス首相はこの日、ユンケル欧州委員長と2時間ほど会談したが、大きな成果は得られず、話し合いは物別れに終わった。
EU当局者はIMF、ギリシャ双方の協議担当者がブリュッセルを離れたことに伴う懸念について問われ、「順調に進展していれば、委員長がチプラス首相と会う必要はなかった」とし、これは合意に向けた「最後の試み」だったと明かした。
ドイツ政府、ギリシャ財政破綻に備え「具体的な協議」=独紙
2015年 06月 12日 07:34 JST
[ベルリン 11日 ロイター] - 独ビルト紙は、状況に詳しい複数の関係者の話として、ドイツ政府はギリシャが財政破綻した場合の対応で「具体的な協議」を行っていると報じた。
12日発行記事の準備原稿内容が明らかになった。同紙によると、協議にはギリシャへの資本規制導入も含まれている。
同紙によると、ギリシャの債務減免についても協議しており、この件に関して政府当局者は欧州中央銀行(ECB)と密に連絡を取っている。
ただ、ギリシャ財政破綻時の具体的な対応計画はまだ策定しておらず、恐らくその場の状況に応じて対応策を決定することになるという。
ドイツ政府報道官からのコメントは得られていない。
国際通貨基金(IMF)は11日、ギリシャ支援協議でなお大きな隔たりがあるとして、ブリュッセル入りしていた交渉団がワシントンに帰国したと明らかにした。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0OR2XG20150611
ギリシャにEUが決断迫る、IMFは進展なくブリュッセル去る
2015/06/12 01:21 JST
(ブルームバーグ):ギリシャに対し欧州連合(EU)のトゥスク大統領は救済条件を受け入れるかどうかの決断を迫り、国際通貨基金(IMF)の交渉団は成果なくブリュッセルを去った。
IMFの代表団はギリシャのデフォルト(債務不履行)回避につながる合意への進展がないままブリュッセルを後にした。トゥスク大統領はギリシャがユーロ圏での将来を賭してギャンブルに興じていると非難し、経済崩壊を回避するための譲歩を迫った。
トゥスク大統領は11日ブリュッセルで記者団に「必要なのは交渉ではなく、決断だ」と言明。「ギャンブルをしている余地や時間はもうない。ゲームオーバーを誰かが宣告する日が来ようとしている」と語った。
IMFのライス報道官は同日ワシントンでの記者会見で、「ボールはギリシャ側にある」として、「大半の主要分野で大きな隔たりが残ったままだ。この隔たりを埋める進展はこのところない」と述べた。
10日夜にフランスのオランド大統領とともにギリシャのチプラス首相と会談したドイツのメルケル首相も11日、同国に譲歩を呼び掛け、ギリシャには「3機関と協力する意思がある。今は行動の時だ」と語っていた。3機関は欧州委員会とIMF、欧州中央銀行(ECB)。
原題:EU Tells Greece to Decide on Euro as IMF Team Abandons Brussels(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ブリュッセル James G. Neuger jneuger@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Alan Crawford acrawford6@bloomberg.net Leon Mangasarian
更新日時: 2015/06/12 01:21 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPS5P06KLVRI01.html
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