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半年ぶりに発売再開された(C)日刊ゲンダイ
不祥事も客やメディアは好意的 ペヤングに学ぶ“起死回生術”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/160601
2015年6月10日 日刊ゲンダイ
まるか食品「ペヤングソースやきそば」の販売が再開されて、ちょっとした騒ぎになっている。昨年の12月2日にゴキブリ入りの写真がネット公開されるや、同社はすぐに4万6000食を自主回収。9日後に製造・販売を中止してペヤングはスーパーから姿を消した。
今回の販売再開ではパッケージを少しだけリニューアルした。まるか食品に聞いた。
「容器のフタをプラスチック製からアルミのシールに変えました。この方が湯切りが楽なのに、これまで変えようと思いながら実現できなかったのです。3月ごろから“早く食べたい”というお電話をいただくようになりました」(広報担当者)
食品に異物を混入させた不祥事なのに、メディアは販売再開に好意的。NHKまでがニュースにするのだから、みそぎを済ませたと考えていい。
「すぐに販売を中止したのがポイントです」とはマーケティングに詳しいビジネス作家の廣川州伸氏。売り上げ減を覚悟で販売をやめたことでユーザーの信頼を獲得したわけだが、メリットはそれだけではない。
「マーケティング理論では人は12〜13歳で好きな味覚が決まるとされています。1975年発売開始のペヤングのファンも同じで、あの味が“思春期の思い出”とともに舌に染みついて忘れられないのです。その味を半年間も食べられないため、ファンは飢餓状態に陥り、メーカーに催促の電話をかけた。発売されるや、ひとりで3つも4つも買う人が出るのも当然です」
パッケージのデザインを大幅に変更しなかったことも好判断だ。
「芸能人が目隠しをして食べ物の値段を当てるテレビ番組を見れば分かるように、人は目で見ないと食材を実感できません。ペヤングのファンもパッケージのデザインを見ておいしそうな香りと味を思い出す。デザインをほとんど変えないことでファン離れを食い止められたのです。まるか食品には有能なブレーンがついているのでしょう」(廣川州伸氏)
ピンチをチャンスに変えたわけだ。お見事!
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