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追い込まれているシャープ高橋社長(右)(C)日刊ゲンダイ
6年ぶり予備軍増加…シャープだけじゃない「経営不安」67社
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160613
2015年6月10日 日刊ゲンダイ
市場で警戒される“危ない会社”が6年ぶりに増加した。東京商工リサーチによると、15年3月期に「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン=GC注記)」が付いた企業は25社。GC予備軍といわれる「継続企業に関する重要事象」の記載は42社で合計67社に上った。
「前回調査(14年9月中間期)の59社より増えました。昨年は株高傾向が続き、好業績の企業も多かったので増加は意外でした」(東京商工リサーチ情報部の増田和史氏)
09年3月期から続いていた減少傾向が突如、暗転したのだ。日経平均2万円に浮かれていた市場は、企業経営の実態に直面し、日本経済の先行きに不安を抱き始めている。
「倒産予備軍とされるGC注記や重要事象を記載する会社が増えたのです。官製相場がつくり出す株高マジックに惑わされていたと反省するしかない。ここから先は身構えます」(市場関係者)
倒産増加の予兆はある。昨年、上場企業の倒産はゼロだったが、今年はすでにスカイマークと、金属化学品などを手掛ける江守グループHDが倒産。両社ともGC注記がついていた。
「GC注記の一歩手前といえる重要事象は、シャープやAV関連機器のティアック、オンキヨーなどのほか、外食のワタミも記載しています。大企業の業績は好調ですが、中堅は相変わらず厳しい。業績の二極化が鮮明になっているのでしょう」(増田和史氏)
市場別に「GC注記・重要事象」を数えると、新興市場(ジャスダック、マザーズ、セントレックス)が37社と全体の半数以上を占め、大企業中心の東証1部は14社に過ぎない。中堅・中小の業績悪化がクッキリだ。
しかも売り上げ減少や営業赤字など本業悪化による経営不振が全体の85%以上に達している。
「1ドル=125円の円安加速は中堅・中小に大打撃です。輸入原材料の高騰は避けられず、経営を一段と圧迫していく」(自動車業界関係者)
アベノミクスの大企業優遇策が、中堅以下との格差を広げ“危ない会社”を増やした。昨年度の倒産件数は1万件を割り込み24年ぶりの低水準だったが、今年は倒産激増を覚悟すべきかもしれない。
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