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ロシア自動車市場、欧米勢は投資縮小でも… 攻勢かける中国と脅える韓国(SankeiBiz)
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/454.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 08 日 09:26:05: igsppGRN/E9PQ
 

                 モスクワ市内にある長城汽車の販売店(黒川信雄撮影)


ロシア自動車市場、欧米勢は投資縮小でも… 攻勢かける中国と脅える韓国
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150607-00000000-biz_fsi-nb
SankeiBiz 2015/6/8 08:15


 景気低迷で欧米メーカーが相次ぎ生産を縮小するロシアの自動車市場で、中国メーカーが攻勢をかけている。長城汽車と力帆汽車の2社は、ロシア国内で中国勢としては初となる自前の生産工場を2017年にロシア西部で立ち上げる計画だ。政治・経済面での両国の接近を受け、中国企業が好機と判断しているもようだ。

 現地報道によると、長城汽車はロシア西部トゥーラ州で既に工場建設に着手し、17年の生産開始を目指している。20年には、年間15万台を生産する計画だ。力帆汽車も約3億ドル(約374億円)を投じ、西部リペツク州に工場を建設。21年には年産6万台を目指す。他の中国企業も、自社工場の建設を検討しているとされる。

 中国企業は、これまでもロシア国内で自動車生産を行ってきたが、ロシア資本が保有する工場などでの生産にとどまってきた。

 現在、長城汽車はスポーツ用多目的車(SUV)「Hover」をロシアで生産しているほか、力帆汽車も「X60」というSUVやセダン車などを生産している。X60はロシア市場で最も成功している中国車とされる。

 14年のロシア市場での中国車販売台数は約8万2000台。新たな工場の建設計画が順調に進めば、2社だけで昨年比の倍以上の生産を目指すことになる。

 ◆欧米企業は投資縮小

 ロシアの自動車市場は欧米の制裁や原油価格の低迷、通貨下落の影響を受け、販売台数が急減。今年は前年比で約25%もの減少が確実視されている。

 そのため欧米メーカーを中心に“ロシア離れ”が急速に進んでいる。米ゼネラル・モーターズ(GM)は3月、サンクトペテルブルクの工場閉鎖を発表し、市場に衝撃を与えた。「オペル」ブランドの販売も年内に終了する予定だ。仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)や独フォルクスワーゲン(VW)も今春、相次ぎ生産台数を削減すると報じられた。

 日本メーカーも苦戦が続く。現時点で、大幅な生産縮小や撤退などは伝えられていないが、販売は高級車を除き、急落している。日本企業の関係者からは、自動車市場の落ち込みは「リーマン・ショック以来の規模になる」との指摘も出ている。

 そのような状況での中国メーカーの攻勢の背景には、中露関係の緊密化を受け、対露進出を有利に進められるとの判断があるもようだ。

 中国の習近平国家主席は5月9日、モスクワでの対独戦勝70周年記念式典に出席。欧米首脳が相次ぎ欠席するなか、中露の“蜜月”を演出し、経済分野でも多くの案件で合意がなされた。

 中露の経済関係は容易ではない。中国と旧ソ連の間では1960年代に武力衝突が発生し、現在も国境付近では緊張が強い。

 一方、人口が希薄で経済も脆弱(ぜいじゃく)なロシア極東地方は、人口・経済ともに膨張を続ける中国への懸念が極めて強く、ロシア政府は中国に対し、同国からの投資を「事実上制限する政策を長年取ってきた」(日露貿易筋)とされる。

 ◆「精神的壁なくなる」

 しかし、そのような関係がウクライナ問題を受けて急速に変化してきた。欧米や日本企業が投資を控えるなか、ロシアは中国による投資への「精神的な壁はなくなった」(ドゥボルコビッチ副首相)とまで述べ、その受け入れ拡大を容認する姿勢に転じているとされる。

 ロシアは3月末、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加も表明。AIIBの融資を、ロシア極東に投じる考えを明らかにした。

 ただ、廉価な中国車は販売価格帯が同じとされるロシアメーカーとの競合が必至だ。同様にロシア市場で価格の安さで攻勢をかける韓国メーカーも、中国メーカーの進出を脅威とみなしているという。

 ロシアの自動車市場は、現状でも「生産規模が需要を上回っている状況」(露VTBキャピタルのアナリスト、ベスパロフ氏)とされる。今後はメーカー間の淘汰(とうた)が本格化する可能性がありそうだ。(モスクワ 黒川信雄)

 

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コメント
 
1. 2015年6月09日 15:09:10 : YcRiVIMHUo
上の記事には三菱自動車のロシア市場における大健闘には触れていないね。欧米の自動車メーカーが販売不振で現地生産から撤退する中、三菱自動車はパジェロとアウトランダーの2車種をサンクトペテルブルクのPSAプジョーシトロエンとの合弁工場で生産しているが、今じゃ事実上の三菱自動車専用工場になってしまった感がある。

三菱の両車種は、四輪駆動だ。冬季が長く、しかも厳冬のロシアでは四輪駆動が好まれる。市場は冷え込んでいるが、三菱の伸び率は高い。ラジオ・スプートニクの記事をご覧ください。

Sputnik 日本
http://jp.sputniknews.com/

三菱、ロシアで危機に立ち向かう

経済
2015年06月08日 19:57(アップデート 2015年06月09日 00:46)
リュドミラ サーキャン
http://jp.sputniknews.com/business/20150608/431159.html

(一部、転載します。)

同じような低落傾向が多くの自動車生産国に見られる。原因は、需要の落ち込みである。こうした中、ひとり三菱アウトランダーのみが、ロシア市場で気を吐いている。2015年5月、同車種は前年同月比の87%という伸び率だった。販売された2494台のうちの9割が、カルーガ州の組立工場で4月に作られた今年の最新モデルだった。

「こうした傾向には次のような理由がある。まず、新しい、アグレッシヴなデザイン。新型トランスミッションCVT。そして、大幅改善された消音機能だ。こうしたことが顧客に受けた。夏季もこのモデルの需要は安定して高い水準をキープすると確信している」。このように、「MMCロシア」社長の高井直哉氏は語っている。

(転載終了。詳しくはリンク先をご覧ください。)

●これとは別に、極東で生産されるトヨタ・ランドクルーザーもよく売れているし、四輪駆動は日本車の人気が高い。しかも四輪駆動車の高級タイプはセダンに替わって、高級車の地位を占めているとか。三菱アウトランダーが、高級セダンに替わる新時代の「全天候型高級車」だと評価されているようだ。

中国大陸メーカー製品は、これより安いクラスになるか。


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