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中国人観光客のマナー問題が深刻化
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150607-00010001-bjournal-soci
Business Journal 6月7日(日)6時0分配信
円安の影響を背景に、訪日外国人観光客が年々増加の傾向にある。日本政府観光局の調べでは2014年の3月だけで152万人に達し、月間ベースで過去最高水準を更新した。
そんな中、昨今注目されているのが「中国人観光客」の存在だろう。同局発表の「14年訪日外国人客数の内訳」を見てみると1位は台湾の約283万人(前年比29.4%増)、2位は韓国の約275万人(同12.2%)、3位は中国の約241万人(同83.3%)と中国は3位。だが、対前年比伸び率はダントツの1位となっている。
加えて、「訪日外国人旅行消費額」では全体の2兆278億円の中で、中国人は一人当たり23万1753円と2位の台湾人の12万5248円を大きく離し、こちらも1位。
中国人観光客増加による経済効果は1000億円以上との一部予想もあるが、半面で彼らの“マナー問題”がホテル業界や小売り・飲食業界など“もてなす側”にとって深刻な悩みの種となっている。
今回はこうした業界関係者に「中国人観光客のマナーやモラルの問題」に関するアンケートを実施。そこからは、「あまり歓迎できない」中国人観光客の実態が浮き彫りとなった。
●「どこで何をしようが俺の勝手だろう!」
「チェックイン時、外国人の方は日本語を話すのが難しい場合、せめて英語でコミュニケーションを取ろうと試みてくれますが、中国人の方は中国語でまくしたてるように話されます。私たちも英語ならばある程度は学んでいますので、せめて英語だとありがたいのですが。中国語でのゴリ押しには毎回面食らいますね」(28歳・女性・ホテル業)
「トイレットペーパーを便器に流さずにゴミ箱に捨てていかれたり、排泄物を流さずそのままにされる人が多いです。当然異臭がすごく、他のお客様からクレームが入りました。体に染み込んだ習慣は、なかなか取れないのでしょう、張り紙を用意しても効果はあまりありません」(50歳・女性・ホテル業)
「中国人の団体をガイド中に、美術館の中で唾を吐くお客様がいました。学芸員さんの目もあって、少し強めに注意すると、中国語で『どこで何をしようが俺の勝手だろう!』と言い返されました。自分勝手な振る舞いに、ほとほと手を焼いてます」(32歳・女性・旅行代理業)
●ドレスコードも無視
飲食店や土産物店でも好ましくない目撃談が多い。
「ビニールに入ったクッキーの感触を確かめたいのか、購入前にバリバリと袋の上から潰されたときはビックリしました。弁償するように交渉したのですが、笑って立ち去られてしまいました。『中国人お断り』のポップを作成しようか本気で考えましたよ」(40歳・男性・小売り業)
「当店は店内の写真撮影をお断りしている飲食店なのですが、入店時からなんの躊躇もなく撮影しまくり。注意してもまったく聞かないし、感じが悪かったですね」(25歳・男性・飲食業)
「ドレスコードのあるレストランにもジーパンとTシャツで来店して、強引に入ろうとしたときはさすがに呆れました。さらに『たくさん注文するからいいでしょ!』と、お金を取り出してきて。育ってきた環境を疑いました」(28歳・女性・旅行代理業)
こうした中国人観光客のマナーの悪さは日本だけではないようで、世界各国から中国へ苦情として届いており、中国国家観光局は約10年前に国内旅行を含めた「中国公民の海外旅行における文明的行動指針・行動提案書」を公式サイト上に発表していた。観光客としてのマナー遵守徹底を呼びかける文書だ。
日本政府は東京五輪開催の2020年に訪日旅行者を年間2000万人、将来的には3000万人とする目標を掲げているが、増加するであろう中国人観光客の出迎え体制に、課題は山積のようだ。
(文=東賢志/A4studio)
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