★阿修羅♪ > 経世済民97 > 403.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
超高齢化社会崩壊を防ぐためには介護職の給与増が必要になる(NEWS ポストセブン)
http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/403.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 06 日 16:39:05: igsppGRN/E9PQ
 

超高齢化社会崩壊を防ぐためには介護職の給与増が必要になる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150606-00000017-pseven-bus_all
NEWS ポストセブン 6月6日(土)16時6分配信


 高齢化社会を迎えながら、日本はその処方箋をまだ見つけることができないでいる。キープレイヤーが期待される介護職で働く人々は薄給で、離職者が後を絶たない。高齢化社会のコストはどうするべきか。コラムニストのオバタカズユキ氏が考える。

 * * *
 経済力だけではなく、学力でも幸福度でも、さまざまな世界ランキングでイマイチな順位になることが多い最近の日本。だが、これだけは絶対に世界のトップを走っているといえるのが超高齢化だ。

 日本はどの国よりも先行して高齢化が進む課題先進国である。弱みは強みで、ピンチはチャンスだ。この件に関しては、世界の先陣を切って課題解決のお手本を示してやろうぜ、というポジティブな向き合い方もあるのだが、しかし、実際の高齢化対策はちっともうまくいっていない。

 高齢化社会の基本的な調査研究では、むしろ世界に遅れをとっているようだ。先月の末に慶応大学医学部と厚生労働省の共同研究グループが、「認知症の社会的費用」を日本で初めて明らかにした。これだって、他の多くの先進国はとっくに行っている類のものだという。

 慶應義塾大学のプレスリリースによると、日本の「認知症の社会的費用」は、以下のような数値になっている。

〈推計の結果、2014年の日本における社会的費用は、年間約14.5兆円に上ることが明らかになった〉

 金額が大きすぎてどんだけ凄い数字なのか感覚的に掴みづらいが、たとえば2014年の日本の国家予算(一般会計)は95.9兆円だった。14.5兆円は、とりあえず国家予算と桁が同じである。とんでもない額であることは分かる。そして、その内訳はこうだという。

 1.医療費 1.9兆円(入院費:約9,703億円、外来医療費:約9,412億円)

 2.介護費 6.4兆円(在宅介護費:約3兆5,281兆円、施設介護費:約2兆9160億円)

 3.インフォーマルケアコスト 6.2兆円

 この内訳の中で注目すべきは3番目だ。「インフォーマルケアコスト」とは何か。プレスリリースには〈家族等が無償で実施するケア(介護)のことです〉とある。認知症の家族の介護を介護保険サービスの費用に置き換えたら幾らになるか、あるいは、介護をする代わりに働いていれば幾ら賃金が得られるか、それら2つを組みあわせて算出したものとのことだ。

 計算式はかなりややこしいのだが、これまで「大きな負担」のような言葉でしか表せなかった家族介護者の労力の総量を、数字で可視化したわけだ。 その認知症の「インフォーマルケアコスト」は、2番目の介護保険サービス利用費の合算値とほぼ同じなのである。

 日本の高齢者介護が、いかに家族の「犠牲」のもとでなされているのかが、よく分かる。医療や介護はどんどん「在宅へ」の方向に移行させられているから、今後はもっとこの「インフォーマルケアコスト」が増えるのだろう。でも、そのやり方で日本の高齢者介護は大丈夫なのか?

 認知症をはじめとした高齢者の介護疲れで自殺とか、殺人とか、すでにそういう事件は頻発している。そこまで派手なことにならなくても、たとえば「介護離職」の問題だって深刻だ。

 総務省の就業構造基本調査によると、介護者のうち無職の者(専業主婦とか引退した高齢者とか)は266万人、働きながら介護している者は290万人いる。働きながらの介護者のうち、40代と50代が170万人で約6割。さらにその170万人のうちの4割は男性。いわゆる油の乗った管理職年代が、仕事も介護も、その少なからずは子育ても、ダブル、トリプルで担っているわけだ。中には母子家庭で親の介護をしている働くママも含まれるだろう。

 家族の介護に割いている時間や労力は人ぞれぞれだし、介護サービスを使わないで自分でする理由も個々別々だとは思う。でも、在宅の介護というのは、おおよそえらく大変だ。大変だから、介護休業制度というのも設けられているのだが、それを利用しているのは要介護の家族を持つ有業者のうちの3%にすぎないそうだ。親が認知症になったので介護で休みをとらせてください、といえる空気の職場は例外的にしか存在しないのだ。

 逆に、「介護が大変で……」などと会社で愚痴ったら、「じゃあ、キミは残業がない部署に移りなさい」と閑職に追いやられるケースが多々あると聞く。「キミは介護の責任があるから、この仕事は無理だよ」と決めつけられて、出世の妨害をされる「ケアハラスメント」が横行している、とも。給料が高くて社内ポストの取り合いが激しい年代なので、自分のマイナス要素は隠さないとヤラレル、そんな職場もけっこうあるようなのだ。

 で、隠して、無理して、頑張って、もう続けることはできないと「介護離職」に至る者が、毎年10万人はいるともいわれている。そこまで頑張るミドルエイジは責任感がだいたい強いから、彼や彼女が職場から抜けることで社内のマネジメントが停滞するケースも問題になっている。もちろん、会社でバリバリ働くだけが人生ではないので、一概に「介護離職」が悪いとはいえない。が、一度辞めてしまうと、介護が終わったとしても、元の職場や同じレベルの仕事に復帰すること至難だ。離職して、家族の介護に専念したはいいが、予想以上に過酷な日々で、メンタルをやられるケースも少なくない。

 高齢者介護を素人がやるということは、それだけハードなのだ。だったら、「在宅へ」ではなく、「もっと多様な介護サービスへ」向かうべきなのではないか。介護のプロの力をもっと利用して、そのぶんのパワーを自分の仕事に割いたほうが効率的だし、現実的なのではなかろうか。

 そのためには、介護サービスをもっと充実させないといけない。質をあげる云々以前に、要介護者を受け入れる施設が増えなければいけない。ところが、今年は介護報酬のマイナス改定がはじめて実施されたこともあり、1月から4月までの介護事業所の倒産は30件超で、昨年同期の6割増、過去最悪ペースなのだという。

 そういう構造不況業種である介護業界を嫌う若者は増えており、介護福祉士の養成課程数は、2008年から2013年の5年間で2割も減っている。定員充足率は69.4%だ。介護福祉士の有資格者で、実際の職に就いているのは55%程度にすぎないというデータもある。仕事にやりがいを覚えているとしても、とにもかくにも薄給すぎて離職する人が続出しているのである。

 であるならば、「インフォーマルケアコスト」ぶんを、介護スタッフの給料に回す仕組みを作れ、と思う。要介護の家族のための「介護離職」が増えたら、雇用は減る。要介護者をプロがケアするほうへコストをまわせば、そのぶんの雇用があらたに増える。実はそれが超高齢化社会という課題に対するもっとも合理的な解決策のような気がするのだが、どうだろう。

 超高齢化社会を崩壊させないために、とりいそぎ介護スタッフの給料を上げる。財源は、バリバリ働いて高給を取っている層の増税などで得る。そのあたりが正解ではないか。経済学者の意見を聞きたい。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年6月06日 17:09:35 : 62QaAmZ1Pg

《高齢化社会を迎えながら、日本はその処方箋をまだ見つけることができないでいる》

 この論者は 始めから処方箋があるものだと 考えていないか

  給与増に反対ではない そうした方がいい

      しかし

その程度のことで社会崩壊を防ぐことができるだろうか

    高齢者を対象にしたあらゆる犯罪は激増する

  金を持った痴呆老人の財布に絶対手を伸ばさない聖人君子は

    半数も三分の一も いないかもしれない 。。。

  若い労働者たちの虞犯性と 困窮する失業者の急増など

      社会の崩壊を前提に考えた方が

          よくないか


   


2. 2015年6月06日 20:09:13 : v1gbxz7HNs
介護職の給料が上がったらこれまた崩壊だ。廃人の面倒を見るだけの仕事にそれだけのコストを支払って何になる。だからこそ、東京は音を上げて都外へ老人を押しつけようとしている。

東京は自分で老人の面倒を見ろ。介護職という最底辺職を都外から調達するには、外国に頼るしかないがちょうどいい。正体は何でもいい。人間である必要すらないから見た目のいい若い女を集めに集めろ。そうすればそれを目当てに若い男も寄って来るから、これを労務者や兵として使役すればよい。男は武道、女はダンスを義務づけた理由はこれだよ。


3. 2015年6月07日 15:41:35 : 2DNR4Amrxs
逆に、「介護が大変で……」などと会社で愚痴ったら、「じゃあ、キミは残業がない部署に移りなさい」と閑職に追いやられるケースが多々あると聞く。「キミは介護の責任があるから、この仕事は無理だよ」と決めつけられて、出世の妨害をされる「ケアハラスメント」が横行している、とも。給料が高くて社内ポストの取り合いが激しい年代なので、自分のマイナス要素は隠さないとヤラレル、そんな職場もけっこうあるようなのだ。

これが主訴なのだとするならば、育児休業明けの女性社員に対して、「子育てが大変だから、仕事を続けたいのならば、事務の手伝いでもやっていてくれ、とか、あるいは会社を辞めたければ、子供を保育所にでも預けて風俗で働くほうが良いのでは」なんていうのと同じことなのではないかというのを、思わず想定してすれば、これこそが、キャリアコンサルタントから見た、こうした会社全体の職場環境そのものに対する本質的な見立てそのものであり、こうした会社が自ら解決すべき課題であるということを、見事に明らかにしてくれたに過ぎないとしか言い様がりませんし、これだけでも、核発電推進原理主義組織にまんまと騙されて核開発計画書を作り上げた外務省をはじめ、憲法9条を亡き物にしてでもアメリカの言いなりになるだけの自民党と本質的には同じ穴の貉に過ぎないのではないかというのが真実として見破れば、中国外務省やロシア外務省ではありませんが、まんまと騙されたふりをして、「そりゃそうだろう。この会社が自ら招いたことなのだからな。会者自らが、この職場環境の改善に取り組むことしかないことだけは良く肝に銘じておけ」と言い返してやるしかございませんが、仮に自ら職場環境の改善に取り組むことで、個と組織の共生というものに繋がって、この日本の産業社会全体のダウンサイジング化が進み、同時に、産業構造の流動化に併せて雇用の流動化を加速化させることで、国力の弱体化は避けては通れないものの、むしろ個人の自己理解ならびに環境的理解と共に、仕事理解が進んで、これが結果的に合理的な推論に基づく職業選択のみならず、様々な意思決定が自ら進んで出来るようになりさえすれば、貧富の格差こそ、一定の範囲に縮小し、一億総中流を乗り越えて、一億総中間層の社会により、ひっそりと静まり返った社会となって安定化させることに繋がることで、これを超える富裕層だけが、損することになるのは止むを得ないものの、自らが誇りを持って、この一億総中間層の中に、ひっそりと埋没することを選択するならば、これ以上に失うものは何もないのだと割り切って頂ければ、これだけで結構なことだし、最低賃金の底上げにより、生活保護受給額をはじめとする公的な給付水準そのものを、全てこの最低賃金水準を上限とすることで、低所得者にしてみれば、この上限との差額分だけでも遠慮することなく公的給付を受けることが出来るようになりさえすれば、不正受給者だけは一人もいなくなってしまうだけのことで、損得無しの状態となることで、自らは、必要最低限の介護サービスだけで構いませんので、他に必要な人にどうぞ廻して下さい、と誇りを持って応えて行くことで、共に幸せに暮らすことが出来るようになりさえすれば、介護保険のみならず医療保険などの収入の増加と同時に、自らは必要最低限のサービスに遠慮していくことを誇りとすることで、介護職員の皆様への報酬に回すことに出来れば、お互いに取っての利益に繋がるのだとすれば、これを国際社会全体に見せつけて行く様にすれば良いのではないでしょうか。


4. 2015年6月07日 18:20:06 : oFNtNNOSGA
介護職だけでも政府の特例で暫定最低賃金法を定めるべきだ。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民97掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民97掲示板  
次へ