http://www.asyura2.com/15/hasan97/msg/399.html
Tweet |
PB売上高1兆円は間近(C)日刊ゲンダイ
セブンの改革にヒントあり 「役員になれる部長」はココが違う
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/160488
2015年6月6日 日刊ゲンダイ
「コンビニ、ナメとったわ。あのそば、うまいでぇ」
うどん文化の関西で、セブン―イレブンの「ざる蕎麦」が評判だ。エリア別の売り上げは、全国平均を上回る。「だし巻き玉子」も関西が全国1位だ。
実は、セブンにとって関西エリアは、昨年まで唯一のウイークポイントだった。そのテコ入れで「ざる蕎麦」や「だし巻き玉子」などが見直されて、関西でヒット。PB商品全体の売上高アップに貢献し、今年は1兆円の大台が見えてきた。
「関西をテコ入れする西日本プロジェクトを指揮したのが、3年前に執行役員に就いた石橋誠一郎さん。部長時代から『セブンゴールド 日清名店仕込みシリーズ』をはじめ数多くのヒット商品を飛ばした商品本部のエースです」(業界関係者)
石橋氏のように実績を積み重ねて役員になるのは、出世を目指すサラリーマンの理想形。では、役員になれる部長となれない部長は、どこが違うのか。SBIモーゲージ・元取締役執行役員常務の横山信治氏が言う。
「課長は、社員一人一人と積極的にかかわり、短期的な成果を挙げればいいのですが、部長はほかの部署と連携して事業の継続や打ち切りを判断するため、長期的な視点が必要です。分かりやすく言えば、ポジティブに夢を語れるかどうか。そこに尽きます」
■デキる部長は「とりあえず」は使わない
関西改革を任されたエースは、関西の老舗飲食店の味をチェックしながら商品に使う食材の質を向上させ、製造工程を見直す戦略に出る。通常なら、オリジナル商品の開発に走るところだが、そうはしなかった。
その土地の好みに合わなければ、社運を懸けた新商品でも受け入れられない。好みに合うように既存商品を見直す作戦なら、すぐには結果が出なくても長期的な業績アップは確実。石橋氏が打ち出したそばは、麺は全国共通で、つゆを関西風に変えただけ。だし巻き玉子は、従来品の厚焼き玉子から“だしたっぷり”へのリニューアル。得意先との付き合いも継続でき、メーカーを新規開拓するより負担は少ない。
「ハッキリと夢を語れる人は、ビジョンが明確だから地道な作戦でもブレずに進めることができるんです。その人が言っていることが口先だけかどうかはすぐ分かります。たとえば、プロジェクトを任せてひるむ人。長期的な視点がないから、地道な作戦を取れず、動揺するのです。起死回生のヒット商品を狙おうとする部長はそういうタイプです」(横山氏)
長期的な視点があるかどうかは、その人の言葉や行動にも表れる。部長止まりは「とりあえず、このエリアを攻めて業績を上げていこう」というが、デキる部長は「とりあえず」を使わない。「とりあえず」と言った時点で、思考停止になるからで、「当面は、この地区を重点的に営業をかけ、地盤を固めた上で隣接エリアを拡大しよう」と戦略の姿勢を伝える。
「周りの意見によく耳を傾けるのが役員候補で、部下の言葉にワケもなく、ダメ出しするのは部長止まり。役員候補は部下に事業の方針を理解させるため、誤解を解くことも大切と考え、部下の話をよく聞くのです」(横山氏)
自分が引っ張られることを期待して部長に仕えるなら、だれにするか。答えはもう決まったはずだ。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。