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99歳で女性のベテランが伝授、ウォール街で長く生き残るコツ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NPB6IB6JIJUS01.html
2015/06/03 07:03 JST
(ブルームバーグ):100歳に近づいたアイリーン・バーグマン氏はウォール街で長く生き残りたい人にアドバイスがある。「愚かなことは何もするな」だ。
投資顧問会社ストラレムでファイナンシャルアドバイザーを務める同氏は投資リターンについてこう語る。最近の投資家の多くは素早く利益を上げることに一生懸命だが、保有資産について判断するには少なくとも3年、あるいはもっと長く待つ方がいい。しかし考えを変えることを恐れてはいけない。十分な調査の結果ポートフォリオを組み替えた方がいいと考えた時は、勇気をもって組み換えよう−。
8月に100歳になる女性の同氏は、半分程度の年齢の男性が牛耳る業界の中で稀有(けう)な存在だ。ウォール街が株式公開に走る前のパートナーシップの時代を覚えており、名誉を重んじる文化が飽くなき利益追求にとって代わられた変遷を見てきた。「ビジネスのやり方が変わった。今はひどく競争が激しくなり、生き馬の目を抜く世界になった」と話す。
バーグマン氏は10代のころの夢をほぼ実現させた。当時の作文に、ベルリンでプライベートバンカーをしていた父のようになりたいとつづっている。しかしナチスの迫害を受けてユダヤ人のバーグマン一家はドイツを離れ、オランダを経て米国にやってきた。1942年に銀行で秘書として働き始め、15年後にニューヨーク証券取引所会員企業のホールガーテンに入った。転職を経て1973年にストラレムに加わり居場所を得た。男性中心のウォール街で「初めて対等に扱われた」という。
ストラレムは機関投資家と個人を顧客とし、約20億ドル(約2500億円)を管理している。バーグマン氏は11の顧客口座を担当。昨年12月からは出社せず、ニューヨークで60年以上過ごしている自宅から同僚らと電話で話す。顧客とも電話で話したり自宅に招いたりする。
顧客の1人、マンハッタンに開業する内科医のジョージ・フォーク氏はバーグマン氏について、「上向きと下向きを合わせ多数のビジネスサイクルを経験し、景気後退も大恐慌も見てきたので、今がどういう状況かをよく理解している。私のニーズを理解し私の利害を親身になって考えてくれる。私を使って儲けようとは考えない。非常に信頼している」と話した。バーグマン氏本人も、自身に「資産があるので手数料稼ぎのための頻繁な売買をする必要がないと顧客は感じている」と語る。
今日の業界で良いことは、大量の株式を素早く売買できることだとバーグマン氏は言う。何年も前には大口注文を執行するのに数週間もかかったが、今は数時間か数日だという。一方、同氏によればスピードには「大きなマイナス面もある」。「取引すべきでない人が取引したり、物事を拙速にやり過ぎたりする」からだという。
こうした用心深さもあって、同氏は忠実な顧客を集めた。ストラレムのトレーディング責任者フィリップ・ラボーヌ氏は同社に20年近く在籍しているが、その間にバーグマン氏が口座を失った例は顧客が死亡した場合以外は目にしたことがないと話す。
当の本人は「このビジネスに身を置くなら、顧客の信頼を得る必要がある。3週間ではなく、少なくとも3年は顧客をつなぎ留めなければならない。良い仕事をしているかどうかが分かるにはそれだけの時間がかかる」と語った。
バーグマン氏は一つ失敗を覚えている。アップル株に投資しなかったことだ。「アップルを完全に見逃した」と言う同氏だが、これが第2のアドバイスにつながる。「自分自身で決める」ことだ。「いつも自分のやりたいようにしたい。そうすればそれは自分の責任であり、人のせいにしなくて済む」と述べた。
原題:A 99-Year-Old Wall Street Veteran Reveals Secrets of Her Success(抜粋)
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